東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!
「消防士採用試験には合格したけど消防学校が不安」と感じている方も多いのではないでしょうか?
消防学校は厳しいことで有名であり、在学中に退職の道を選ぶ方もいます。しかし、消防学校に入る前にやるべきことをやっていれば、消防学校での生活をスムーズに送ることが可能です。
また、準備次第では同期の中でも好成績で卒業できるかもしれません。好成績で卒業できれば、配属された後にも期待してもらえる可能性も高いです。
この記事では、消防学校に入るまでにやるべきことやきついと言われる理由について解説します。
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消防学校に入るまでに準備は必要か?
消防学校に入るまでには、様々な準備をしておく必要があります。何も準備をせずに消防学校に入っても、消防学校を乗り切ることは可能です。しかし、消防学校の訓練はかなりきついため体力面だけでなく、精神的にも辛い思いをする恐れがあります。
例えば、基礎的な体力や筋力をつけておくことで、消防学校での体力面の不安は解消できます。体力面に不安がなければ技術的な部分に集中することができ、消防士としての成長も早くなります。
反対に、体力がない状態では基礎的な訓練についていくのが精一杯で、技術を覚えるのに時間がかかってしまうかもしれません。基礎的な能力を身に付けたうえで消防学校に入れれば、消防学校でしか学べない実務や勉強に集中できるでしょう。
消防学校入学前にできることをやっておいた方がスムーズに学習を進められます!
そもそも消防学校とは?
そもそも消防学校とは「一人前の消防士として働くために訓練や座学などを通して初任教育を行うための場所」です。消防学校では、各教科に教官が付き専門的な指導を受けます。
消防学校で学ぶ内容は、以下の通りです。
- 法律や業務、倫理に関すること
- 基本的な礼式
- 現場で使用する機械を使った訓練
消防学校で学ぶのは、訓練や体力面におけることだけではありません。消防士として活動するうえで重要な倫理感や礼式、消防に関する法律なども学びます。
そのため「体力だけあれば問題ない」という考えは間違いだと理解しておきましょう。
体力が全てではないんです!
消防士として働くための基礎を身に付ける場所
消防学校は、消防士として働くための基礎を身に付ける場所です。消防学校では、6ヶ月の初任教育を受けたのち、それぞれの消防署に配属されます。
「6ヶ月は長い」と思うかもしれませんが、7ヶ月目には実際の現場で働きます。市民の方々からしたら、新人かベテランかの判断はつかないため、たった6ヶ月でプロの消防士にならなければいけません。
そのため、消防学校は消防士として働くための基礎を身に付ける場所だということを理解し、1日を無駄にせず、学ぶ姿勢を持つことが大切です。
実際に入ってみると6か月なんてあっという間です!
消防学校の1日のスケジュール
消防学校では、1日に様々な座学や訓練を行います。具体的な1日のスケジュールに関しては、以下を参考にしてください。
消防学校の1日は、細かく時間を決められているのが特徴です。学校と聞くことで、学生の感覚で生活してしまう人もいます。しかし、消防学校中も給料が支払われ仕事をしているのと同じです。
また、自由時間においても外出できるというわけではありません。消防学校によって外出できる日は細かく決められており、自由に外出することはできません。
自由時間といっても、座学や訓練の復習をしなければ身に付けるのに時間がかかってしまいます。そのため、常に緊張感を持って生活する必要があることを理解しておきましょう。
初めは大変ですが慣れれば意外と平気です!
24時間同期と一緒の生活
24時間同期と一緒の生活をするのも、消防学校がきついと言われる理由の1つです。消防学校は昼間だけ通うのではなく、食事やお風呂、睡眠なども全て学校内で行います。そのため、必然的に24時間近くに人がいる生活となります。
コミュニケーションや集団生活が苦手な方は、ストレスに感じてしまうかもしれません。加えて、一緒に生活する同期でも最初は認識のない他人であり、余計にストレスがかかります。
しかし、慣れてくれば仲の良い同期もでき、消防学校が楽しいと感じる方も多いです。そのため、最初は不安に感じていても「何とかなる」という精神でいることが大切です。
人見知りでも話さなければいけない機会も多いので心配ないです!
消防学校の詳細について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
消防学校がきついと言われる理由
消防学校がきついと言われる理由は、以下の通りです。
- 初めて学ぶ知識を叩き込む「座学」
- 真夏の中で行われる「訓練」
- 教官による厳しい「指導」
- 知らない同期達との「集団生活」
消防学校がきついのは、訓練だけが理由ではありません。人によっては体力面よりも精神面の方がきついと感じることもあります。
消防学校に入るまでの間に、自分がどこでストレスを感じる可能性があるのかを考え、どのような対策ができるのかを考えてから入学しましょう。
きついのは訓練だけじゃないんです!
初めて学ぶ知識を叩き込む「座学」
消防学校では、法律や消防業務、倫理に関することなどを含めた座学が行われます。ほとんどの人にとっては全てが初めて学ぶ内容であり、学生時代の学習内容とは全く違います。
特に、法律に関して苦手意識を感じる方もおり、集中力が持続しないかもしれません。
座学の対策としては、消防士採用試験の勉強が終わっても消防士に関しての勉強を続けるのがおすすめです。消防士採用試験後に全く勉強をしないと、消防学校が半年ぶりの勉強となってしまいます。
半年ぶりに勉強すると座学の内容に限らず、集中力が続かない可能性が高いです。そのため、消防士作業試験が終了した後も定期的に勉強する習慣をつけておくことをおすすめします。
法律関係は私も苦手でした…
真夏の中で行われる「訓練」
消防学校の中できついものとしてイメージする方が多いのが、真夏に行われる訓練です。消防学校は、4月から9月の6ヶ月間に入学するのが一般的であり、7月や8月の暑い時期にも訓練を行います。
一言で訓練といっても、ただ運動するわけではありません。数十キロもある防火服を着用し、火災現場から要救助者を救出する訓練なども行います。気温が35度を超えるような日に訓練を行えば、体感温度はそれ以上となり熱中症になる場合がほとんどです。
消防学校の訓練を乗り越えるためには、消防学校に入るまでの間に暑さに慣れておくことが大切です。夏にはなるべく外で運動したり、冬にはサウナを活用して暑さ自体に慣れるのもおすすめです。
訓練中に熱中症で半分くらいの同期がダウンしたこともあります!
教官による厳しい「指導」
消防学校がきついと感じるのは、座学や訓練だけではありません。教官たちは非常に厳しく、叱責されることも多いです。
仲には、一般的に「パワハラ」と言われるようなことをされる場合もあります。しかし、教官がそこまで厳しくするのは、現場で命を落とさないためです。消防の現場では、命がけで要救助者の救出にあたることも多いです。
そのような現場では、1つのミスで自分だけでなく仲間の命まで危険にさらすこともあります。そのため、訓練中の緊張感の無さや少しのミスでもかなり怒られます。
主な対策としては「消防の危険な現場で命を落とさないために怒ってくれている」と思うことです。教官も怒りたいわけではなく、これから現場に出る自分たちのためにあえて怒ってくれています。そのため、教官の気持ちも汲み取った上で指導を受けることが大切です。
考え方を変えるだけで教官に対して感謝の気持ちを持てます!
知らない同期達との「集団生活」
消防学校がきついと言われる最後の理由は、知らない同期たちと集団生活をしなければいけないことです。消防学校では、昼間に座学や訓練を受けるだけでなく、同期と一緒に生活します。食事やお風呂、睡眠の時も常に一緒であり、集団生活に慣れていない方はきついと感じやすいです。
しかし、消防学校できつい訓練を一緒に乗り越え6ヶ月間も一緒に生活した同期は、一生の繋がりになることも多いです。そのため、自分から積極的にコミュニケーションを取り、早めに仲良くなる努力をすることが大切です。
私にも一生の友人となった同期が何人もいます!
消防学校に入るまでにやるべきこと5選
消防学校に入るまでにやるべきことは、以下の通りです。
- 規則正しい生活を送る
- 訓練に耐えられるだけの体力作り
- 応急手当講習を受ける
- 危険物取扱者乙種第四類など資格取得
- プライベートを充実させる
上記5つを消防学校に入るまでにやっておくことで、不安を取り除いた状態で入学できます。消防学校に入ってからも、準備をしていた人としていない人では、最初から差が開いてしまうでしょう。
そのため、消防学校に入るまでにやるべきことを理解し、少しずつでも毎日実践することが大切です。
1つでも良いので必ず何かはやりましょう!
規則正しい生活を送る
試験に合格してから消防学校に入るまでの半年間は、規則正しい生活を送ることが大切です。消防学校では、細かくスケジュールが決められており、起床時間や就寝時間も決められています。
私生活で不規則な生活を送っていたり夜更かししていたりすると、消防学校の生活リズムに慣れるまでに時間がかかります。消防学校で就寝時間を超えても寝られなかった場合、寝不足となり次の日の訓練にも影響する可能性が高いです。
そのため、試験に合格した後から規則正しい生活を送り、あらかじめ消防学校の生活リズムに慣れておくことが大切です。
夜更かしもたまになら良いですが、習慣化してしまうと大変なんです!
訓練に耐えられるだけの体力作り
消防学校に入るまでの期間で、訓練に耐えられるだけの体力作りをしておきましょう。消防学校の訓練を甘く見ていると、同期に置いていかれたり訓練についていけなかったりします。
消防学校での成績が低いと教官からの評価が下がるだけでなく、自分自身が劣等感を感じる可能性も高いです。それによって、消防士としてのやる気が削がれてしまったら本末転倒です。
技術的な部分は、消防学校でしか学べないこともあります。消防学校で技術的な部分に時間を割くためにも、訓練に耐えられるだけの体力作りを行っておきましょう。
基礎体力がある前提で訓練が進むので今から体力作りを怠ってはいけません!
東京消防庁OBがおすすめするトレーニング
東京消防庁OBが消防学校に入るまでにおすすめのトレーニングは、以下の通りです。
- 懸垂
- 腕立て伏せ
- 腹筋
- ランニング
「器具を使ってウエイトとかはしなくて良いの?」と思ったかもしれません。消防士OBの立場から言わせてもらうと、器具を使ったトレーニングの優先度は低いです。消防で使う筋肉は、自重トレーニングでも十分鍛えられます。
また、訓練でもロープを使って渡ったり登ったりしなければいけません。無駄な筋肉を付けすぎると、身体が重くなり訓練がきつくなる恐れがあります。
消防士として働く中で目的に合わせてウエイトトレーニングをするのは全然ありです!
懸垂
まずおすすめなのが「懸垂」です。懸垂は、背中を中心とした筋肉が鍛えられます。広背筋はもちろんのこと、上腕二頭筋や握力を鍛えることも可能です。
懸垂で筋肉をつければ、消防の訓練で必要な登はんを楽に行えるようになります。懸垂をする際には、手で棒にぶら下がり顎が出るまでしっかりあげましょう。腕が曲がった状態で繰り返すのではなく、上げたら腕を伸ばし切り、2〜3秒ほど時間を置いてから繰り返しましょう。
このやり方で1度に20回程度できれば、消防学校でも問題なく訓練についていけます。
最初はきついですが、慣れれば意外とできますよ!
腕立て伏せ
続いておすすめするのが「腕立て伏せ」です。腕立て伏せは主に、上半身の正面を鍛えられます。大胸筋や上腕三頭筋、腹筋にも効果的です。
腕立て伏せは、東京消防庁の体力試験でも取り入れられるほど重要視されています。上半身の筋肉はどんな動きをするにもよく使用する部分であり、トレーニングを行うことで様々な訓練に応用できます。
腕立て伏せの際には、腕を肩幅に広げ顎が地面に付くくらいまで下げましょう。顎がついている状態で5秒ほど止め、再度腕を伸ばします。このやり方で30〜40回程度できれば問題ありません。
現役の方は簡単に100回以上やります!
腹筋
続いておすすめするのが「腹筋」です。腹筋は主に、腹直筋と呼ばれるお腹の真ん中にある筋肉を鍛えられます。やり方によっては、腹直筋の横にある腹斜筋を鍛えることも可能です。
腹筋のやり方は、一般的な方法で問題ありません。しかし、状態を起こしすぎず下げすぎないように注意しましょう。状態を起こしすぎても下げすぎても休めてしまうため、最もきつい高さで往復することが大切です。
このやり方で、合計50回程度できれば問題ありません。
やり方次第では50回でもかなりきついです!
ランニング
最後におすすめするのが「ランニング」です。ランニングは、下半身全体の筋肉をバランス良く鍛えられるだけでなく、心肺機能の向上も期待できます。
火災現場では、1秒でも早い消火が必要です。そのため、数十キロもする器具や装備を付けて火災現場まで走ることもあります。
心肺機能を鍛えていないと、消火活動を行う前に疲弊してしまい、満足な活動ができません。ランニングは長距離を走るよりも、中距離を速いスピードで走ることで心肺機能を鍛えやすいです。
現場で活躍するためには心肺機能が必須です!
応急手当講習を受ける
消防学校に入るまでに、応急手当講習を受けるのもおすすめです。応急手当講習とは、市民の方に向けて、災害に遭遇した際の正しい処置の方法を教えるというものです。各消防本部が中心となり、基本的なものから応用したものまで幅広く実施しています。
応急手当講習を受けることで、救急に関する知識を消防学校に入る前に学べるのがメリットです。さらに、自分が合格した消防本部で受けることで、現役の消防士に対してやる気をアピールできます。
忙しくてどうしても行けない方は、総務省消防庁がWEBでも講習を行っています。
引用:応急手当WEB講習
消防士にとっては基本中の基本であり必ず覚えておかなければいけないため、消防学校に入学するまでに受けるのがおすすめです。
それほど難しくはないので気負わなくて大丈夫です!
危険物取扱者乙種第四類など資格取得
消防学校に入るまでに余裕がある方は、資格取得を目指しましょう。おすすめの資格は「危険物取扱者乙種第四類」です。危険物取扱者は、消防法に基づいた危険物を貯蔵・取り扱いでき、災害の現場でも役立ちます。
消防に関連のある資格の中では比較的取得しやすく、1ヵ月しっかり勉強すれば取得できる可能性が高くおすすめです。
消防本部によっては、消防学校で全員が取得するケースもあるようです!
危険物取扱者以外の資格に興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。
プライベートを充実させる
消防学校に入るまでの期間は、プライベートを充実させることも大切です。なぜなら、消防学校に入った後の6ヶ月間は、ほとんどプライベートの時間を確保できないからです。
平日は基本的に消防学校から外出することはできません。(一部例外あり)土日祝日に外出できても、疲れを癒す時間に当てたり、消防学校で習った内容の復習や予習で時間を取られてしまいます。
消防学校に入るまでの期間なら、プライベートの時間を存分に確保できます。体力作りや勉強も重要ですが、同時にプライベートも充実させておくことで、気持ちの面でもモチベーションを保ちやすくなります。
リフレッシュもモチベーションを保つために非常に大切です!
消防学校に関するよくある質問
消防学校に関するよくある質問をまとめたので、気になる方は確認してみてください。
あなたが気になることは、多くの方も気になっていることです!
消防学校前の不安を取り除くなら「東消塾」
消防士採用試験に合格しても、消防学校への不安を感じている方は自分なりにどんな準備が必要なのか考えることが大切です。適切な準備ができれば、万全の状態で消防学校に入学できます。
しかし「1人だとモチベーションが続かない」や「消防学校経験のある方の話を聞きながら準備したい」という方もいるかもしれません。
以上のような不安を取り除きたい場合は「東消塾」がおすすめです。東消塾は、講師のほとんどが消防士OBであり、試験以外の質問も可能です。消防学校だけでなく実際の災害現場を経験した講師だからこそ、本当に必要な準備を相談できます。
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