救急隊員という仕事に興味はあっても、実際に何をしていて、どのように配属されるのかイメージできている方は多くありません。
そこで本記事では救急隊員について、具体的な仕事内容や救急救命士との違い、配属の流れまで徹底的に解説します。
読み終える頃には、救急隊員になるには「まず何から始めるべきか」が分かるはずです。
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救急隊員の仕事内容・役割とは


救急隊員とは、傷病者の初期対応から救急車による搬送、医療機関への引き継ぎまでを担う消防隊員のことです。
救急隊は、救急車の機関員(運転手)を含む3名で構成され、基本的に最低1名は救急救命士の資格を持った隊員が乗車する必要があります。(離島や過疎地域等の例外はあり)
救急隊員が実際にどのように現場で動くのかを、「出動 → 観察・処置 → 搬送」の流れに沿って見ていきましょう。
119番を受けて現場に出動する
119番通報を受けると、通報内容から傷病者の状態を予測し、必要な医療用の資器材を準備します。
現場到着後は、隊長と隊員が傷病者のもとへ駆けつけます。
1人が容態を確認する間、もう1人は家族や発見者から状況を聞き取らなければなりません。
緊迫した場面では、周囲の人々を落ち着かせることも重要な役割です。
傷病者の状態を観察して応急処置を行う
現場に到着した後、傷病者の意識や呼吸、脈拍、出血の程度を確認し、緊急度を判断します。
場合によっては心肺蘇生を行い、AED(自動体外式除細動器)を使用する判断も必要です。
出血があれば止血処置を行い、骨折が疑われる場合は患部を固定します。
傷病者を医療機関まで安全に搬送する
応急処置後、傷病者を適切な医療機関へ搬送します。
搬送中は、病院にいる医師と連絡を取り合いながら、適切な処置を続けなければなりません。
病院に到着した後、傷病者を医師へ引き継ぎ、症状や処置の内容を報告します。



この情報が、その後の治療方針を決める重要な材料となるため、冷静かつ正確に伝えなければなりません。
救急隊員と救急救命士の違い


実は、救急隊は消防士の中の「役割」の1つであるのに対し、救急救命士は職種や役割ではなく「資格」という違いがあります。
ここからは、救急救命士の資格で可能になること、そして資格がなくても救急隊員として担える範囲について見ていきましょう。
救急救命士の資格を取ると「特定行為」が行える
救急救命士の国家資格を取得すると、医師の指示のもとで「特定行為」と呼ばれる高度な救急処置が可能となります。
- 心肺停止状態の傷病者に行う処置
- 気道確保
- 静脈路確保と点滴
- 心肺蘇生のためのアドレナリン投与
- 心肺停止を除く重度の傷病者に行う処置
- 静脈路確保と点滴(ショック・クラッシュ症候群が疑われる場合)
- 血糖値の測定・ブドウ糖溶液の投与(低血糖状態の場合)
これらの処置により、傷病者の救命率を大幅に向上させることができます。
資格がなくても救急隊員として活動できる
救急救命士の資格がなくても、救急隊に配属されれば救急隊員として活動できます。
資格を持たない隊員でも、以下のような対応が可能です。
- 意識・呼吸・出血を確認し、緊急度を判断する
- 心肺蘇生やAEDなど、基本の救命対応をする
- 止血や骨折部位の固定など、悪化を防ぐ応急対応をする
- 家族から状況を聞き、病院に伝える情報をまとめる
- 搬送中も傷病者の状態を見守り、安全に医療機関へ搬送する
救急救命士の資格がなくても、救急隊で一定の実務経験を積み、上司の推薦等を経て「救急救命士養成所」等でで研修を受けることで、救急救命士の受験資格が得られる仕組みがあります。



入庁後に救急救命士の資格を取る方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください!
救急隊員のやりがい・大変なこと


救急隊員を目指すなら、仕事の良い面だけでなく、厳しい現実も知っておくべきです。
本章では、救急隊員の仕事のやりがい・大変なことを正直にお伝えします。
感謝される瞬間に大きな喜びを感じられる
救急隊員として1番やりがいを感じるのは、傷病者やその家族から直接感謝を伝えられる瞬間です。
救急活動を通して、多くの人の「命の恩人」になります。
特に、心肺停止状態だった傷病者が蘇生し、後日元気な姿で消防署を訪れてくれたときの喜びは、他の部隊では感じられません。
人の命を守った達成感が得られる
適切な処置と迅速な搬送により傷病者の命を救えた時、大きな達成感を得られます。
傷病者への対応は、チーム全体が協力し、1つ1つの処置を確実に行う必要があります。
無事に病院へ引き継ぎが完了したときの安堵感と達成感は、救急隊員ならではです。
日々の訓練や勉強の成果が現場で活かされたときの充実感も、さらなる成長へのモチベーションにつながるでしょう。
凄惨な現場に直面することがある
救急隊は、大規模な交通事故や火災など、凄惨な現場に出動することもあります。
特に子どもが関わる事案や、全力を尽くしても救命できなかった場合は精神的に大きなダメージを受けるでしょう。
そこで多くの消防本部では、惨事ストレスへの対策としてカウンセリングの体制が整っています。
1つのミスも許されないプレッシャーがある
救急隊員は、1つの判断ミスや処置の遅れが傷病者の生死を分けるという大きなプレッシャーの中で働き続けなければなりません。
限られた情報で傷病者への対応を瞬時に判断しなければならず、常に正確な判断と迅速な行動が求められます。
救急隊員に向いている人の特徴


「自分は救急隊員に向いているだろうか?」と不安に感じている方もいるでしょう。
実際に、救急隊員は特定の資質やスキルが求められます。
以下の4つの特徴に自分が当てはまるかをチェックしてみてください。
- 過酷な状況で冷静に判断できる人
- チームワークやコミュニケーション能力がある人
- 責任感が強い人
- 常に探究心を持てる人
なぜ上記の特徴に当てはまっている人が救急隊員に向いているのか、詳しく解説していきます。
過酷な状況で冷静に判断できる人
救急現場では予期せぬ事態が発生します。
そのため、パニックに陥ることなく冷静に状況を把握し、適切な判断を下せるかが重要です。
多くの傷病者がいる大規模な事故・災害では、優先順位を瞬時に決める力も求められます。
チームワークやコミュニケーション能力がある人
救急活動は、隊長、機関員、隊員がそれぞれの役割を果たし、連携して傷病者を救います。
現場では、交わせる言葉が少なくても互いの動きを理解し、スムーズに処置を進めることが重要です。
チームワークを築くことができなければ、円滑に業務が進められず、救える命も救えなくなってしまいます。
また、医師や看護師、警察官、傷病者の家族など、さまざまな関係者と丁寧なコミュニケーションを取る能力も必要です。
責任感が強い人
救急隊員は人の命を預かる仕事です。
1つのミスが取り返しのつかない結果を招く可能性があるため、強い責任感が求められます。
日々の訓練や勉強を怠らず、常に最新の知識と技術を習得しようとする姿勢も重要です。
常に探究心を持てる人
救急医療の分野は日々進化しています。
新しい救命技術や医療機器が次々と導入されるため、常に学び続ける姿勢が必要です。
現場での経験を振り返り、改善点を見つけ出す作業も欠かせません。
救急隊員になるまでの流れ


採用後すぐに救急隊に配属される可能性もゼロではありませんが、まず消防署で基礎的な経験を積み、救急課程を経て救急隊員に選任される流れが一般的です。
どのような流れで救急隊員になるのか、詳しく見ていきましょう。
まずは、各自治体の消防本部が行う消防士の採用試験に合格する必要があります。
試験内容は、教養試験もしくはSPI3、論文(作文)試験、体力試験、面接試験が基本です。



各試験内容についてや、対策法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
採用試験に合格すると、全寮制の消防学校に入校し、初任教育を受けます。
期間は自治体によって異なりますが、目安は6ヶ月から10ヶ月です。
消防学校では、消防に関する基礎知識、消火活動、救助活動、救急活動の基本を学びます。
座学だけでなく実技訓練も多く、体力面でも精神面でも厳しい訓練が続きます。
規律正しい生活を送り、チームワークの重要性を学ぶことで、消防士としての心構えを身につけましょう。



消防学校について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみましょう。
消防学校を卒業すると、各消防署に配属されます。
最初は消防隊に配属されることが多く、消火活動等の実務経験を積むことになります。
救急隊に配属されるには、救急の講習や訓練を受け、消防本部から入隊を認められなければなりません。
入隊が認められるのは、入庁して2〜3年目を目安にしておきましょう。



入庁前に救急救命士を取得している場合は、1年目で救急隊に配属される可能性もあります!
まとめ
救急隊員は、119番通報を受けて現場に駆けつけ、傷病者に応急処置を施し医療機関まで搬送する重要な仕事です。
冷静な判断力やコミュニケーション能力、責任感など、さまざまな資質が求められます。
人の命を救いたいという強い使命感を持ち、日々努力を続けられる人が、将来優秀な救急隊員として活躍できます。
しかし救急隊員になるには、まず消防士の採用試験に合格しなければなりません。
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