「消防士になるには専門学校に通うのが当たり前」と思われている方も多いのではないでしょうか?
ただ、実際のところ、消防士になるために専門学校に通うことはリスクが大きいです。
専門学校への入学を検討している方は、事前にリスクを把握したうえで判断するようにしてください。
本記事では、消防士の専門学校が危険な理由について解説していきます。
TOMO LABO元東京消防庁職員で東消塾・塾長のTOMO LABOです!
専門学校に向いている人・向いていない人や、消防士を目指すベストタイミングについても解説しているので、ぜひ参考にしてください!
消防士の専門学校が危険な5つの理由
「専門学校に行けば消防士になれる!」と大きな希望を持っている方も多いですが、実際のところクラスの半数は目標を達成できていないのが実情です。
その他にも、消防士の専門学校は以下の理由で危険と言われています。
ここからは、それぞれの危険な理由について詳しく解説していきます。
理由①:【借金300万円】高額な学費が発生する
消防士の専門学校が危険と言われる最大の理由は、高額な学費が発生することです。
学費は通う学校やコース、地域ごとに変動しますが、年間100~300万円になるのが一般的です。
予備校や通信講座に比べて学費が高額で、2年制のシステムを採用している専門学校も多い傾向にあります。
| 項目 | 学費 |
|---|---|
| 1年制 | 100万円以上 |
| 2年制 | 200万円以上 |
学費の支払いを親族に頼めない場合は、奨学金制度や教育ローンを活用する必要がありますが、後々大きな負担になる可能性が高いです。
日本学生支援機構(JASSO)によると、令和3年度末時点における奨学金の平均返済期間は14.6年間となっており、長期的に返済が必要になるケースが多いようです。
| 奨学金 | |
|---|---|
| 平均返済期間 | 14.6年間 |
300万円の学費が必要な専門学校に奨学金制度を活用して入学する場合、専門学校の卒業と同時に300万円の借金を背負うことになってしまいます。
40代目前まで借金を背負うことと、専門学校で得られるメリットを天秤にかけたうえで、判断するのが重要です。



私の周りでは奨学金を借りて専門学校に行ったことを後悔している人が多いです。
理由②:クラスの半数が民間企業へ就職する現実
消防士の専門学校に通ったからといって、全員が消防士の採用試験に合格できるわけではありません。
消防士の採用試験の合格率は約10~30%と低く、さらに人気が高い政令都市の消防本部になればなるほど合格が難しくなります。
専門学校に通えば、独学よりも合格できる可能性は高くなりますが、必ず合格できるとは限りません。
実際に、私が通っていた専門学校では、クラスの約半数が採用試験に合格できずに、民間企業に就職する道を選びました。
「専門学校に行けば合格できる」と軽い気持ちで専門学校に通うと、最終的に300万円の借金だけが残る可能性もあるため注意してください。



専門学校は学費が高いので「絶対消防士になる!」という強い覚悟が必要になります。
理由③:時間を無駄にしてしまう可能性が高い
消防士の専門学校に通うと、時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
専門学校の多くは2年制を採用しており、1年目は準備期間で2年目に受験するというカリキュラムを組んでいるケースが多いです。
1年目で合格できる実力が身についていても採用試験に挑戦しづらい環境なので、結果として時間を無駄にしてしまう可能性があります。
また、専門学校には合格保証がなく、延長で通うには高額な学費を払い続けなければいけないので、不合格者はお金の問題で諦める人が多い状況です。
専門学校に通ったのに消防士になれずに民間企業へ就職するという人が後を絶たず、以下のように後悔する人も少なくありません。
「貴重な若い時間と高額な学費が無駄になった」
「就職してオンラインで勉強すれば良かった」
専門学校への入学を検討している場合は、時間とお金の代償が少ない1年制の学校がおすすめです。



若い時間は貴重なので自分が正解と思う道に進みましょう。
理由④:生徒数が多く授業についていけない
消防士の専門学校は生徒数が多く、授業についていけない可能性があります。
専門学校は1クラス30~40名で構成されており、分からないことがあっても質問しづらい環境なので、採用試験に向けた細かい指導を受けにくい現状があります。
分からない問題を解決できないまま採用試験を迎えてしまうケースが多く、「専門学校に通ったのに一次試験も合格できなかった」という人も少なくありません。
専門学校と少人数制・オンラインの違いは、以下の通りです。
| 項目 | 専門学校 | 少人数制 オンライン |
|---|---|---|
| 質問のしやすさ | しにくい | すぐに解決 |
| 授業の進行スピード | クラスに合わせる | 個人の弱点に特化 |
| 面接練習 | 回数が限られている | 繰り返し練習可能 |
人数が多い専門学校では自分の弱点を解決できない可能性が高いので、事前に人数規模とサポート体制について確認することが重要です。



オンライン講座や少人数制の学校の方が圧倒的に弱点を解決しやすいです!
理由⑤:就職空白期間が発生し就職が難しくなる
消防士の専門学校に通って採用試験に合格できなかった場合、就職空白期間が発生し就職が難しくなる可能性があります。
先ほども述べたように、消防採用試験の合格率は10~30%と低いので、2年間専門学校に通っても必ず合格できるとは限りません。
採用試験は30歳を超えても受験できるので、合格できるまで頑張る方も多いですが、結果的に合格できなかった場合、職歴無し・学歴なしの期間が長くなってしまいます。
このリスクに対応するには、以下のポイントに気を付けることがポイントです。
- 学ぶ環境を変えて早期合格を目指す
- 民間就職に切り替えるタイミングを間違えない
- 就職してオンライン学習で学ぶ
消防士の専門学校に入学する場合は、万が一不合格だった場合の進路まで考えておくことが重要です。



「職歴なし・学歴なし」の期間は就職活動で不利に働くケースが多いです!
消防士専門学校とは
消防士専門学校とは、消防官採用試験に合格するための知識を学べる学校のことです。
採用試験に合格するためには、複数の試験において合格基準を満たす必要があり、独学での合格は非常に難しい傾向にあります。
- 筆記試験:基礎学力や応用力を問う試験
- 小論文試験:テーマに沿って文章を書く試験
- 適性検査:消防業務に必要な適性があるかを測る試験
- 面接試験:人柄や性格を評価する試験
- 体力試験:消防業務に必要な運動能力を測定する試験
専門学校に入学すれば、上記試験の対策を行えるだけでなく、同じ目標を持つ仲間とモチベーションを高めあいながら合格を目指せます。
合格率が非公表で学校の選定が難しい
消防官を目指す手段として有効な専門学校ですが、具体的な合格率を公表している学校が少ない現状があります。
公式サイトやパンフレットには「合格実績多数」や「圧倒的な実績」などの表現が使われていますが、合格率で学校を比較することが難しくなっています。
独学で学ぶよりも専門学校で対策する方が合格率を高められるのは事実ですが、それほど実力がない学校に入学してしまうと、高額な学費と時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
消防士の専門学校を選ぶ際は、以下のポイントに気を付けるようにしてください。
- 口コミと学校側の情報がマッチしているか
- 合格に向けて最適なカリキュラムが組まれているか
- 直近の合格率が発表されているか
消防士の採用試験に合格できるかは専門学校の実力次第といっても過言ではないので、学校選びは慎重に行いましょう。



合格率を公表している学校はカリキュラムに自信を持っています!
消防士専門学校の学費は?
消防士専門学校の学費は、一般的に年間100~300万円ほどです。
年間100~300万円の学費は大学の費用よりも高く、両親や自身にとって大きな負担になります。
| 項目 | 学費(年間) |
|---|---|
| 消防士専門学校 | 約100~300万円 |
| 国公立大学 | 約54万円 |
| 私立大学 | 約95万円 |
参照:「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生給付金等平均額の調査結果について」
学費を抑えたい方は、100万円以下で通える1年制の専門学校を選ぶのも一つの手段です。
ただ、安い専門学校に入学する際は、以下の注意点に気を付けてください。
- 開校したての学校の場合は講師の経歴を確認する
- 合格率が低くないか確認する
- 納得のいくカリキュラムが組まれているか確認する
専門学校によっては、特別講座などで別途費用がかかる可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。



学費は学校ごとに違うので、必ず比較するようにしましょう!
消防士の専門学校に向いている人・向いていない人
消防士の専門学校に入学を検討している方は、まず自分が専門学校に向いているのか、向いていないのかを確認することが重要です。
ここからは、消防士の専門学校に向いている人・向いていない人の特徴について解決します。
それぞれについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
専門学校に向いている人
消防士の専門学校に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 筆記試験の基礎知識が身についていない人
- 1人でモチベーションを維持するのが難しい人
- 面接や小論文が苦手で繰り返し練習したい人
- 合格まで最短で効率的に学習したい人
勉強のやり方が分からない人や、1人でモチベーションを維持するのが難しい人は、消防士の専門学校に向いています。
消防士の採用試験では、数的処理や文章理解など、専門的な対策が必要になるので、やり方が分からないまま勉強を続けると、間違った覚え方をしてしまう可能性が高いです。
しかし、専門学校は採用試験の対策に関するプロ集団なので、カリキュラムに沿って最短で学習できます。
また、同じく消防士を目指す仲間と一緒に勉強できるので、モチベーションを維持しやすい点も魅力の一つです。
周囲が努力している環境に身を置くことで、自習が苦手な人でも合格に向けて勉強に取組みやすくなります。



自習が苦手な人は自分を高められる環境に身を置きましょう!
専門学校に向いていない人
消防士の専門学校に向いていない人の特徴は、以下の通りです。
- 学費の負担を抑えたい人
- オンライン講座を活用して自習できる人
- 自分で学習計画を立てられる人
- 学生・社会人をしながら勉強したい人
自分で学習計画を立てられる人や、学費の負担を抑えたい人は、消防士の専門学校に向いていません。
消防士採用試験は、オンライン講座や参考書でも十分に対策可能で、自分で学習を進められる人であれば、わざわざ専門学校に通う必要はありません。
ただ、面接や小論文に関しては、専門的な対策が必要になるので、オンライン講座などで補うのがおすすめです。
また、専門学校に通うには高額な学費が必要になるので、経済的負担を抑えたい人にもおすすめできません。
特に「借金をしてまで専門学校に通う必要はあるのか?」と悩んでいる方は、専門学校以外の学習手段と費用を比較したうえで、判断するのが重要です。



費用重視なら働きながらでも勉強できるオンライン講座がおすすめです!
結論:高卒で消防士になるのがベスト
消防士の専門学校にはリスクがあることを解説しましたが、「結局のところ、どうやって消防士になればいいの?」と疑問に思う方も多いと思います。
結論として、高卒で消防士になるのがベストな判断です。
それぞれについて、詳しく解説します。
理由①:無駄な学費がかからない
高卒で消防士になると、専門学校で発生する学費が不要になります。
専門学校の学費は非常に高額で、2年制に入学した場合は200~500万円ほどの費用がかかります。
働きながら専門学校に通うことは難しいので、学費は両親に肩代わりしてもらうか、奨学金を借りて支払うかのどちらかになります。
しかし、高卒で採用試験に合格できれば、専門学校の高額な学費が不要になるうえ、若いうちから収入を得られます。
無駄な学費をかけずに合格を目指せる点は、高卒で消防士になる最大のメリットです。



高額な学費を支払わずに消防士になるのがベストです!
理由②:早い段階から安定した収入を得られる
高卒で消防士になれば、早い段階から安定した収入を得られます。
専門学校に進学した場合、在学期間中は学費や生活費の支出が続き、収入源はアルバイトに頼るケースが一般的です。
しかし、高卒で消防士の採用試験に合格できれば、高校卒業後から収入を受け取りながら社会人生活をスタートできます。
消防士の収入は、毎月の基本給に加えて、各種手当、ボーナスが支給されるため、景気や経営状況に左右される民間企業と比べて変動が少ないです。
若いうちから安定した収入基盤を持てるので、将来的な生活の見通しが立てやすくなります。



高卒で消防士になれば学費をかけずに安定した収入を得られます!
理由③:現場経験を積んで早く昇任できる
高卒で消防士になると、専門学校・大学卒業の消防士よりも多くの現場経験を積むことができるので、早く昇任を目指せます。
消防士の昇任試験を受けるには、一定の受験条件を満たす必要があり、専門学校と高卒では高卒の方が有利に働きます。
また、高卒の方が災害対応・救助対応といった実務的な経験も多く積めるので、上司からの信頼も獲得しやすいです。
消防の世界では「実際に現場で対応した実績」が評価される傾向にあるので、専門学校よりも高卒で消防官を目指すのがおすすめです。



昇任の近道はできるだけ多くの現場を経験することです!
まとめ
消防士の専門学校は、効率的に学習を進められる有効な手段の一つですが、以下の点が気がかりとなり、入学を躊躇してしまう方が多い状況にあります。
- 学費が高額で両親や将来の自分に迷惑をかけてしまう
- 受験時期が限定されていて無駄な時間を過ごしてしまう
- 合格率が不透明でどの学校が良いか分からない
この悩みを解決するには、コスパが良く、効率的に学べる環境に身を置くことがポイントです。
学費が安く、働きながらや、大学に通いながら学べる環境であれば、自分の可能性を狭めることなく、消防士の採用試験に集中できます。



専門学校への入学を検討している方は、今一度専門学校への入学が正解なのか考え、最善の道を選ぶようにしましょう。
進路に迷っている方は、東消塾の無料相談をぜひご活用ください!











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