消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務める友口です。
どの職業にも必ずついて回るストレス。
消防士の場合はどのようなストレスが溜まりやすいのでしょうか。
そこで今回の記事では、消防士のストレスに関して以下のことをご紹介します。
ストレスが溜まるかどうかが不安でなかなか消防士を目指せないでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
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消防士が感じる主なストレスの内容を紹介
消防士は現場仕事であり体育会系の職業ですので、感じるストレスもそれに準ずるような内容になっています。
どのようなストレスを感じることになるのかを理解すれば、「これは自分でも耐えられそう」というような指標が見えてくるはずです。
ストレスは種類によって得手不得手があるため、絶対に耐えられない内容のストレスがある場合は、無理に消防士になる必要はありません!
人間関係のストレス
消防士は基本的にチームで仕事をするため、勤務中は常に上司と一緒にいる必要があり、そこの人間関係でストレスを感じがちです。
良い上司に当たれば問題ないのですが、悪い上司に当たってしまった場合、以下のようなことが起こる可能性があります。
- 気に食わないことに対する鉄拳制裁
- 陰湿ないじめ
- 上司同士の派閥争い
ほぼパワハラと言って間違いないようなことを、令和になった今でも平気でおこなうような職場もあります。
パワハラの場合は自分1人でストレスを抱える必要はなく、すぐに専用の窓口に通報してその上司を追い出しましょう。
コミュニケーション能力が高い人・仕事の飲み込みが早い人は良好な人間関係を築きやすいため、人間関係によるストレスが溜まりづらい傾向にあります!
真夜中の勤務によるストレス
消防士の1日の勤務時間は約24時間とかなりの長時間です。
一応仮眠の時間が設けられていますが、夜間に出動要請があった場合、どれだけ眠くても飛び起きて出動しなければいけません。
生活リズムが乱れてしまうとストレスを感じやすくなりますし、睡眠の質も低下します。
今まで朝方のリズムで生活してきた人は、真夜中の勤務によって強いストレスを感じてしまうことでしょう。
仕事に慣れると身体も次第に順応するため、徐々に苦痛ではなくなります!
職場内の評価によるストレス
業務に関わるスキルや知識など、実力があるのはもちろん大切ですが、消防の世界は年功序列。
自分のやってきたことがうまく評価に繋がらず、ストレスを感じてしまうことがあります。
- 給料以上の仕事をしているのに昇給しない
- 自分の方が上司より能力が高いのに出世(昇任)しない
勤続年数が長くなれば、ある程度自動的に職場内の評価も上がるため、人によっては逆に楽だと感じる可能性もあります。
しかし「自分の実力を試したい!」「完全実力主義の厳しさに揉まれたい!」というタイプの人はストレスを抱えることになるでしょう。
体育会系なのに実力があまり関係ないんですよね…。
凄惨な現場によるストレス
出動先が凄惨な現場だったとき、肉体的にも精神的にも強いストレスを感じます。
凄惨な現場に出くわす機会はそこまで多くありませんが、場合によってはトラウマを抱えることになるため注意が必要です。
救急隊を志望している人は、他の部隊と比べて凄惨な現場に出動する可能性が高くなります。
慣れれば問題ないというタイプの人ならいいのですが、心の傷として残ってしまうタイプの人だと、カウンセリング等のメンタルケアが必要になるでしょう。
このように、凄惨な現場で心に大きな傷を残すようなストレスに関しては、後述する「惨事ストレスについて」の欄で解説します!
今後のキャリアに関するストレス
何年か消防士として働いていると、「自分はこのままでいいのだろうか?」と今後のキャリア選択に対する不安や焦りが生じ、それがストレスになることがあります。
場合によっては転職を考える人も出てくるでしょう。
しかしキャリアに関するストレスは、事前にキャリアパスを設定しておくことである程度回避できるはずです。
どの部隊に入るためにはどのようなスキルを身につけるべきなのかなど、具体的にイメージしましょう!
誰でもできる!ストレスを感じたときの対処法5選
消防士はストレスを感じやすい職業である一方で、休みが多くストレス発散のための時間が取りやすい職業でもあります。
もし今後ストレスを感じてしまったときは、空いた時間で以下のことを試してみましょう。
自分のことを大切にし、無理なく消防士を続けられるとよいですね。
自分の好きなことに没頭する
ストレスを感じたときは、趣味や興味があることに没頭することで気分転換ができます。
気分転換することで、気持ち新たに仕事を始められるはずです。
アドレナリンが出るような感じよりも、なるべく心が安らぐような事柄を選びましょう。
読書や芸術鑑賞などはベタですが効果抜群ですね!
十分な睡眠を取る
ストレスで頭が疲れてしまったときは、とにかく睡眠時間を確保しましょう。
睡眠は質が重要視されていますが、そもそも睡眠時間が足りていなかったら意味がありません。
睡眠不足で無駄にカリカリしないためにも、出勤する前日は最低でも7時間以上寝るのがおすすめです。
出勤日までに、身体も頭も万全な状態に戻しましょう!
出勤日までに、身体も頭も万全な状態に戻しましょう!
気持ちいいと感じる程度で運動する
適度な運動がストレス解消の助けになることは有名な話ですね。
消防士は日々の訓練や体力錬成、消防活動で全身の筋肉を使っていますが、それとは別に、自分の好きなリズムで好きな量の運動をしましょう。
あえて軽く身体を動かすことで疲労を取る「積極的休養」にもなりますし、適度な運動をするとポジティブな感情が生まれることが知られています。
運動後はストレッチをして筋肉を緩めると、リラックス効果に繋がってストレスを解消できるはずです。
友人や家族と楽しく会話をする
友人や家族など、心を許せる相手と会話することは消防士にとって非常に重要です。
勤務中は閉鎖空間の中で緊張する相手と過ごさないといけないため、心にゆとりが持てません。
緊張で気疲れしたときは、気を使わない相手とのコミュニケーションを取ると、日々感じていたストレスを一時的に忘れられます。
愚痴を言えばスッキリできますし、もしかしたらツラい状況を乗り越えるためのアドバイスをくれるかもしれませんね。
泣いたり笑ったりできることをする
消防士は普段、感情を抑えながら業務に当たるのですが、あまりにも感情を抑えすぎるとストレスが溜まってしまいます。
思い切り泣いたり笑ったりすることで、仕事で抑圧されていた感情が出せてスッキリできるはず。
ストレスを発散したいときのために、感動するストーリー、もしくはコメディ要素のある本や映画をいくつか知っておきましょう。
消防士に多大な影響を及ぼす「惨事ストレス」について
惨事ストレスとは、業務を通してトラウマを引き起こすような出来事に遭遇したり、その被災者と接することで生じるストレスの一種です。
惨事ストレスと似た症状にPTSD(心的外傷後ストレス障害)がありますが、惨事ストレスが凄惨な現場を体験した後すぐに起こるのに対し、PTSDはしばらく時間がたった後に引き起こされるという違いがあります。
- 同僚の負傷や殉職
- 命の危険を感じながらの活動
- 救出した人の死 など
惨事ストレスが消防士に与える影響として、摂取するアルコール量を制御できなくなったり、刺激に過敏になったり、うつ状態になったりが挙げられます。
消防士は日々の業務で感じるストレスに加え、心に多大な影響を与えるストレスを感じる可能性がある大変な仕事です。
「誰かを助けたい」という強い思いのある人がなるのが消防士。
だからこそみんな憧れるんですね。
その思いさえ忘れなければ、どんなに嫌な上司に当たったとしても自分の志を貫けるはずです。
まとめ:消防士は抱えるストレスが多い職業
消防士は、一般企業と比べて抱えるストレスが多いと言われています。
ストレスを感じたらそのままにせず、1人で解消できるものはすぐに対応し、あまりに大きなストレスを感じたときは誰かを頼りましょう。
ストレスの多さで消防士を目指すかどうか悩んでいる人も多いでしょうが、この記事を読んでもなお消防士になりたいと思う人は、「東消塾」がおこなっている無料相談を活用してみてください。
今感じている悩みについてのご相談も承っています!
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