消防士になるためのオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務めるTOMO LABOです。
「小論文試験対策を始めたけど、どんな対策をしていいのかわからない」という悩みを持っている受験生は多いことでしょう。
小論文試験の傾向と対策を掴むためには、過去問を調べることが非常に有効です。
そこで今回の記事では、東京消防庁の小論文試験の過去問を紹介し、傾向と対策について解説していきます。
本気で一次試験に合格したい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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小論文試験の傾向と対策を理解する方法
小論文試験は毎年出題されるテーマが変わるため、傾向を掴むことが非常に難しくなっています。
しかし、過去問をもとにある程度の傾向を知れば、対策を立てることが可能です。
傾向をもとに対策を立てる方法を、以下にまとめました!
小論文を書き始める前に、過去にどのようなテーマで出題されたのかをまとめましょう。
最低でも、過去5年分は見ておくと良いですね。
この時点で書き始めても「書き方の練習」にはなりますが、傾向が掴めていないため、まったく予想していない問題が出たときに困ってしまいます。
ある程度過去問が確認できたら、どのような出題ジャンルがあるのかを分類してみましょう。
分類の仕方の例を、以下にまとめました。
- 災害・防災について
- チームワークや仕事について
- 自分自身について
- 社会問題について
ある程度出題ジャンルの分類できたら、近年ではどのジャンルの出題が増え、逆にどのジャンルの出題が減っているのかを見てみましょう。
そうすることで、近年の試験の傾向が掴めます。
出題が増えてきているジャンルがわかったら、そのジャンルに絞って優先的に対策していきます。
出題傾向がわかり、対策目標が明確になったら、ようやく小論文を書き始めます。
小論文の基本的な書き方を勉強し、その後、必ず第三者からフィードバックを貰いましょう。
1人で書いてもなかなか上達は難しいので、小論文だけ対策してもらいたいという人は、「東消塾」へ相談することも候補に入れてみてください。
東京消防庁で実際に出題された小論文の過去問テーマ
東京消防庁採用試験にて、過去5年で実際に出題された小論文のテーマをご紹介します。
なお、今回ご紹介するのは1類試験と2類試験からです。
東京消防庁Ⅰ類試験(令和元年~令和5年度)の過去問
- 令和5年度
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- 消防職員の使命についてあなたの考えとその達成に向けてあなたができることを述べよ。(1回目)
- 東京消防庁の職員に求められる倫理観や規律の遵守が求められる理由についてあなたの考えを述べよ。(2回目)
- 令和4年度
-
- 都民から信頼される消防官となるために、あなたが実践することを具体的に述べよ。(1回目)
- 今後の社会情勢を踏まえ、質の高い行政サービスを提供するために、消防官としてあなたが取り組むことを述べよ。(2回目)
- 令和3年度
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- デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が人間社会にどのような影響を与えるのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。(1回目のみ実施)
- 令和2年度
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- 下の資料(省略)から傾向を読み取り、行政機関が発信する情報を都民に広く周知するための効果的な方法を考え、具体的に述べなさい。(1回目)
- 社会人として必要なものを3つ挙げ、それを身に付けるためにあなたが今後どう取り組んでいくのか具体的に述べよ。(2回目)
- 令和元年度
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- 資料「救急車を呼んだ理由」(グラフは省略)から読み取れる課題と対応策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。(1回目)
- 資料「主な出火原因別火災件数」(グラフは省略)から読み取れる課題と対応策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。(2回目)
1類試験は、資料やグラフから読み取る問題が多いですね!それらを正確に読み取るスキルも必要なことがわかります。
東京消防庁Ⅱ類試験(平成30年度~令和4年度)の過去問
令和5年度試験以降、Ⅱ類試験は実施されなくなりましたが、参考にはなるため一応記載しておきます。
- 令和4年度
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- 東京消防庁の職員として大切だと思うことを、今までの経験を踏まえて述べなさい。
- 令和3年度
-
- 官公庁がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を積極的に活用することの利点とその活用方策、さらにその際に注意すべきことを具体的に述べなさい。
- 令和2年度
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- あなたの経験から「失敗を糧に成長できた」と考えられる事柄をあげ、今後当庁で仕事をしていくうえでそれをどのように生かしていくのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
- 令和元年度
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- 職場におけるチームワークの重要性とチームワークの醸成に対する取り組み方について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
- 平成30年度
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- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が社会に与える影響についてメリットとデメリットを挙げ、それに対するあなたの考えを具体的に述べなさい。
過去5年で2回もSNSについて出題されているのが気になりますね。あとは単純に、事象に対して自分がどう思うかが問われています。
東京消防庁Ⅲ類試験(令和元年~令和5年度)の過去問
- 令和5年度
-
- あなたが東京消防庁を希望する理由と、どのように成長していきたいかを述べよ。
- 令和4年度
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- 東京消防庁の職員として、10年後のあなたがどんな成長を遂げているか述べなさい。
- 令和3年度
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- 自ら考えて行動するために日頃から行うべきことを具体的に述べなさい。
- 令和2年度
-
- あなたの経験から「失敗を糧にして成長できた」と考えられる事柄を挙げ、今後当庁で仕事をしていくうえでそれをどのように生かしていくのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
- 令和元年度
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- 都民に信頼されるためにあなたが消防官になって努力すべきことを具体的に述べなさい。
Ⅲ類試験では、「東京消防庁で働くこと」についての出題が多いですね!未来へのビジョンや、自身がなぜ東京消防庁を選んだのか、今一度しっかりと考えてみましょう!
傾向と対策の注意点
ここまで傾向と対策に関してお話をしてきましたが、これらはあくまでも推測でしかありません。
実際に次年度に出題される問題を知っているのは東京消防庁や各消防本部の試験官のみです。
そのため、傾向と対策を掴んで「これだけやればいいんだ!」というような安直な考えはせず、しっかりと戦略を練った対策方法と取るようにしていきましょう。
どんなジャンルで出題されても回答できるよう、小論文の書き方について勉強したり、どんなことにも自分の考えを持つトレーニングをしたりが重要ですね!
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小論文試験における傾向と対策についてのまとめ
東京消防庁の小論文試験対策において、知っておきたいことのまとめです。
- いきなり小論文を書き始めず、まずはどんなテーマで出題されたのかを知る
- 次にテーマをジャンル分けし、どのテーマの出題数が増えてきているのかを理解する
- 出題傾向が絞れたら、それに対して対策をする(小論文を書く)
- 小論文を書くときは、第三者からのフィードバックが重要
- あくまで傾向と対策を掴むのは1つの試験対策であって、過信してはいけない
各消防本部の試験と比べ、東京消防庁の採用試験は倍率がとても高く、難関です。
そこでどれだけ自分が対策できるかによって、他の受験者との差別化が図れます。
試験に受かるためにも、本記事でご紹介した内容をもとに、まずは小論文の傾向と対策を自分で試してみてはいかがでしょうか。
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