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東京消防庁採用試験では、令和6年度から試験方法や試験内容など、多くのことが変更されました。
変更点は少なくありませんし、従来とは勝手が違うものもあり、不安を抱える人も多いはずです。
そこで今回の記事では、令和6年度から東京消防庁採用試験がどのように変わっていくのか、詳しく解説していきます。
正しい情報を把握し、少しでも試験合格を確かなものにしたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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令和6年度東京消防庁採用試験の概要
まずは、令和6年度の東京消防庁採用試験について、概要を知っておきましょう。
前年度試験からの変更点は赤字で示していますので、見逃さないように注意してください。
受験資格
東京消防庁採用試験は、令和6年度から年齢制限が引き上げられました。
採用区分 | 受験資格 |
---|---|
専門系 | 1989年4月2日以降に生まれ、大学を卒業、または同等の資格を有する人 (30歳未満から36歳未満に引き上げ) |
Ⅰ類 | 次のどちらかに該当する人 1989年4月2日~2003年4月1日までに生まれた人 2003年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業(2025年3月卒業見込みを含む)、または同等の資格を有する人 (22歳以上30歳未満から、22歳以上36歳未満に引上げ) |
Ⅲ類 | 2003年4月2日~2007年1月1日までに生まれた人 |
上記の受験資格に加え、全区分共通で、「日本国籍を有しない人」や「禁固以上の刑に処されてない人」などに該当していない人のみが、受験可能となります。
試験スケジュール
令和6年度試験のスケジュールにおける大きな変更点は、専門系の受験者が、Ⅰ類試験(1回目)で適性試験(SPI3)を受ける場合に限り、同日に併願できることになった点です。
その他にも、以前は身体・体力検査と口述試験(面接)を別日に分けていたところ、令和6年からはⅠ類、Ⅲ類試験の2次試験を同日で実施するように変更されました。
1次試験の受験会場が、追加・変更されていますので、そちらも間違えないようにしましょう。
採用区分 | 専門系 | Ⅰ類(1回目) | Ⅰ類(2回目) | Ⅲ類 |
申込期間 | 3/15~4/3 | 7/22~8/9 | ||
ダウンロード期間 受験票 | 4/18~5/12 | 8/27~9/15 | ||
1次試験 実施日 | 5/12 (東京・大阪・福岡) | 9/15 (東京) | 9/15 (札幌・仙台・東京・ 大阪・福岡・鹿児島) | |
1次試験 合格発表日 | 6/7 | 10/17 | ||
ダウンロード期間 1次試験合否通知 | 6/7~6/23 | 10/17~11/10 | 10/17~11/3 | |
2次試験実施日 (すべて東京会場) | 【身体・体力検査】 6/15,16のどちらか 【集団討論・口述試験】 6/17 | 6/15,16,22,23 の中の1日 | 10/26,27 11/2,3,9,10 の中の1日 | |
最終合格 発表日 | 8/9 | 7/18 | 12/5 | |
最終合否通知 ダウンロード・ 最終合格者情報 入力期間 | 8/9~約10日後 | 7/18~約10日後 | 12/5~約10日後 |
試験内容
詳しくは後述しますが、教養試験の代わりとなる試験で、「SPI3」という適性検査が導入されることになりました。
専門系では教養試験は廃止となり、Ⅰ類ではSPI3か教養試験のどちらかを選択して受験することになっています。
採用区分 | 1次試験内容 | 2次試験内容 |
---|---|---|
専門系 | 適性検査(SPI3) 論文試験 専門試験 | 身体・体力検査 口述試験 (個人面接・集団討論) |
Ⅰ類 | 適性検査(SPI3)教養試験 (SPI3か教養試験のどちらか1つを選択) 論文試験適性検査(性格検査) (SPI3を選択した場合、性格検査はなし) | 身体・体力検査 口述試験 |
Ⅲ類 | 教養試験 作文試験 適性検査(性格検査) | 身体・体力検査 口述試験 |
給与(初任給)
採用区分 | 初任給 |
---|---|
専門系 | 約276,240円 |
Ⅰ類 | 約269,520円 |
Ⅲ類 | 約232,080円 |
上記の初任給は、令和6年1月1日現在の給料月額に、東京都の地域手当を加えた額です。
顔写真アップロード・エントリーシート提出が必要に
令和6年度以降の試験では、受験申込時に、顔写真のアップロード、およびエントリーシートの提出が必要になります。
申込期間中に提出が完了しなければ、受験不可能になってしまうため、注意しましょう。
エントリーシートに記載する内容は、以下の9項目です。
- 志望理由
- 希望職務
- 長所・短所
- 職歴と業務内容
- 他官公庁または他社との併願状況
- 健康状態
- 他区分の併願状況
- スポーツ・音楽経歴
- 自己PR
どのように書けばいいのか、どう対策すればいいのか、詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
1次試験に適性検査(SPI3)を導入
SPI3は、現在多くの企業が採用時に導入している、職業適性を図る検査法です。
“検査”というだけあり、結果を見るだけで、その受験者の特徴・性格・得意な能力等が判断できるそう。
1番気になるところが難易度ですが、実は今までの教養試験と比べると、問題の難易度は落ちます。
しかしその分、平均点が高くなるため、どれだけ点を取りこぼさないかが重要です。
能力検査と性格検査を同時にできるため、1次試験をSPIで受験する場合、別途で性格検査を受ける必要はありません。
適正検査(SPI3)の内容
簡単に説明すると、SPI3の問題内容は以下のようになっています。
- 【言語問題】
国語の問題。語句の意味や用法、文の並べ替えなど、スタンダードな問題が多い。 - 【非言語問題】
数学の問題。推論や確率、集合、読み取り問題、割合など、中学・高校で習う程度の内容が多い。 - 【英語問題】
こちらも中学・高校で習う内容。穴埋め問題、誤文訂正、和訳英訳、長文読解など。 - 【構造的把握力】
物事の共通性・関係性を問う問題。
難易度はそこまで高くありませんが、問題数が多いため、短時間での正確な回答が求められるのが特徴です。
専門系では教養試験が廃止となりSPI3のみ、Ⅰ類は教養試験かSPI3を選択可能、Ⅲ類は教養試験のみ受験可能です。
今後データを取る必要はありますが、Ⅰ類試験ではどちらの試験の倍率が高くなるのかや、どんな人がSPI3での受験に向いているかなど、受験者にとっても新たな対策が必要になることでしょう。
導入後3年ほどは、受験者側も採用者側も、少し苦労するかもしれませんね。
資格・経歴評定に新たな資格が追加
資格・経歴評定の対象となる資格が、新たに追加されました。(全採用区分共通)
- 中型自動車免許(第一種・第二種)
- 危険物取扱者(乙種第1類~第6類)
- ボイラー技士(1級・2級)
- 基本情報技術者
- ITパスポート
- 保健師・看護師・准看護師
今までだと、自動車免許は大型自動車免許のみ、危険物取扱者は甲種のみ、ボイラー技士は特級のみ、医学系資格は救急救命士のみでしたが、令和6年からは評定に入る対象が緩和されました。
一方で、以下の資格については評定対象の資格欄に記載がなくなっていたため、注意が必要です。
- 総合無線通信士(第一級)
- 公認情報システム監査人
上記の“追加または削除された資格”以外の評定対象については、基本的には以前と同様のものになりますので、詳しく知りたい場合は、東京消防庁採用情報サイト「採用情報 資格・経歴評定について」をご覧ください。
「資格は持っているけど、評定対象外の資格だった」という場合は、面接のときにアピールしましょう!
東京消防庁採用試験の実施内容の変更点まとめ
令和6年度試験からの変更点を、以下にまとめます。
- 専門系とⅠ類の受験可能年齢が引き上げられた
- 一部試験会場が変更・追加された
- Ⅰ類とⅢ類試験では、2次試験を1日で実施することとなった
- 1次試験は、専門系では教養試験が廃止されSPI3に、Ⅰ類では教養試験かSPI3を選択可能に、Ⅲ類は従来同様の教養試験で行う
- 専門系受験者がⅠ類(1回目)試験をSPI3で受験する場合のみ、同日の併願が可能になった
- 受験申込時に、顔写真のアップロードとエントリーシートの提出が必須化
- 資格・経歴評定の対象となる資格が追加
今回、特に適性検査(SPI3)が導入されたことが、受験者にとっては大きな転換点になるはずです。
どのような試験対策をすればいいのか、どのようなスケジューリングをすればいいのか、まだわからないことだらけでしょう。
採用試験のあり方がどう変わるにせよ、まずは最新情報をしっかりと手に入れることを意識すれば、出遅れることはありません。
今後もいち早く最新情報を掴み取り、試験合格を確実なものにしていきましょう。
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