元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営している友口です!
消防士を目指そうと思ったとき、転勤があるかどうかは絶対に知っておきたいことの1つですよね。
転勤があると結婚等のライフプランが設計しづらくなりますし、慣れない地で働くことに不安を覚えることもあるでしょう。
そこで今回の記事では、消防士に転勤がそもそも存在するのかどうかについて、詳しく解説していきます。
今抱えている不安を少しでも減らし、気持ちよく消防士を目指したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
\他にも悩みがある人はこちら!/
消防士の転勤は管轄地域内の異動を指す
結論から言えば、消防士にも転勤はあります。
転勤は引っ越しを伴うイメージがあるかもしれませんが、消防士の転勤で引っ越しをすることはまずありません。
その理由を説明する前に、転勤・異動・出向などの意味がどう違うのか、概要を簡単に知っておきましょう。
- 転勤:勤務地が変わること。
- 異動:部署や組織内の地位、勤務が変わること。
- 出向:籍はもとの職場のままで、他の職場に勤めること。
消防士の転勤は勤務地が変わるのは確かなのですが、地方公務員であるため、県外への転勤はまずありません。
あるのは勤務地域内における消防本部間異動・消防署内異動や、消防学校等への出向のみです。
勤務地が変わったとしても消防士の間では転勤という言葉は使わず、異動という言葉を使っています!
東京消防庁を例に、異動について簡単にまとめました。
- 消防本部間異動
新宿区・中野区・杉並区を管轄する第四消防方面本部内で、新宿消防署から中野消防署へ異動 - 消防署内異動
新宿消防署内で、落合出張所から西新宿出張所へ異動
消防本部間で異動する場合は通勤時間が伸びてしまう可能性もありますし、顔なじみが誰一人としていないため、精神的に疲れてしまうという人もいます。
消防署内で移動する場合は、勤務地が変わるといっても近場で変わるだけなので通勤時間の変化は少ないですし、職場に顔なじみがいることも。
消防学校の教官として出向する場合も、同じ都道府県内でおこなうため、引っ越しが必要になることはありません。
異動があっても引っ越しの必要はないため、結婚するタイミングで不安になっている人も、そこまで気にしなくてよいでしょう。
基本的にそう遠くへ転勤することはないのですが、ごく一部に例外がありますので、次項でご紹介します。
例外として総務省消防庁への出向は引っ越しを伴う
先ほどまで「消防士は地方公務員だから、同地域内でしか異動はない」と説明してきましたが、東京都にある総務省消防庁へ出向する場合のみ、都外から行く場合は引っ越しを伴う転勤を余儀なくされます。
総務省消防庁への出向は、よっぽど勤務成績が優秀な人でなければ選ばれないため、本当にごく一部の例外だと思ってよいでしょう。
出向は出世に大きな影響を与える
出向というのは、出世を考える消防士にとっては非常に重要なものです。
一度でも出向をしておかないと、上位の階級へ昇任する際、上司からの推薦をもらえず、昇任試験が受けられなくなってしまう場合があります。
通常は昇任試験に合格すれば昇任するのですが、消防司令長(地域によっては消防司令補や消防司令)以上の階級への昇任は、上司からの推薦が必要です。
階級や消防士の出世について詳しく解説した記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。
希望する異動先は申告できる
異動先は自分で決められる訳ではありませんが、一応希望の異動先は申告できます。
もちろん希望通りになるとは限りません。
人事は職員の能力や適性など、さまざまな事柄を考慮して異動先を決めます。
中には職員の希望を尊重する職場もあるそうですが、すべてがそういう職場ではないため、基本的には自分の希望は通らないと思っておいた方が、精神衛生上よいでしょう。
異動がある時期・タイミング
異動の内示が出る時期は各消防本部によって違いがあるため、何月に異動が決まるという明確な時期はありません。
とはいえある程度目安となる時期や、異動が起こるタイミングがあるため、それらについてご紹介していきます。
内示が出るのは3月頃
基本的には、年明けから3月頃までに異動の内示が出て、4月1日から異動先での業務が開始します。
中には異動が嫌で嫌で堪らず、年末頃から落ち付かなくなる人もいるそうです。
ちなみに、東京消防庁は9月にも内示が出て10月には異動するため、年に2回異動が行われます!
昇任すると必ず異動が行われる
昇任した場合、その翌年の4月1日に本部間での異動が必ず行われます。
なぜ必ず異動があるかというと、階級が上がって立場が変わると、人間関係がガラッと変わるからです。
昇任した人を後輩として接してきた先輩も、今まで通りに接することはできませんし、自分もそんな先輩に対してどう接すればいいのかわからなくなってしまいます。
組織を円滑に回すためにも、昇任後の異動は必須です。
体育会系の業界だからこその大変さですね。
異動の頻度に明確な決まりはない
異動の頻度は各消防本部によって異なるため、一概に何年で異動が行われるとは言えません。
1年で異動を言い渡されることもあれば、5年以上経っても異動がない場合もあります。
異動先では今の職場ではできない経験が積めたり、新たなスキルを身につけられたりすることもあるため、仕事をガツガツやっていきたい人は、3年程度で異動したくなるかもしれません。
今の職場にそりが合わない上司がいると、それもまた異動したくなる要因になります。逆に居心地の良い職場なら、異動したくなくなってしまいますね。
消防士の転勤についてのまとめ
消防士の転勤に不安を抱えている人が知っておきたいことのまとめです。
- 基本的に消防士は引っ越しを伴う転勤がない
- 同地域内での本部間異動や消防署内異動はある
- 一部例外として、他県から総務省消防庁へ出向する場合は引っ越しが必要
- 昇任すると必ず異動が行われる
- 転勤で結婚ができないかどうか心配する必要はない
消防士の転勤に対して不安がなくなったら、次は実際に消防士になるための準備を始めなければなりません。
消防士採用試験の難易度は高く、特に東京消防庁に入りたい人は、非常に高い倍率の中で競い合う必要があります。
最短で確実に消防士になりたい人は、ぜひ「東消塾」を選んでみてはいかがでしょうか。
受講者1人1人を手厚くサポートをしますし、採用試験に合格できなかった人に対する全額返金保証も行っています。
気になる人は以下の記事を読むか、LINEで「東消塾」から資料を受け取ってみましょう。
\試験に関する情報も発信中/
コメント