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消防士に合格してから入社までの間に、消防士の人間関係に不安を抱える人も多いです。また、消防士は体育会系の職場であり、上下関係も非常に厳しいです。
人間関係で苦労すると業務に集中できなかったり、職場に居づらくなったりする恐れがあります。
しかし、消防士だからこその人間関係のポイントを理解していれば、新人の頃からでも良好な関係を築けます。
この記事を読むことで、消防士の人間関係に対する不安を取り除いた上で安心して入社できるでしょう。
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消防士の人間関係が嫌で退職する人もいる
消防士を退職する人の中には、人間関係が嫌で退職する人もいます。苦労して消防士になっても人間関係が理由で退職すれば、後悔する可能性も高いため注意が必要です。
また、消防士に限らず、一般的な企業をみても人間関係が原因で退職している人も多いです。大手転職サイトのリクナビNEXTの調査によると、会社を退職した人の約36%が人間関係が理由で退職しています。
消防士は体育会系の職場であり、現場では命をかけて仕事をすることも多いです。普段から上司や先輩の言うことは絶対であり、厳しく指導されます。そのため、一般的な企業と比較しても人間関係に悩みを抱えて退職を選ぶ人も多いのが現場です。
部署によっても人間関係の築きやすさが違うので運要素も大きいです!
消防士の人間関係が大変な理由
消防士の人間関係が大変な理由は、以下の5つです。
- 上下関係が厳しすぎるから
- 消防業務以外の部分でも指導されるから
- 24時間一緒に活動するから
- パワハラやいじめに繋がることもあるから
- 連帯責任となることがあるから
消防士の人間関係が大変なのは、上下関係が厳しいからだけではありません。上下関係以外にも、消防士特有の大変な理由があります。対策を知る前に、何が大変なのかを理解しておくことが大切です。
経験がないと戸惑ってしまうこともあるから事前に準備が必要です!
上下関係が厳しすぎるから
消防士の人間関係は、上下関係が非常に厳しいことで有名です。なぜなら、現場で命をかけることもあるため、普段の生活から上司の言うことは絶対だという雰囲気があるからです。
また、業務内容も災害出動に加えて、訓練や体力錬成など体育会系の職場となっています。そのため、どの消防本部でも基本的に上限関係が厳しいです。
以上のことから、今まで上下関係に厳しい環境にいなかった人は、厳しすぎることがストレスに感じてしまうかもしれません。反対に、運動系の部活で上下関係に慣れている人はあまりストレスを感じず、すぐに馴染める可能性も高いです。
上下関係が苦手な人でも暗黙のルールのようなものを理解すれば、案外馴染めるのでそこまで心配する必要はありません!
消防業務以外の部分でも指導されるから
消防の人間関係が大変な理由は、消防業務以外の部分でも指導されることが原因です。消防業務以外の部分で代表的なのは「雑用」です。消防士は、24時間体制で仕事をするため自分たちでご飯を作ったりお風呂の用意をしたりします。
しかし、消防本部やそこにいる上司によって細かいこだわりが決められており、ルールに沿った方法で雑用をこなさなければいけません。中には、自分が「こっちの方が良い」と思ってもルールとして従わなければいけないことも多いです。
ルールに従って雑用をこなさなければ、細かく指導されてしまいます。そのため、消防業務とは関係のないところで細かく指導されることが、大変だと感じてしまうことも多いです。
どうでも良いと思う部分でも細かい決まりがあるので大変です!
24時間一緒に活動するから
消防士は24時間体制で仕事をすることから、同じ先輩や上司と24時間過ごさなければいけません。中には、苦手だと感じる方もいるため、24時間一緒にいることが苦痛に感じるでしょう。
また、同じ部署に配属されたメンバーは基本的に毎当直同じです。そのため、苦手な先輩や上司とも上手く関わっていく必要があります。
常に先輩や上司に対して気を遣っていることも多く、1人でゆっくりできる時間はほとんどありません。このような生活が2日もしくは3日に1度あることを考えると、精神的にきついと感じてしまう人もいます。
家族以外の誰かと24時間一緒に過ごした経験が少ない人は人間関係にストレスを感じやすいです!
パワハラやいじめに繋がることもあるから
消防士は体育会系のため、行き過ぎた指導がパワハラやいじめに繋がることもあります。体育会系の職場であり、昔からのやり方が変わっていないことも多く、いまだにパワハラやいじめは無くなっていません。
実際に、総務省消防庁の「消防本部におけるハラスメント等への 対応策」調査によると、過去1年に職場でパワハラの被害に遭った人は男性で17.5%、女性で12.8%となっています。
ただ、近年はパワハラやいじめなどの対策も充実し始めています。総務省消防庁でもハラスメントを減らすために、各自治体の消防本部と市町村長が協力して、相談窓口を設置しています。
引用:消防本部におけるハラスメント等への 対応策|総務省消防庁
また、最近はパワハラやいじめなどが世間でも大きく問題視されているため、指導方法に気を遣っている消防本部も多いです。そのため、昔のようなパワハラやいじめが当たり前の職場ではないことは理解しておきましょう。
もしパワハラやいじめに遭っても公式の相談窓口があるのは安心ですね!
連帯責任となることがあるから
消防士の現場では、チームで動くことが絶対であり、単独行動することはありません。そのため、普段の生活でミスをした場合にも連帯責任となることが多いです。
例えば、職場に意地悪な先輩がいた場合、何かと粗を見つけ出して連帯責任を取らされることもあります。言ってしまえば、理不尽な連帯責任を負わされた形です。そのような雰囲気が嫌で、ストレスに感じてしまう人もいます。
しかし、連帯責任によってトレーニングをさせられても、結果的には自分自身の成長に繋がります。そのため、連帯責任に対してポジティブに捉え、自分を成長させるためだと考えられればストレスを感じづらいです。
連帯責任は付き物なのでどう捉えるかが大切なんです!
人間関係で良好な関係を築くポイント
人間関係で良好な関係を築くポイントは、以下の5つです。
- 挨拶や返事をしっかり行う
- 雑用を丁寧かつ迅速に行う
- 同じことを2度言われない
- 他人にあまり期待しない
- 何でもポジティブに考えるようにする
このポイントを意識してコミュニケーションを取れば、人間関係で悩みづらくなります。特殊な環境である消防士の人間関係で良好な関係を築くためにも、あらかじめ対策を理解しておくことが大切です。
良好な人間関係を築ければ仕事もしやすくなります!
挨拶や返事をしっかり行う
消防士に限らず、挨拶や返事は社会人としてできて当たり前の行動です。特に体育会系の消防士は、一般的な企業よりも厳しい傾向にあります。挨拶や返事も、止まって大きな声ではっきりとしなければいけません。
仕事ができても挨拶や返事ができていなければ、良好な人間関係を築くことは難しいため注意しましょう。
反対に、挨拶や返事が丁寧にできていれば、それだけで先輩や上司から好かれることも多いです。今まで体育会系の環境に居たことがない人でも、消防学校で厳しく指導されるため心配する必要はありません。
先輩や上司の立場でも挨拶や返事をしっかりしてくれる新人には好感を持てますよね!
雑用を丁寧かつ迅速に行う
良好な人間関係を築くためには、雑用を疎かにしてはいけません。新人消防士の雑用としては、以下のようなものが挙げられます。
- 訓練の準備や片付け
- 体力錬成
- 食事作り
- 掃除や洗濯
- 来客のコーヒー出し
雑用といっても、訓練の準備や片付けから私生活における部分など様々です。誰でも簡単に出来るからこそ、抜け目なくやらなければ怒られることもあります。
また、雑用が丁寧かつ迅速にできてなければ訓練をしてもらえないこともあり、自分の成長にも関わります。つまり、一見無駄に感じる雑用でも真面目に取り組むことで、人間関係の充実と自分自身の成長にも繋がるため非常に大切です。
雑用をしっかりやってるかどうかは先輩や上司にも見られています!
同じことを2度言われない
同じことを2度言われないようにするのも、良好な人間関係を築くためのポイントです。何度も同じミスをすると「言ってもわからないやつ」と思われてしまいます。消防の職場ではすぐに噂が広まるため、他の部署の人からもあまり良い対応をされません。
同じことを2度言われないようにするためには、誰に何を言われたのかをメモに残すのがおすすめです。なぜなら、消防特有の人間関係のコツは「指導された人に応じてそれぞれの対応を取ること」だからです。
例えば、ある先輩に雑用のやり方を教わっても、他の先輩からは違うやり方を教わるかもしれません。その時に「〇〇先輩からはこう教わりました」と反論するよりも、一旦聞き入れて他の先輩の指導の通りにやった方が人間関係をスムーズに進められます。
先輩によってやり方を変えるのは大変ですが、要領よくやった方が人間関係を良好にできます!
他人にあまり期待しない
他人にあまり期待しすぎないのも、消防士の人間関係を良好に進めるためのポイントです。新人時代は、1人で雑用を行うというよりも同期と一緒に何かを行うことがほとんどです。
しかし、同期に期待しすぎて「やってくれているだろう」と考えていると、雑用ができていない場合にまとめて怒られてしまうかもしれません。そのため、他人に期待するのではなく自分で全てをやるくらいの気持ちでいることが大切です。
分担してもダブルチェックは必ず行うことで、先輩や上司に指導される機会が減少します!
何でもポジティブに考えるようにする
人間関係を良好に築くためには、何でもポジティブに考えることが大切です。何かのミスをして指導された場合、マイナスな感情になることもあります。しかし、マイナスな出来事として捉えるのではなく「指導してもらったことによって自分が成長できた」と考えるのがおすすめです。
ポジティブに考えることで、先輩や上司に対してマイナスな感情を抱きづらくなります。心で思っていることを隠そうと思っても、どこかでボロが出てしまうかもしれません。良好な人間関係を築くためにも、本心で先輩や上司に対してポジティブな感情を持つことが大切です。
小手先のテクニックだけでなく、考え方を変えるのも重要です!
消防士の人間関係特有のメリット
消防士の特殊な人間関係にも、メリットはあります。具体的なメリットは、以下の3つです。
- 挨拶や礼儀など人間関係の基礎ができる
- 同僚・先輩問わず深い絆ができる
- 結果を出せば評価されやすい
消防士の人間関係は大変だと言われているからこそ、得られるものもあります。マイナスな部分だけを考えるのではなく、メリットも理解しておくことで余計な不安を抱かずに消防士を目指せるでしょう。
体育会系だからこそ得られるものも多いんです!
挨拶や礼儀など人間関係の基礎ができる
消防士は体育会系の職場のため、挨拶や礼儀など人間関係の基礎ができます。今まで上下関係の厳しい環境に居なかった人でも、自然と身に付けられるでしょう。
また、返事の大切さや先輩との距離感も学ぶことが可能です。最初は厳しすぎると思うかもしれませんが、慣れてくればそれが当たり前になります。当たり前になれば、一般的な企業から見ても挨拶や礼儀がとてもしっかりしている社会人として見られるでしょう。
挨拶や礼儀に厳しいからこそ、しっかりと身に付けられます!
同僚・先輩問わず深い絆ができる
消防士の人間関係は、良くも悪くも距離が近いです。24時間一緒に活動するだけでなく、現場では自分たちの命を預けあって仕事をしています。そのため、通常では考えられないほど固い絆が出来ることも多いです。
中には、同僚や先輩問わずプライベートでも関わることになる人に出会えるかもしれません。社会人になってから、一生の友人に近い人に出会えることは中々無いため、消防士だからこそのメリットと言えます。
私自身も消防士時代の同期や先輩といまだに会っています!
結果を出せば評価されやすい
体育会系の職場にありがちなこととして、結果を出せば評価されやすいのもメリットです。具体的な数字として結果に結びつくようなものはありませんが「前回のミスを今回の現場ではスムーズに出来た」など、修正を繰り返すことで結果に繋がります。
結果に繋がれば、先輩や上司から褒められるだけでなく、市民の方の役に立っている証拠でもあります。もちろん、結果を出したからと言って階級が上がるとは限りません。しかし、職場では一目置かれる存在になったり、先輩や上司に認められたりします。
それが、やりがいに繋がることもあるため、体育会系だからこそのメリットとも言えるでしょう。
先輩や上司に認められるとかなり嬉しいです!
消防士の人間関係でもストレスを感じづらい人の特徴
消防士の人間関係は特殊ですが、ストレスを感じづらい人もいます。以下に当てはまる人は、消防士特有の人間関係でも最初から馴染めるでしょう。
- 元々体育会系の部活の人
- コミュニケーション能力が高い人
- 消防士として活躍したいという強い決心がある人
消防士の人間関係に不安を感じている人は、自分自身が当てはまっているかどうかを考えることが大切です。仮に当てはまっていなくても、今から対処できる部分もあるため確認しておきましょう。
当てはまっていなくても不安を感じる必要はありません!
元々体育会系の部活の人
部活やスポーツなど、元々体育会系の環境に居たことがある人は消防士になってもストレスを感じづらいです。消防士は体育会系の職場であり、上下関係の厳しい環境に慣れていない人は驚くかもしれません。
消防士は体力勝負の部分もあり、現役の消防士の多くが何かしらのスポーツを経験していることも多いです。そのため、体育会系出身の人が当たり前だと思っている上下関係の厳しさなどは受け継がれています。
ただ、体育会系の環境に居たことが無くても馴染むことは可能です。最初は周りに合わせて礼儀を学び、徐々に自分なりのコミュニケーションの取り方を学びましょう。
体育会系出身の同期も多いので、わからなければコツを聞くのがおすすめです!
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人は、消防士に限らずどんな職場でも人間関係のストレスを感じづらいです。特に消防士は、先輩や上司に好かれることが非常に大切です。コミュニケーションが苦手で良好な人間関係を築けないと、雑談も少なく居場所がなくなってしまう可能性があります。
しかし、人見知りの場合は自分から積極的に話しかけるのは難易度が高いかもしれません。そんな時は、先輩や上司が話しかけてくれるのを待ち、話しかけてもらえたら笑顔でハキハキと話すことが大切です。内容よりも、表情や話し方で相手に与える印象は変わるため、愛嬌を持つことを忘れずにコミュニケーションを図りましょう。
私も最初は何を話せばいいのかわかりませんでしたが、愛嬌で乗り切りました!笑
消防士として活躍したいという強い決心がある人
消防士として活躍したいという強い決心があれば、特殊な人間関係でもストレスを感じづらいです。いじめやパワハラとまでは行かなくても、いじられたり嫌なことを言われたりすることはあります。
大きな目標や決心が無く消防士になった場合、それが不満やストレスの原因になるかもしれません。しかし、決心があれば少しの不満など気にならなくなります。自分が成長して目標を達成するためにはどうすれば良いかを考えることができれば、ストレスを最小限に抑えた上で消防士として活躍できるでしょう。
まだ大きな目標がない人は、入社までに見つめなおしてみるのもいいかもしれません!
消防士の人間関係が不安な人は東消塾で準備を!
消防士の人間関係は特殊であり、現役の消防士や消防士OBでなければわからないことも多いです。人間関係で不安を感じて業務に支障が出ないように、入社する前に不安な箇所は解消しておくことが大切です。
また、人間関係以外にも入社までに準備しておくことはたくさんあります。消防士の人間関係を含め様々な不安がある人は「東消塾」で準備するのがおすすめです。基本的には、消防士採用試験に合格するための予備校ですが、現役の消防士や消防士OBに直接話を聞けます。
合格したから終わりではなく、合格して入社までにどんな準備をするのかで入社後の質が変わります。消防士採用試験合格後から入社までにも不安がある人は、東消塾の講師へ相談してみましょう。
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