消防官面接試験の質問&回答例50選!消防官採用試験で他の受験者と差を付けるポイントを東京消防庁OBが解説!

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東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!

消防官採用試験の面接試験に合格するためには、様々な質問に対する回答を事前に準備しておくことが大切です。

面接試験では、予想外の質問をされたり回答次第で不合格になったりします。

質問の意図や回答のポイントを理解しているかどうかで、面接官に与える印象も大きく異なるため必ず確認しておきましょう。

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目次

消防官採用試験で聞かれる質問&回答50選

消防官採用試験の面接試験に合格するためには、あらゆる質問とそれに対する回答を事前に考えておくことが大切です。面接試験で聞かれる質問の内容は、大きく分けて以下の3つです。

面接試験で聞かれる質問の内容
  • 最低限確認すべき質問
  • 受験者自身に関する質問
  • 消防に関する質問

質問の種類によって、面接官がどんな意図をもって質問しているのかが異なります。質問の意図が異なれば回答のポイントも異なるため、意図に沿った回答ができるように確認しておきましょう。

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回答内容で面接官の興味を引けるかどうかが異なるので非常に大切です!

最低限確認すべき質問10選

面接試験対策で最低限確認すべき質問は、以下の10個です。

「全てを確認できそうにない」という方でも、上記10個は必ず確認して対策しておきましょう。どの消防本部を受験しても、ほぼ必ず聞かれる質問と言っても過言ではありません。

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どこの消防本部でも聞かれるからこそ、オリジナリティがあり面接官を納得させられる回答ができれば興味を引きやすいです!

質問1.自己PRをお願いします。

受験者の性格や得意なことを知り「消防本部が求めている人材かどうか」を判断するための質問です。

【良い回答例】
私は部活動で部長を務めていたことから、消防士としても活躍できると考えています。なぜなら、部長として多くの部員とコミュニケーションを図り、様々なトラブルにも迅速に対応してきたからです。

【悪い回答例】
私は消防士として活躍できると考えています。元々、部活動で部長を務めており大変な学生生活を送っていました。朝は夕方の部活に向けた準備を行い、部活中はリーダーシップを発揮し、部活後は最終確認も行っていました。さらに、学校生活を通してたくさんの友人と仲良くなることもできました。

【回答のポイント】
自己PRでは、結論から話すのが鉄則です。前置きが長くなると何を伝えたいのかがわかりづらくなってしまいます。また、伝えた内容の根拠を示すために、具体的なエピソードを盛り込むことも大切です。

質問2.なぜ消防士になろうと思ったのですか?

消防士への熱意や数ある職業の中から消防士を選んだ理由を確認し、精神的な面で消防士適正があるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私が消防士になりたい理由は、救助隊として災害の最前線で人命救助を行いたいからです。地元で育った私は地元に貢献する仕事がしたいと思っていました。地元で人命救助を行うためには消防士が最も適切だと考え、消防士になろうと思いました。

【悪い回答例】
私が消防士になりたい理由は、体力があるからです。消防士は体力を使う仕事のため、学生時代から続けていたサッカーの経験が生かせると思います。

【回答のポイント】
消防士でなければいけない理由を答えることがポイントです。似たような職業として、公安系の警察官や自衛官などが挙げられます。消防士になりたい明確な理由がなければ、不合格になる可能性が高いため注意しましょう。

質問3.〇〇消防本部(受験先)を志望した理由を教えてください。

自社への志望度や事前にどの程度調べてきているのかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私が〇〇消防本部を志望した理由は、救急車の出動要請が日本一であり最も多くの災害現場に出動できると考えているからです。多様な災害に出動することで、救急隊員としてスキルアップしながら、多くの方の力になれるのではないかと考えています。

【悪い回答例】
私が〇〇消防本部を志望した理由は、消防士として多くの方の命を救いたいからです。消防隊だけでなく、救助隊や救急隊も経験してどんな災害にも対応できるような人材になりたいと考えています。

【回答のポイント】
志望先の消防本部に対する志望度が高いことを明確にすることが大切です。消防士になりたいだけならどの消防本部でも同じなため、志望先の消防本部でなければ叶わない理由を伝えましょう。

質問4.どんな消防士になりたいですか?

消防士という職業に対してどのような考え方を持っているのかを確認しています。理想の消防士像が、消防組織として実現可能であるかどうかを確かめるための質問です。

【良い回答例】
私は市民の方々に安心してもらえるような消防士になりたいと思っています。具体的には、災害現場でパニックになっている市民の方を落ち着かせる声掛けを自然に出来るようにしたいです。そのために現在は、ボランティア活動を通して自分自身が災害現場で落ち着けるような工夫をしています。

【悪い回答例】
私は救助隊として現場の最前線で活躍する消防士になりたいと思っています。消防の花形と言えば救助隊であり、オレンジの服装に憧れを抱いているからです。

【回答のポイント】
特定の業務に関することだけを述べるのではなく、消防士あるいは公務員としてどのような考え方を持って仕事をしたいのかを伝えましょう。現時点で将来に繋がる工夫をしている場合は、それも伝えると効果的です。

質問5.他に受験している消防本部はありますか?

自社が第一希望かどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
他に受験しているのは、〇〇消防本部と〇〇消防本部の2つです。ただ、私の目標である水難救助隊として働くためには御社が最適だと考えているため、〇〇消防本部(受験先)が第一志望です。

【悪い回答例】
他に受験しているのは、〇〇消防本部と〇〇消防本部の2つです。どうしても消防士になりたいので、合格できればどこでも良いと思っています。ですが、他2つの消防本部は給与が低いため御社が第一志望です。

【回答のポイント】
現在受験している消防本部が第一志望だと伝えることが大切です。また、第一志望だからと言って他の受験先を悪く言うような発言には注意してください。

質問6.学生時代に1番頑張ったことを教えてください。

過去の経験や行動から受験者の特性を確認し、消防官として活躍できる人材かどうかを確かめるための質問です。

【良い回答例】
私が学生時代に1番頑張ったことは、部活動です。野球部に所属していたのですが、私のチームは過去5年間公式戦の勝利がありませんでした。しかし、3年生の時に私がキャプテンを務め、過去の傾向や現在のチーム状況から勝利するために必要な練習を行いました。結果的に、夏の大会で公式戦初勝利を得ることができました。

【悪い回答例】
私が学生時代に1番頑張ったことは、ボランティアです。私の学校では1年に1度、生徒全員で市内を掃除しています。全員参加だったので私も参加したのですが、市民の方の役に立てたと思っています。

【回答のポイント】
勉強や部活など、学生時代に自分自身が最も頑張ったと思えるものをいくつかリストアップしましょう。当たり障りのないものよりも、自分しか経験していないことの方が印象に残りやすいです。また、頑張ったことに対するエピソードは必ず用意しておきましょう。

質問7.あなたの強みと弱みを教えてください。

受験者の強みと弱みを自分自身がどのように認識しているのか、消防組織に適正があるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私の強みは目標達成のために努力できることです。弱みは、神経質なことです。しかし、神経質だからこそ周りに気を遣うことができるため、災害現場でも広い視野で細かなことにも気付けると思います。

【悪い回答例】
私の強みは、体力が誰よりもあることです。弱みは、自我が強いことです。自分の考えを曲げることはできませんが、先輩や上司の言うことならば一旦は聞き入れようと思っています。

【回答のポイント】
消防士としても長所となるような強みを伝えることが大切です。弱みを伝える際には、消防士として致命的なものは避けましょう。弱みの捉え方によっては、強みとなるようなものだと好印象を与えられます。

質問8.ご家族は消防士になることを応援してくれていますか?

消防士としての職業を家族に共有できているか、それについて家族のサポートは受けられそうかを確認しています。

【良い回答例】
家族には、消防士として働くことを応援してもらっています。勤務体系も共有しているため、どのようにしたらお互いの負担にならないかも考えています。

【悪い回答例】
実はまだ消防士として働くことを話していません。ただ、試験合格後には家族にも伝えようと考えているので、恐らく問題ないと思います。

【回答のポイント】
消防士の仕事は不規則で大変なため、家族のサポートが必要なことも多いです。消防士の仕事に集中できるような環境が整えられていることをアピールしましょう。

質問9.あなたが消防士に向いていると思う理由を教えてください。

消防士になる自信を持っているか抽象的ではなく具体的に向いている理由を客観視できているかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私が消防士に向いていると思う理由は、常に冷静で的確な判断が出来るからです。アルバイト時代に予約ミスで1組入れないという状況がありました。そこで、予約したお客様をお断りするのではなく、最も長い時間利用していた方から順番にお声がけしたところ、快く1席空けていただくことができました。以上の経験から、どんな状況でも冷静に判断できるため、災害現場でも慌てることなく活躍できると考えています。

【悪い回答例】
私が消防士に向いていると思う理由は、リーダーシップがあるからです。私は昔から友達も多く、いつも私が発言した通りに遊びなどを行っていました。部活でキャプテンをしていたことはありませんが、恐らく災害現場でも活躍できると考えています。

【回答のポイント】
具体的な根拠を持って向いていることを伝えるのが重要です。根拠の例としては、過去の経験や周りからの評価がおすすめです。

質問10.公務員として働く上で必要なことは何だと思いますか?

消防士は公務員だという自覚の確認や民間企業とは市民の方からの見られ方が異なることを理解しているかを確認するための質問です。

【良い回答例】
公務員として働く上で必要なことは、市民の方を最優先に考えることだと思います。災害現場では「自分が活躍したい」や「失敗しないようにしよう」と考えるべきではありません。自分のことよりも、被害に遭った方やその家族がどう感じていて、どんなサポートが必要なのかを考えることが必要だと思っています。

【悪い回答例】
公務員として働く上で必要なことは、実力です。実力が無ければ市民の方は救えません。そのためには、普段からの訓練やトレーニングを頑張りたいと思っています。実力さえあれば、理想の消防士になることができ、市民の方にとっても理想の公務員に慣れると思います。

【回答のポイント】
公務員として働ける倫理観を持っていることをアピールしましょう。民間企業のように利益追求型の考え方ではなく、市民の方を最優先に考えていることを伝えるのがポイントです。

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ありきたりな質問かもしれませんが、ありきたりな質問で他の受験者と差を付けられるかどうかが合否に影響しますよ!

受験者自身に関する質問20選

面接試験では、受験者自身に関する質問も多いです。受験者に関する質問は、以下のようなものが挙げられます。

受験者に関する質問では、受験者の人柄や性格、考え方などを総合的に判断しています。自分を良く見せようとすることは大事ですが、話を盛りすぎると矛盾や違和感を与える恐れもあるため注意しましょう。

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簡潔に回答し、長くなりすぎないことにも注意が必要です!

質問11.自己紹介をお願いします。

簡潔でわかりやすく自分のことを説明できるかを確認するための質問です。年齢や学歴、職務経歴などの概要を把握しようとしています。

【良い回答例】
私の名前は山田太郎です。年齢は20歳です。就職経験はなく、高校卒業後に〇〇専門学校に通っています。本日はよろしくお願いいたします。

【悪い回答例】
私の名前は山田太郎で、年齢は20歳です。現在は〇〇専門学校に通っていて、ここ2年ほど試験対策を頑張ってきました。また、私は消防士に向いていると思います。なぜなら、消防士になりたいという気持ちは誰にも負けていないからです。

【回答のポイント】
面接試験の最初で質問されることが多いため、緊張を取り除くためにも簡潔にハキハキと伝えましょう。自己PRとは違うため、簡単に紹介する程度で問題ありません。

質問12.緊張はしていますか?

本来の力を出してもらうために緊張を取り除こうと配慮してくれています。また、緊張した時に自分なりの対処法を持っているかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
少し緊張しています。ただ、緊張した時には3回ほど深呼吸をして落ち着かせるような努力をしています。緊張によって返答に時間がかかってしまうこともあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

【悪い回答例】
全然緊張していません。元々緊張する性格ではなく、どんな時でも落ち着いて対処できます。緊張する人は準備不足だと思っているのですが、私はしっかりと準備してきているため問題ありません。

【回答のポイント】
緊張している場合は、正直に緊張していることを伝えましょう。無理をして緊張していないと言っても、面接官には伝わっている可能性が高いです。緊張するのが悪いとは思っておらず、嘘を付いたり緊張した際にも落ち着けなかったりする方が悪い印象を与えてしまいます。

質問13.今日はどのように来ましたか?

予想外の質問に対しても、柔軟に対応できるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
今日は、家から近くのバスを使い、その後は電車で最寄り駅まで来ました。最寄り駅からは10分ほど歩いて試験会場まで来ました。

【悪い回答例】
今日は、車で最寄り駅まで行きました。車での送迎が禁止されていたので、最寄駅からは歩いて来ています。

【回答のポイント】
回答内容に関しては、そこまで大きな意味はありません。ただ、消防本部によっては一部の移動手段が禁止されている可能性があるため注意しましょう。(車での移動など)

質問14.部活動は何をやってきましたか?

部活動を確認することで、その後の質問を深ぼったり何を重要視してきたかを判断したりするための質問です。

【良い回答例】
私は中学・高校とバスケ部に所属していました。バスケ部では、チームワークを重視した練習や試合に取り組みました。結果的に、1人では難しかったり出来なかったりすることも、仲間と協力することで実現できることを学べました。

【悪い回答例】
私は中学・高校とバスケ部に所属していました。勝利することに重きを置いており、下手な部員よりも上手い部員とだけ一緒に練習していました。結果的に、県大会に出場することができ貴重な経験となりました。

【回答のポイント】
まずは、簡潔に何の部活動をやっていたのかやどんな活動をしていたのかを答えましょう。面接官の方が物足りない雰囲気を出していたら、なぜその部活動を選んだのかや部活動から学んだことを伝えるのがおすすめです。

質問15.体力に自信はありますか?

消防士として働く上で最も基本的な体力の有無についてや健康状態を確認するための質問です。

【良い回答例】
体力には自信があります。なぜなら、中学・高校と野球部に所属しており、毎日の厳しい練習にも耐えてきたからです。また、現在は週に2〜3回ほどトレーニングジムで運動していたり、体力を落とさないために日々の食事や睡眠にも気を遣ったりしています。

【悪い回答例】
体力には自信があります。今までに運動系の部活動をやったことはありませんが、この試験に合格した後からは毎日トレーニングジムに通おうと思っているからです。

【回答のポイント】
体力に自信があることを伝え、現在も体力を維持・向上させるために努力していることを伝えましょう。なぜ自信があるのかや健康管理にも気を付けていることを伝えるのがおすすめです。

質問16.悲惨な現場を目にすることもありますが大丈夫ですか?

悲惨な現場を見ても耐えられる精神力を持っているかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
問題ありません。初めの頃は戸惑うかもしれませんが、問題があった時にはすぐに報告したり仲間に相談したりすることで重く考えすぎないように努力できます。

【悪い回答例】
少し心配です。そういった内容のドラマや映画も見れないため、悲惨な現場に居合わせたら耐えられるかどうかわかりません。

【回答のポイント】
悲惨な現場を見たことはないかもしれませんが、精神力があることやショックを受けてしまった場合の対処法を伝えましょう。

質問17.あなたの座右の銘を教えてください。

受験者の考え方を確認するための質問です。

【良い回答例】
私の座右の銘は「出来るまでやり続ける」です。有名人の名言ではありませんが、出来るまでやり続ければ出来ると信じています。もちろん、闇雲にやり続けるのではなく改善・改良を積み重ねたいと思っています。

【悪い回答例】
私の座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」です。意味はよくわかっていませんが、なんとなく語呂や響きが好きなのでこれが座右の銘です。

【回答のポイント】
なるべくポジティブで本当に自分自身が好きな言葉を選びましょう。かっこよいからと言って嘘を伝えるとボロが出る可能性があるため注意が必要です。

質問18.休日の過ごし方を教えてください。

常に気を張っていると体や心が持たないため、休日でしっかりと息抜きができるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
休日は、友人とフットサルでリフレッシュした後、ご飯に行くことが多いです。予定が合わない時は、家で好きな漫画を読むことでリフレッシュできています。

【悪い回答例】
休日は昼間からパチンコ屋に通っています。勝った日は嬉しいですが、負けた日はさらにストレスが溜まるので最近は控えるように気を付けています。

【回答のポイント】
ストレスや大変なことがあっても休日でしっかりと息抜きができることを伝えましょう。ギャンブルやお酒などではなく、スポーツなどの方が好印象です。

質問19.ストレスを感じたときはどのように解消しますか?

ストレスを感じた時にどういう対応ができるのかやストレス耐性があるのかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
元々ストレスは感じづらい方です。ただ、ストレスを感じる場面はあります。ストレスを感じた場合には、ひたすら料理を作ることで余計なことを考えなくなりストレス発散になっています。

【悪い回答例】
ストレスに弱いためあまり感じたくはありませんが、ストレス解消のために睡眠を取ります。睡眠でストレスが解消されるわけではありませんが、他の方法がないためこれから見つけられたら良いと思っています。

【回答のポイント】
ストレスは感じづらいということをアピールしましょう。たとえストレスを感じた場合でも、自分なりのストレス解消法を持っていると伝えることが大切です。

質問20.今までで最も達成感があったことは何ですか?

過去に成功体験があるかどうかを確認しています。何かを成し遂げた経験から現在に活かせているかも確認するための質問です。

【良い回答例】
今までで最も達成感があったことは、勉強で学年1位を獲った時です。元々は、学年でも真ん中より下くらいの成績でした。しかし、半年間毎日計画的に効率的な学習を進めたことで学年1位を獲れました。この経験から、何事も計画的に効率よく進めれば高い効果を得られると学ぶことができました。

【悪い回答例】
今まで達成感があったことは、学生時代の文化祭で出し物を完成させた時です。私は決められた仕事をやるだけでしたが、完成したときは物凄い達成感を得られました。その後は達成感を得られるような経験をしていませんが、消防士に合格した時が達成感を得られる瞬間だと思います。

【回答のポイント】
どんなことに達成感を感じるのかや達成するために何をしたのか、達成した経験から何を得たのかをアピールしましょう。

質問21.友人や家族からはどんな人だと言われますか?

受験者が主観的ではなく客観的に見てどのように評価されているのかを確認するための質問です。自分では自分のことをわかっているつもりでも、周りから見た自分が自己認識とは違うことがあります。

【良い回答例】
私は友人や家族から、責任感のある人だと言われることが多いです。高校生の頃、文化祭の準備でカフェをやることになりました。私がリーダーに選ばれ上手くいかないこともありましたが、責任を持って細かいことまで作り上げたことで成功させることができました。

【悪い回答例】
私は友人や家族から怒りっぽいと言われることが多いです。普段から自分の思い通りにいかないことがあると感情的になってしまうことがあり、それが原因で様々な人から怒りっぽいと言われているのだと思っています。

【回答のポイント】
面接官が聞いてポジティブな印象を受けるものを伝えましょう。責任感やリーダーシップ、コミュニケーション能力など消防士として活かせるものだとさらに良いです。また、なぜそう言われるようになったのかのエピソードがあると説得力が増すためおすすめです。

質問22.過去に大きな怪我や病気を経験していますか?

現在の健康状態を確認するための質問です。過去に大きな怪我や病気をしていても、現在が健康で消防士として働くことに問題がなければ心配ありません。

【良い回答例】
私は過去に大きな怪我や病気をしたことはありません。怪我や病気にならないために、普段の生活から食事や睡眠などにも気を付けています。

【悪い回答例】
私は過去に精神的な病気にかかったことがあります。今も完治しておらず通院しながら症状を抑えています。今後、重症化するようなことがあれば人と関わるような仕事にはつけないかもしれません。

【回答のポイント】
過去に大きな怪我や病気をしたからといって不合格になるわけではありません。その怪我や病気が現在はどうなのかを説明し、消防士として働くことに問題ないことをアピールしましょう。

質問23.上司や先輩と意見が合わない時はどうしますか?

仕事において絶対的な存在である上司や先輩と意見が合わない時に、どのような対応ができそうかを判断するための質問です。自分と意見が違っても、相手の意見を尊重して良好な関係を築ける人間かどうかを判断しています。

【良い回答例】
上司や先輩と意見が合わない時は、相手がどう考えているのかを理解した上で自分の意見もしっかりと伝えようと思います。自分の意見が通らなかったとしても、どこが間違っていてどのように考え方を変えるべきなのか学びながら成長できたらと考えています。

【悪い回答例】
上司や先輩と意見が合わなくても、自分が間違っているとは思わないと思います。長年務めているからと言って絶対正解なわけではないと思うので、意見が合わない場合は異動希望などで対応してもらえればと思っています。

【回答のポイント】
上司や先輩と意見が合わなくても、臨機応変に対応できることを伝えることが大切です。間違っても自分の意見が絶対正しいとは言わないように注意しましょう。我が強すぎることは、チームで仕事する消防士にとってデメリットが大きいです。

質問24.今までの人生で最も辛かったことは何ですか?

受験者が辛い経験をどう乗り越え、現在はどのように成長したのかを判断するための質問です。消防士になってから辛い経験をする人がほとんどなため、その時に挫けず乗り越えられる人材かどうかを確認しています。

【良い回答例】
私が今までで最も辛かったことは、部活動の3年生最後の大会でレギュラーになれなかったことです。なぜなら、大会の直前で怪我をしてしまったからです。怪我の原因はオーバーワークでした。部活動に関しては後悔が残りましたが、体調管理の重要性に気が付きました。現在は何事もやみくもにやるのではなく、計画的に物事を進めるように気を付けています。

【悪い回答例】
私が今までで最も辛かったことは、小学生の頃から仲良くしていた友人と喧嘩して疎遠になったことです。友人が大切にしていたものを壊してしまったことが原因でした。謝ったのに許してもらえず、それ以来疎遠になっていますが、謝ったので自分が悪いとは思っていません。

【回答のポイント】
面接官が聞いた時、辛いことに共感できる内容が望ましいです。なぜその経験が起きてしまったのか原因を理解できていると尚良いです。また、辛い経験を通して何を学び、今はどのように改善しているのかを伝えましょう。

質問25.あなたの趣味や特技を教えてください。

趣味や特技を聞くことで、休日にリフレッシュできそうかどうかを確認しています。また、趣味や特技の中から受験者の性格や考え方も判断しています。

【良い回答例】
私の趣味は、友人とサウナに行くことです。サウナに行くことで汗を流しスッキリするため、リフレッシュにも繋がっています。また、何も考えない時間を作ることで頭もスッキリするため休日には必ず行っています。

【悪い回答例】
私の趣味はパチンコに行くことです。パチンコで勝った時はリフレッシュに繋がりますが、負けた時にはストレスが溜まります。ただ、それでも楽しくて唯一の趣味として休日には通っています。

【回答のポイント】
面接官が聞いて印象の良い趣味や特技を伝えましょう。消防士のイメージに合うような趣味や特技だと、性格や考え方も伝わりやすいためおすすめです。

質問26.アルバイト経験はありますか?

アルバイト経験を通して、何を学んだのかを判断しています。仕事を経験しているかどうかで仕事への考え方なども変わるため、消防士になる自覚があるかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私は大学生活の4年間、家の近くの居酒屋でアルバイトしていました。居酒屋のアルバイトではホールを担当し、様々なお客様の接客をさせていただきました。この経験から、様々な年齢層の方とのコミュニケーション能力を得ることができ、消防士として市民の方と接する際にも役立つと考えています。

【悪い回答例】
私は学生時代に引越しのアルバイトをしていました。引越しのアルバイトは意外と簡単で、物を運ぶだけだったので力には自信があります。消防の仕事も慣れてしまえさえすれば、特に問題なくできると思います。

【回答のポイント】
アルバイトから学んだことを消防士としてどのように生かすのかを伝えましょう。具体的なエピソードをもとに説明できるとさらに良いです。

質問27.今まで挫折した経験はありますか?

挫折した経験があるかどうかを聞くことで、消防士として働いてる中で挫折しても問題ないかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
私は勉強で挫折した経験があります。大学受験での受験勉強で半年勉強してもなかなか成績が上がりませんでした。そこで挫折してしまい、一度は諦めかけました。しかし、勉強法や計画内容をもう一度見直したところ、効率が悪く無理な計画を立てていたことを再認識できました。結果、希望の大学に合格することができました。

【悪い回答例】
私は部活動で挫折した経験があります。野球をやっており同じポジションにレギュラーの同級生がいました。普段の練習をしていても勝てそうになく、レギュラーにはなれなかったことが挫折の経験です。同じような失敗をしないために、大学では部活動は何もせず勉強だけをしていました。

【回答のポイント】
挫折した経験から何を学んでどう変わったのかを伝えることが大切です。今後消防士として挫折することがあっても、努力や柔軟な考え方で問題なく乗り切れることを伝えましょう。

質問28.集団生活がストレスに感じる場合、どのように行動しますか?

消防学校で全員が集団生活を行ったり当直で1日中同じ仲間と過ごしたりするため、ストレスを感じる場面はあります。その時にどうやってリフレッシュするのかを確認するための質問です。

【良い回答例】
集団生活することに抵抗はありません。しかし、仮にストレスを感じてしまった場合、土日や祝日を活用して趣味を通してリフレッシュしたいと考えています。また、人間関係に問題があるならば、解決できるように最善の努力もしたいと考えています。

【悪い回答例】
集団生活がストレスに感じてしまった場合、そこから逃げるしかないと思います。私は元々人と関わるのが得意ではなく、ストレスを感じやすいです。集団生活のストレスを解消する方法もないため、集団生活を感じない環境に身を置くことしかできません。

【回答のポイント】
まずは、集団生活をすることに問題ないことをアピールしましょう。その上で、集団生活によって生まれたストレスを解消する方法があると伝えることが大切です。集団生活自体が厳しいと言うと、消防士としてやっていけなさそうな印象を与えるため注意が必要です。

質問29.誰かを助けたことや助けられたことはありますか?

受験者の正義感や感謝への考え方などを判断するための質問です。助けたことや助けられたことなどから、どのような行動を取ったのかも確認しています。

【良い回答例】
私は、友人に助けられた経験があります。勉強や部活、人間関係など何をやってもうまくいかないことがありました。その時に、かなり落ち込んでしまっていたのですが、友人に一緒に考えてもらったことで少しずつ状況が改善されました。この時に友人に心から感謝しましたし、少しでも困っている人がいたら可能な限り声をかけるようにしています。

【悪い回答例】
私は、人を助けたことを助けられた経験もありません。基本的に人に無関心であり、自分のことは全て自分1人で何とかするべきだと考えています。今後も、この考え方を変えるつもりはありません。

【回答のポイント】
1度は人を助けたことや助けられた経験があるため、エピソードを話しましょう。大きな事柄ではなくても、あなたが何を感じてどう行動したのかを明確に答えられれば問題ありません。

質問30.何か聞いておきたいことはありますか?

受験者の情報収集能力やコミュニケーション能力を判断するための質問です。逆質問によって、受験している消防本部に対する志望度を測ることもあります。

【良い回答例】
この採用試験で仮に合格をいただけた場合、入社までにこれだけはやっておいて欲しいということはありますか?現時点でトレーニングや危険物取扱者の資格勉強はしており、これからも続けていく予定です。

【悪い回答例】
特にありません。

【回答のポイント】
消防組織や採用試験に関することだけでなく、単純に疑問に思ったことを確認しましょう。調べればわかるようなことではなく、現役の消防職員にしか聞けないことを聞くのがおすすめです。また、質問の内容は失礼が無いように注意しましょう。

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この質問は受験者の人柄を確認するのが目的なので面接官の方々が一緒に働きたくなるような自分をアピールしましょう!

消防に関する質問20選

面接では、消防に関する質問も多いです。具体的には、以下の10個が挙げられます。

消防に関する質問

消防士に関する質問では、消防士全体に関することだけでなく受験する消防本部に関する質問もあります。そのため、消防士としての部分だけでなく、受験先の消防本部の特徴も調べておきましょう。

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消防士の面接だからこそ聞かれる質問も多いため、熱意があることをアピールするためにも的確に答えましょう!

質問31.消防士になってからの目標はありますか?

消防士になることがゴールではなく、消防士になってからも向上心を持って働けるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
消防士になってからの目標は、特別高度救助隊で活躍することです。そのために現在は、トレーニングを毎日欠かさず行っています。まずは特別救助隊へ入れるように、消防士になってからも日々努力を重ねたいと思っています。

【悪い回答例】
消防士になってからの目標は、今現在考えていません。なぜなら、今の目標は消防士に合格することであり、消防士になってからの目標はなってから考えれば良いと思っているからです。

【回答のポイント】
消防士になってから、どんな仕事をしたいのかやそのために現在どのような努力をしているのかをアピールしましょう。

質問32.◯◯消防本部(受験先)が現在抱えている課題とその解決策を教えてください。

受験先の地域に対しての理解度や問題意識の高さを確認するための質問です。

【良い回答例】
〇〇消防本部が抱えている課題は、救急件数の多さです。年間約70万件と他の地方消防本部と比較してもかなり多い数字となっています。この課題を解決するためには、軽傷での救急出動を減らすために、市民の方へ向けた「救急相談センター(#7119)」の周知に力を入れる必要があると考えています。

【悪い回答例】
〇〇消防本部が抱えている課題は、救急件数の多さです。年間約70万件と他の地方消防本部と比較してもかなり多い数字であり、対策も効果が出ていないように思います。効果が出ない対策をしても意味がないと思うので、別の方法を考えた方が良いのではないかと感じています。

【回答のポイント】
受験先の地域を事前に調べ、地域に合わせた回答をしましょう。調べるだけでなく、自分なりにどうすれば課題解決に繋がるかを考えておくことが大切です。また、現在行っている取り組みを否定するような発言は控えましょう。

質問33.消防士の不祥事に関してはどのように考えてますか?

不祥事に関する問題意識や答えづらい質問に対する対応力を確認するための質問です。

【良い回答例】
消防士の不祥事は、市民の方の不信感にも繋がるため厳正な対処が必要だと考えています。また、他の消防本部で起きた不祥事を教訓にして、不祥事防止を徹底し続けるべきだと思います。

【悪い回答例】
消防士の不祥事は良くないことだと思います。そもそも、消防士になった時点で公務員なのに自覚が足りなすぎると思います。そのため、不祥事の内容に関わらず、全員を懲戒解雇にすれば不祥事はかなり減ると思います。

【回答のポイント】
不祥事に対しては、厳正な対処が必要だと考えていることを伝えましょう。ただ、伝える際には言葉遣いが荒くならないように注意が必要です。

質問34.消防学校での集団生活は問題ありませんか?

集団での生活に対する免疫や適正があるかを確認するための質問です。

【良い回答例】
集団生活をすることは全く問題ありません。なぜなら、学生時代の部活で合宿で1週間部員と泊まった経験があるからです。その時も全くストレスを感じなかったため、消防学校でも問題ないと思います。

【悪い回答例】
集団生活は少し不安です。今まで集団生活をしたことが無いのと極度の人見知りのため、消防学校の半年間はストレスが溜まる気がしてしまいます。

【回答のポイント】
消防学校では、半年間集団生活を強いられるため、問題ないことをアピールしましょう。また「なぜ大丈夫だと思うのか」の根拠も伝えると説得力が増します。

質問35.希望の部署に配属されるとは限りませんが大丈夫ですか?

希望の部署に配属されなくてもやる気を失うことなく、柔軟な考え方や働き方ができるかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
希望の部署に配属されなくても、配属された先でしか学べないことはたくさんあると思うので大丈夫です。また、配属先で新しいことを学びながら、希望の部署に行けるように知識や経験を重ねたいと考えています。

【悪い回答例】
希望の部署に配属されないとやりがいを感じられないと思います。そもそも、消防士になりたい理由は希望の部署である救助隊でしか実現できないことです。そのため、希望以外の部署だった場合は退職を考えてしまうかもしれません。

【回答のポイント】
希望はあくまで希望であり、どんな部署でもやりがいを持って働けることをアピールしましょう。また、希望する部署に行けるように頑張れることも伝えるのがおすすめです。

質問36.消防士の仕事にはどんなものがあるかわかりますか?

消防士の仕事について細かい部分まで理解できているかを確認するための質問です。

【良い回答例】
消防士の主な仕事は、消火や救急、救助活動だと考えています。ただ、査察や防災など多くの方の目に触れる機会は少ないですが、非常に重要な仕事も多いです。

【悪い回答例】
消防士の主な仕事は、私の希望でもある救助活動だと思います。それ以外にも様々な仕事があるようですが、救助隊こそ消防士ならではの仕事だと考えています。

【回答のポイント】
消防隊や救急隊、救助隊などわかりやすいものは必ず挙げましょう。加えて、査察や防災などに関しても答えられれば、事前に調べてきていることをアピールできます。

質問37.入社してから20年後にはどうなっていたいですか?

入社後、長期的に意欲を持って活動するための目標を持っているかどうかを確認する質問です。

【良い回答例】
最初の数年間は、経験に重きを置きたいと考えています。今の状態での目標は消防士になって変わる可能性もあります。ただ、現時点では救急隊を目指しているため、経験を積んだ後は救急救命士の資格を取得し、20年後には救急隊長として働き続けたいと考えています。

【悪い回答例】
そこまで長い目標は考えたことがありません。とりあえず救助隊を目指しているため、救助隊に入った後は流れでなるようになるかなと考えています。

【回答のポイント】
細かくなりすぎないように大体のキャリアプランを説明しましょう。1年単位だと難しいため、5年単位で区切り4つ程度をまとめて説明するのがおすすめです。

質問38.現場では危険が伴いますが、危険な場所に行くことは問題ありませんか?

消防士は危険な仕事であり、現場で命を落とす可能性もあることを理解しているかを確認するための質問です。

【良い回答例】
危険な仕事だということは、十分理解しています。そのため、消防士として働いている間は命を落とす覚悟を持って仕事をしたいと思っています。ただ、避けられる危険は可能な限り避けるべきだとも考えているため、声出し呼称などを徹底したいと思います。

【悪い回答例】
危険な場所へは正直行きたくありません。最優先すべきは自分の命だと考えているため、安全な場所でできる仕事を行いたいと思っています。

【回答のポイント】
危険な仕事に対して理解があることを伝えましょう。危険な状況下で怪我や殉職しないために、どんなことを心がけようと考えているかも説明できると好印象です。

質問39.あなたが上司の命令を聞かないという状況はありますか?ある場合は、状況と理由を教えてください。

知識や経験が豊富な上司の言うことは基本的に絶対であり、聞かなければ命を落とす可能性もあるということを認識しているかを確認しています。また、場合によっては倫理的な問題を含め上司の言うことが必ずしも正しいわけではないことを理解しているかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
基本的には、上司の命令は絶対だと思うので従いたいと思っています。しかし、いじめ行為や不祥事に関わる内容を命令された場合、個人的にはおかしいと感じるため命令を聞かないことがあるかもしれません。

【悪い回答例】
上司の命令を聞かないということは、どんな状況においてもあり得ません。

【回答のポイント】
基本的には(特に現場では)、命令に逆らう意思はないことを伝えましょう。ただ、現場以外で明らかな犯罪行為や倫理的に問題がある命令をされた場合には、命令を聞かない可能性もあることを伝えることが大切です。

質問40.消防士になるにあたって何か聞いておきたいことはありますか?

受験者に質問を聞くことで消防士への興味を確認しています。

【良い回答例】
〇〇消防本部(受験先)に合格していた場合、入社までにやっておくべきことはありますか?

【悪い回答例】
質問は特にありません。強いて言えば、◯◯消防本部(受験先)が今年は何名の採用を予定しているのかが気になります。

【回答のポイント】
「質問がない」とは答えないようにしましょう。その場で気になったことでも良いです。ただ、調べればわかるようなことは聞かないように注意しましょう。

質問41.市民の方に傷つくことを言われるかもしれませんが大丈夫ですか?

業務の中での市民の方への考え方や対応力の有無を確認するための質問です。精神的に強いかどうかも判断しています。

【良い回答例】
市民の方に傷つくことを言われても問題ありません。市民の方にとって、消防士が必要になる経験は初めてのことだという人がほとんどだと思います。そのため、パニックになる方もいると思いますし、柔軟に対応できるかどうかが消防士としての資質が問われると考えています。また、自分自身も業務の一環として捉えているため、特にストレスを感じることはありません。

【悪い回答例】
市民の方に傷つくことを言われたら、感情的になってしまうかもしれません。なぜなら、消防士が助けに行ってあげているのに、傷つくようなことを言う市民の方が悪いと思うからです。また、言われた内容によっては精神的にも傷ついてしまうかもしれません。

【回答のポイント】
傷つくことを言われても感情的になることなく、柔軟に対応できることを伝えましょう。適切な対応ができることだけでなく、自分自身のメンタルに問題がないこともアピールできるとなお良いです。

質問42.消防学校のイメージを教えてください。

消防学校は、一人前の消防士を育成するための学校ということを理解しているかどうかを確認するための質問です。

【良い回答例】
消防学校は、座学や訓練などを学び、現場で活躍できる消防士を育成する場所だと思っています。学校ではありますが学生生活のようなものではなく、非常に厳しいイメージがあります。消防学校でしっかりと学べるかどうかが、現場に出てすぐに活躍できる人材になれるかどうかの分岐点だと思うため、目的を持って学びたいと思います。

【悪い回答例】
消防学校へのイメージは、楽しそうということです。学校なのでそこまでは厳しくないと思いますし、様々な人と関われるのも楽しそうです。夕方以降は自由時間があると聞いたので、それも楽しみの1つです。

【回答のポイント】
消防学校に関して、正しい認識を持っていることを伝えましょう。遊びではなく仕事としての認識を持っていることを伝えることで、消防士になる覚悟をアピールできます。

質問43.消防士の予防業務についてどう思いますか?

予防業務の重要性や消防業務について事前に調べられているかを確認するための質問です。

【良い回答例】
予防業務は、消防士の中でもかなり重要な業務だと思います。消防士と言えば、消防隊や救助隊、救急隊などに目を向けがちです。しかし、火災を未然に防ぐことで市民の方を危険に晒す機会そのものを減らす予防業務も非常に大切です。予防業務の積み重ねによって、現在の市民の方の防火・防災意識も培われたのだと思います。

【悪い回答例】
予防業務は、正直地味だと感じています。事務作業や店舗責任者への指導などがメインであり、花形の業務とは言えません。

【回答のポイント】
重要な業務が救助隊や救急隊だけでないことを理解していることをアピールしましょう。予防業務がなぜ必要なのかも伝えるのがおすすめです。

質問44.消防学校はなぜ全寮制だと思いますか?

消防学校が全寮制の理由を受験者が自分なりにどのように解釈しているのかを確認するための質問です。

【良い回答例】
消防学校が全寮制の理由は、仲間とのコミュニケーションを取るためだと思います。社会人になってから全寮制で活動する機会は珍しく、私生活の部分まですべて見えることから、お互いのことをより深く理解できます。深く理解することで、お互いに命を預ける現場でも信頼し合って行動できるため、全寮制を取り入れているのだと考えています。

【悪い回答例】
消防学校が全寮制の理由は、昔からの悪い風習だと思います。全寮制にすれば教官が教育生を管理しやすくなりますが、それ以外にメリットがあるとは思えません。

【回答のポイント】
全寮制にしているのには理由があるため、自分なりの解釈を伝えましょう。ネガティブなものよりは、ポジティブな理由を伝えることが大切です。

質問45.救助隊(救急隊)以外に興味のある業務はありますか?

希望の業務に就けなくても、やりがいを持って働ける人材かどうかを判断するための質問です。

【良い回答例】
救助隊以外に興味のある業務は、防災安全業務です。理由としては、市民の方に直接防災指導ができ、防災意識を広めている実感を得られると思ったからです。仮に以上2つの業務に従事できなくても、部署によって学べることはあると思うので、常に勉強する気持ちで仕事したいと考えています。

【悪い回答例】
救助隊以外に興味のある業務はありません。救助隊として最前線で人命救助することが、消防士の仕事だと思っています。そのため、何がなんでも救急隊に入れるように頑張りたいと思います。

【回答のポイント】
希望の業務以外にも働きたい業務があることをアピールしましょう。特定の業務だけでなく、様々な業務に興味があると伝えることが大切です。

質問46.〇〇消防本部にしかないものを教えてください。

受験している消防本部のことをどれだけ調べてきているかを確認するための質問です。志望度を確認するために質問することもあります。

【良い回答例】
〇〇消防本部にしかないものとして、火災件数の低さが挙げられます。〇〇消防本部は、全国でも火災件数の少なさがトップクラスであり、予防・防災業務に力を入れていることが伺えます。そのため、〇〇消防本部に合格をいただけた場合には、予防・防災業務に従事したいと考えています。

【悪い回答例】
〇〇消防本部にしかないものというのは、特にありません。基本的に、消防本部はどこでも同じような業務となります。そのため、消防士になれるのであれば場所はどこでも良いと考えています。

【回答のポイント】
〇〇消防本部にしかない特徴は探せばほぼ必ずあるため、入念に調べた上で回答しましょう。志望度を確認していることもあるため「〇〇消防本部には〇〇があるから第一志望です」と伝えられるようにしましょう。

質問47.今年採用試験に不合格だったら来年も受験しますか?

受験者の志望度を確認するための質問です。併願状況も同時に確認しています。

【良い回答例】
今年不合格だった場合には、来年も受験しようと考えています。私は〇〇消防本部で消防士として働くことが目標のため併願もしておらず、〇〇消防本部に合格するまで受験しようと思います。

【悪い回答例】
今年不合格だった場合には、来年は受験しません。他にも受験している消防本部が2つあるため、合格をいただいた消防本部へ入社しようと考えています。

【回答のポイント】
受験している消防本部が第一志望であることを伝え、不合格だった場合は来年も受験することを伝えましょう。この質問をされたからと言って、不合格だと決まったわけではありません。また、併願している場合は正直に併願状況を伝えた上で、受験先が第一志望だと伝えることが大切です。

質問48.〇〇消防本部に入るために努力してきたことを教えてください。

目標を達成するために、どれだけ努力できる人材かを確認するための質問です。目標に対する計画性の有無と、正しいベクトルで努力できるかを判断しています。

【良い回答例】
〇〇消防本部に入るために努力したことは、人間性を磨くことです。採用試験の勉強はもちろんですが、市民の方からも認められる消防士になるためには人間性が重要だと考えました。そのため、毎日ゴミを1つ拾うようにしたり、挨拶は絶対に最初にするということを心掛けました。目に見えて何かが変わったかは分かりづらいかもしれませんが、続けることで周りから信頼される人間になれると信じています。

【悪い回答例】
〇〇消防本部に入るために努力したことは勉強です。1日2時間の勉強を毎日続けた結果、一次試験の合格をいただけました。面接は特に対策していませんが、得意な方だと思うので問題ないと思います。

【回答のポイント】
採用試験合格のための努力だけでも良いですが、それ以外に何か努力していることがあると他の受験者と差別化できます。採用試験合格だけでなく、合格後にも活かせる何かを努力しているとアピールするのがおすすめです。

質問49.他の消防本部と併願していないみたいですが何故ですか?

併願していないのは消防士にそこまで興味がないからなのかどうかを確認するための質問です。また、受験先の志望度も同時に確認しています。

【良い回答例】
他の消防本部と併願していない理由は、〇〇消防本部で救助隊として働きたいからです。私は子供の頃に火災に巻き込まれたことがあり、〇〇消防本部の救助隊員の方に救助していただきました。今度は、〇〇消防本部で救助する側になりたいと思っているため、他の消防本部は併願していません。

【悪い回答例】
他の消防本部と併願していない理由は、応募期間が過ぎてしまっていたからです。本当は受験したかったのですが、気づいた時には併願できる消防本部が無かったため、併願はしていません。

【回答のポイント】
他の消防本部と併願していない理由が「受験先の消防本部に入りたいから」となるように伝えましょう。消防士になるのが目標なら他の消防本部でも良いため、受験先の消防本部でなければいけない理由が必要です。

質問50.消防士は事務作業も多いですが大丈夫ですか?

消防士のイメージとは違う業務でも、やりがいを持ってできるかを確認するための質問です。また、事務作業に抵抗がないかどうかも確認しています。

【良い回答例】
事務作業が多いことは、消防士OBの方に聞いたり調べたりしたことで知っています。事務作業も重要な業務だと思うので、他の業務と同じ熱量で取り組みたいと思います。また、パソコンは得意な方なので、事務作業にも抵抗はありません。

【悪い回答例】
消防士が事務作業をしているとは思いませんでした。事務作業は退屈な業務だと思うので、できればやりたくありません。また、パソコンが苦手なので事務作業自体にも少し抵抗があります。

【回答のポイント】
「事務作業が多いことは事前に知っていた」と伝えることが大切です。事務作業も疎かにせず、他の業務と同じ熱量で取り組む意思を示しましょう。

TOMO LABO

さらに多くの質問を知りたい方は「完全攻略 東京消防庁の消防官採用試験 小論文・面接試験編」を買ってみるのもおすすめです!

面接試験で面接官が見ている部分

消防官採用試験の面接で面接官が見ている部分は、以下の4つです。

消防官採用試験の面接で面接官が見ている部分
  • 表情:笑顔で第一印象が良いかか
  • 服装:身だしなみができているか
  • 話し方:声のトーンが聞き取りやすいか
  • 話す内容:わかりやすいか

面接試験に合格するためには、質問に模範解答をするだけでは不十分です。回答内容以外にも表情や服装、話し方で好印象を与える必要があります。

面接では「メラビアンの法則」を意識しましょう。メラビアンの法則とは、人がコミュニケーションを図る際に与える影響を以下の割合で示したものです。

以上のことから、話す内容はたった7%しか印象を決める要因になり得ないことがわかります。聴覚情報と視覚情報で93%が決まってしまうため、面接でも声のトーンや服装などを徹底することが大切です。

TOMO LABO

回答を考える前に、服装や話すトーンを確認した方が面接官に好印象を与えられるでしょう!

消防士の面接での服装や髪型について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

回答で他の受験者と差を付けるためのポイント

面接試験の回答次第で合格か不合格かが決まることも多いです。回答で他の受験者と差を付けるためには、以下の3つを意識しましょう。

回答で他の受験者と差を付けるためのポイント
  • 質問に対する回答を暗記しない
  • 自分にしかないエピソードで説得力を強める
  • 予備校を活用して過去の成功事例を確認する

上記を意識して面接対策を行うことで、他の受験者よりも説得力のある回答をしやすくなります。面接試験が苦手な方ほど確認して、事前対策を怠らないようにしましょう。

TOMO LABO

面接試験はどれだけテクニックを知っているかも非常に重要です!

質問に対する回答を暗記しない

面接試験では、質問に対する回答を暗記しないように注意しましょう。あらゆる質問を想定していても、本番になれば予想外の質問が来ます。丸暗記して回答しようとすると、予想外の質問に対応できなくなる可能性が高いです。

また、回答を丸暗記しようとすると緊張した時に全部忘れる恐れもあります。

そのため、丸暗記するのではなく重要な部分だけを覚えておきましょう。例えば、以下の質問と回答の場合、キーワードだけを抜き出すのがおすすめです。

質問

なぜ消防士になろうと思ったのですか?

回答

私が消防士になりたい理由は、救助隊として災害の最前線で人命救助を行いたいからです。地元で育った私は地元に貢献する仕事がしたいと思っていました。地元で人命救助を行うためには消防士が最も適切だと考え、消防士になろうと思いました。

抜き出すキーワード:「救助隊」「人命救助」「地元に貢献」

上記の回答の中で最も重要なポイントを抜き出せば、言い回しが変わっても意味はほとんど同じです。緊張している中でもキーワードだけを思い出せば回答できるため、本番でも臨機応変に対応しやすくなります。

TOMO LABO

私も緊張しやすかったので暗記ではなくキーワードだけを覚えたことで成功しました!

自分にしかないエピソードで説得力を強める

面接試験で他の受験者と差を付けるためには、自分にしかないエピソードで説得力を強めることが大切です。面接官は、受験者の回答をそのまま信用するのではなく、具体的なエピソードを聞いて「自分の経験を話しているか」「信頼できる内容か」を判断しています。

自分にしかないエピソードを伝えられれば、面接官も納得しやすいです。反対に、ありきたりで誰でも経験しているようなエピソードだと印象に残らない恐れがあります。

印象に残らなければ、そのまま不合格となる可能性も高いため回答に対して必ずエピソードを用意しておくことが大切です。

TOMO LABO

学校生活や部活動、アルバイト経験などあなたにしかないエピソードは必ずあるはずです!

予備校を活用して過去の成功事例を確認する

面接試験対策では、予備校を活用して過去の合格者の成功事例を確認した上で対策するのもおすすめです。予備校には、過去に在籍していた生徒がどのように合格したのかや合格した方の特徴などノウハウがまとめられています。

全く同じように真似するのはよくありませんが、参考にして自分なりに改良することで面接試験を突破できる可能性を高められます。

面接試験で周りの受験者と差を付けたいなら「東消塾」がおすすめです。東消塾は、東京消防庁OBが講師のため消防士としての目線からもアドバイスを受けられます。

消防士の目線で面接対策ができるということは、面接官に対しても印象に残りやすい内容や言い回しをできる可能性も高いです。

面接試験に不安を感じている方は、東消塾へご相談ください。

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東京消防庁以外の試験対策も可能なのでお気軽にご相談ください!

消防官採用試験の面接に合格したいなら「東消塾」がおすすめ

消防官採用試験の面接は、非常に難易度が高いです。適切な対策ができていなければ、筆記試験で高得点を取っても不合格になる恐れがあります。

反対に、適切な対策ができていれば、筆記試験の点数を補うことも可能です。

消防官採用試験の面接に合格したいなら「東消塾」で対策しましょう。東消塾は東京消防庁だけで136名の合格者を輩出しています。

東京消防庁以外にも、難易度の高い消防本部への合格実績もあるため安心して対策できるでしょう。

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TOMO LABO

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この記事を書いた人

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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