人気が高く、なかなか受からないことで有名な東京消防庁。
募集人数に対する応募者の比率である「倍率」はどの年も高く、数字を見ただけで戦意喪失してしまう人も多くいることでしょう。
そこで今回の記事では、以下について詳しく解説していきます。
- 過去3年間の倍率の推移
- 受験で倍率は気にするべきなのか
- 合格に近づくために必要なことはなにか
倍率に対する不安をなくし、絶対に東京消防庁に受かりたいという人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
東京消防庁採用試験の過去3年分の倍率
東京消防庁採用試験の過去3年分の倍率のデータを見れば、学習意識をどのくらい高く持つべきなのかがわかります。
受ける試験の区分によって倍率は異なるため、自分が受ける区分がどのくらいの倍率なのかを確認してみましょう。
- Ⅰ類:受験翌年の4月1日時点で29歳以下の人、もしくは22歳以上の大学卒業者および卒業見込み者、また同等の資格を有する人
- Ⅱ類:受験翌年の4月1日時点で29歳以下の人
- Ⅲ類:受験年の時点で21歳以下の人
令和3年度(2021年)の倍率
令和3年度(2021年)におこなわれた東京消防庁採用試験では、Ⅰ類2回目の試験は実施されませんでした。
区分 | 1次受験者数 | 1次合格者数 | 2次受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
Ⅰ類(1回目) | 2,835 | 1,211 | 1,141 | 395 | 7.2 |
Ⅰ類(2回目) | ー | ー | ー | ー | ー |
Ⅱ類 | 1,861 | 295 | 251 | 102 | 18.2 |
Ⅲ類 | 4,678 | 883 | 627 | 231 | 20.3 |
令和2年度(2020年)の倍率
区分 | 1次受験者数 | 1次合格者数 | 2次受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
Ⅰ類(1回目) | 2,976 | 819 | 634 | 437 | 6.8 |
Ⅰ類(2回目) | 747 | 449 | 422 | 118 | 6.3 |
Ⅱ類 | 1,730 | 651 | 387 | 262 | 6.6 |
Ⅲ類 | 4,005 | 966 | 728 | 522 | 7.7 |
令和元年度・平成31年度(2019年)の倍率
区分 | 1次受験者数 | 1次合格者数 | 2次受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
Ⅰ類(1回目) | 3,861 | 1,257 | 1,064 | 441 | 8.8 |
Ⅰ類(2回目) | 1,287 | 252 | 214 | 76 | 16.9 |
Ⅱ類 | 1,538 | 458 | 401 | 150 | 10.3 |
Ⅲ類 | 5,723 | 937 | 672 | 209 | 27.4 |
実は倍率を気にする必要はまったくない!3つの理由を解説
過去3年分の各倍率を見ると、毎年激しいバラつきがあることがわかります。
次の受験年がどんな倍率になるのかまったく読めないため、結論として倍率を気にする必要はまったくありません。
とはいえ、試験に合格できるのか不安な人は、倍率を知りたいという気持ちが少なからずあるはずです。
しっかりと勉強をするのを前提として、なぜ倍率を気にする必要がないのか、3つの理由を詳しく解説していきます。
倍率が高くても合格する層に変化はないから
「倍率=試験の難易度」と思ってしまうかもしれませんが、実は倍率と試験の難易度の相関関係はありません。
なぜなら、受験生のレベル自体が各々まったく違うからです。
仮に以下の2つの試験があるとして、倍率と試験の難易度を比較してみましょう。
ー | 試験A | 試験B |
試験のレベル | 低難度 | 高難度 |
受験生のレベルと人数 | 勉強をまったくしていない受験生 2,000人ある程度試験の対策をした受験生200人(計2,200人) | 勉強をまったくしていない受験生 500人しっかり勉強をした受験生 1000人どんな問題でも答えられる秀才の受験生100人(計1,600人) |
合格者数 | 200人 | 200人 |
合格者の内訳 | 試験対策をした学生200人のみ合格 | 秀才が100人、 勉強をした受験生の上位100人 |
倍率 | 10.0 | 8.0 |
試験Aの試験の方が倍率が高いため、内情を知らない人からすると高難度に感じてしまいますが、実は倍率が低い試験Bの方が高難度なことがわかります。
ここから読み取れることは、試験合格に大切なのは倍率ではなく、合格する層に入ることです。
そのため、試験合格のために倍率を気にする必要はありません。
大切なのは点数を取れるかどうかだけだから
倍率の高低に関係なく、どんな試験においても点数が取れなければ不合格になります。
試験に合格するのは、一定基準の点数を取って合格ラインに達した人のみです。
結局倍率がいくら高くてもやることに変わりはないため、倍率を気にする時間があったら勉強に力を入れましょう。
無駄に不安になり勉強が手につかないから
東京消防庁採用試験の倍率は、各年のどの試験区分を見ても軒並み高くなっています。
数値だけ見て「自分でも合格できるのかな?」と不安になってしまう受験生も多いことでしょう。
しかし、倍率の高さに不安を煽られて勉強が手につかなくなり、試験本番で点数が取れずに不合格になってしまっては元も子もありません。
倍率だけを気にすると無駄な不安ばかり感じてしまうため、そうなるくらいなら最初から倍率を気にしない方が精神衛生上よいでしょう。
東京消防庁に合格するために必要なこと3選
倍率ばかりを見ても、東京消防庁採用試験に合格することは不可能です。
それよりも、試験に向けてやるべきことに意識を傾けましょう。
やるべきことが理解できれば、あとはそれに向かって全力で取り組むだけです。
試験の傾向を知り対策をおこたらない
基本的にどの年度の試験も、2次試験よりも1次試験の方が倍率が高い傾向にあります。
そのため、積極的に対策するべきなのは1次試験です。
1次試験の対策をするとき、最低でも以下のことはしておきましょう。
- 過去問を解き出題傾向を分析する
- その分析をもとに自分の受験年の問題を予測する
- 復習を繰り返し苦手分野と得意分野を理解する
- どの分野で点数を伸ばしていくのか計画を立てる
時間はかかりますが、これらの対策をしなければ1次試験には合格できません。
過去問は必須なので、まずはデータを入手するところから始めてみましょう。
効率よく勉強する
限られた時間の中で試験勉強をするとき、1番大切なのは効率的な学習です。
過去問を解いていると、どの分野の点数配分が高いのかがわかってきます。
なるべく点数を稼ぐためにも、点数配分の高い分野を中心に勉強しましょう。
また、無駄に何度も覚えて忘れてを繰り返さないためにも、忘れないうちに復習をすることも大切です。
合格へのモチベーションを常に高く持つ
試験勉強をするうえで1番難しいのが、モチベーションの維持です。
モチベーションが低くなると、勉強せずにサボってしまう時間が多くなります。
そうならないためにも、モチベーションを高く持ち続ける工夫をしてみましょう。
- 一緒に頑張れる同志を持つ
- サボれない場所・環境で勉強する
- 少しずつレベルアップしているという実感を得る
独学だとモチベーションを保つのが難しいため、「どうしても1人だと甘えてしまう」という人は、予備校やオンラインスクールに通うのも1つの手です。
東京消防庁に合格したいなら「東消塾」
東消塾は、私が運営する「東京消防庁合格に特化したオンラインスクール」です。
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まとめ:大切なのは倍率を気にすることではなくとにかく勉強
倍率の高い東京消防庁採用試験を受験するとき、自分は合格できるのかどうか不安になってしまうことでしょう。
しかし、倍率ばかり気にしていても合格へは近づきません。
試験までに勉強できる時間は限られています。
東京消防庁に本気で合格したいと思うなら、倍率を気にしている時間を勉強に充てましょう。
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