消防士に合格したい人必見!志望動機を作るポイントと注消意点を解説

消防士になるためのオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務める友口です。

消防士採用試験の中でも特に重要視されるのが、2次試験における面接試験です。

ここで落とされる人も多く、いかに事前準備をしてきたかどうかが合否を分けます。

そこで、今回の記事では以下のことについて徹底的に解説します。

絶対に消防士に受かって夢を叶えたいという人は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

消防士の志望動機を作るポイント5選

消防士の志望動機を作るうえで、絶対に抑えておきたいポイントを5つご紹介します。

上記のポイントを理解しておかないと、その時点で落ちてしまうと言っても過言ではありません。

結論から書き始める

これは志望動機に限った話ではないのですが、仕事上で何かを伝えるときには、必ず結論から伝えるようにしましょう。

最初に結論を述べないと「結局この人は何が言いたいんだっけ?」となるため注意が必要です。

「目指したきっかけは〜です」と結論を述べたうえで、なぜその結論に至ったのかという理由、その具体例を説明し、最後に再度結論を述べると、自分の考えがより相手に伝わりやすくなります。

「PREP法」と呼ばれるライティング法ですね!
Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字です!

消防士を目指したきっかけを明確にする

消防士を志望する多くの人は、人命救助をしたいという思いで受験しているはずです。

しかし人命救助をしたいだけなら、医師・看護師・救急救命士・警察官など、さまざまな選択肢があります。

その中でも、なぜ消防士でなければならないのかという理由を明確に伝えることで、面接官にプラスの印象を与えられるでしょう。

「体力があるからそれを活かしたい!」という志望動機だと、きっかけとしては弱すぎます。
トラックの運送業や土木作業員でも体力は活きますし、消防士でないといけない理由ではありませんね。

どのように活躍したいのか目標を伝える

志望動機の中には、必ず消防士になってからの目標を入れ込みましょう。

消防士になりたいという漠然とした動機よりも、例えば救助隊に入って直接人の命を守りたいという動機のほうが、具体性があって面接官の興味を惹きます。

加えて、ゆくゆくは救急救命士・潜水士などの資格取得も視野に入れていることや、どのようなプランで救助隊を目指していくといった具体的なプランなど、より深掘りした目標を伝えるとよいでしょう。

面接官に将来性を見せられれば、必ず合格に有利になります。

面接官に将来性を見せられれば、必ず合格に有利になります。

自分のアピールポイントを入れ込む

志望動機の中には、消防士をめざした理由だけではなく、自分を採用するとこんな貢献ができますよというアピールポイントを入れ込みましょう。

面接官は今後自分たちと一緒に仕事をする仲間を探しているので、何の実りもなさそうな人材よりも、戦力になりそうな人材を採用したいと思うのは当然のことです。

もし学生時代に運動部をしていて体力に自信があったり、上下関係の厳しさや規律を守る大切さを知っていたりする場合は、絶対に売り込みましょう。

1つ注意点があって、たくさんアピールポイントがあったとしても、すべてをアピールすることは避けましょう。
他の人に負けない点に絞ってプレゼンするほうが、面接官もあなたを評価しやすくなります。

簡潔にまとめる

志望動機はダラダラと書かず、簡潔にまとめるようにしましょう。

長いと何が伝えたいのか分かりづらくなりますし、稚拙な印象を与えてしまいます。

どのような志望動機なら読みたくなるのか、読み手の気持ちになって書くことが重要です。

簡潔に志望動機をまとめるなら、先ほどもご紹介した「PREP法」を使ってみましょう。

冗長な表現は使わずに、削れる文章はなるべく削るとよいですね。

冗長な表現は使わずに、削れる文章はなるべく削るとよいですね。

消防士の志望動機を作るときの注意点

ここまででご紹介した志望動機を作るポイントとは逆に、志望動機を書くときにやってはいけないことをご紹介します。

上記の内容で志望動機を書いてしまうと、面接官にマイナスイメージを与えてしまって不利になります。

待遇で選んだことは伝えない

消防士は年間の休日数が多く、地方公務員として待遇面も悪くありません。

しかしそれを理由にして志望動機を書いてしまうと、「この人は本当に消防士になりたいのか?」という印象を与えてしまいます。

消防士は確かに業務以外の点でも魅力のある仕事ですが、待遇面ではなく、消防士という仕事自体に憧れていることを伝えましょう。

「待遇だけで選ぶなら大手企業でもいいよね?」と突っ込まれてしまいます。

業務に関係のないアピールはしない

志望動機にはアピールポイントを入れ込むべきと前述しましたが、何でもかんでもアピールすればいいというわけではありません。

漢検1級やTOEIC900点台などすごい能力を持っていても、消防の仕事に直接繋がらないアピールは面接官もどう評価していいのか困ってしまいます。

もし上記のような特技をアピールするとしても、「ツラいことから逃げない忍耐力や継続力が養われました」というアピールに繋げるとよいでしょう。

逆に、体育会系で揉まれた経験や強靭な肉体を持つ人は、業務に直接関係のあるアピールができますね。

抽象的でありきたりな内容を書かない

「消防士が格好いいから憧れて志望しました」という抽象的な志望動機を書くのは絶対にやめましょう。

面接官に「憧れた面以外の部分を知ると辞めてしまうかもしれない」「どこを評価したらいいのかわからない」と思われてしまいます。

さらに、誰でも書けそうなありきたりな内容だと熱意が伝わりませんし、その受験生を採用する理由を見つけられません。

なるべく具体的に、かつ他の人にはない独自性のある志望動機が書けるように訓練しましょう。

自分で思いつかない人は、なるべくプロに添削してもらいましょう。「東消塾」ではプロの講師や東京消防庁OBが添削をおこなっていますので、気になる人はチェックしてみてください。

志望動機が浮かばないときの対策法3選

いざ志望動機を書こうと思っても、近くで消防活動を見たこともないし、自分が助けられた経験もないし、周りに消防士の知り合いもいなくて仕事の話も聞いたことがない、なんて人も多いのではないでしょうか。

どうしても志望動機が浮かばないという人は、以下の3つの方法を試してみましょう。

消防に関わる思い出が一切なかったとしても、本当にあなたが消防士になりたいというならば、その強い思いを形にしましょう。

本気で消防士になりたいという熱意を伝える

志望動機には絶対に消防に関するエピソードを入れなければならない、というルールはありません。

大切なのは、本当に消防士になりたいんだという強い思いです。

とはいえ「本当になりたいんです!」と言うだけなら誰でもできてしまいます。

本当になりたいからこそ「これだけのことを調べてきました(実践してきました)」と自信を持って言える何かを作っておきましょう。

逆に言えば、本気さがない人は絶対に受からないでしょう。

事前に消防署見学に行く

多くの消防署が見学を受け付けていますので、志望動機が弱いなと感じる人はぜひ申し込みをしてみましょう。

実際の業務内容がどんなものなのか見られますし、試験に関するアドバイスを貰える可能性もあります。

消防署見学をしたというエピソードは面接時の強い武器にもなるため、近くの消防署が見学者募集をしていないかチェックしてみましょう。

無料ですし、絶対に行く価値はあります!

受ける消防本部の情報を徹底的にリサーチする

どうしても志望動機が見つからない人は、自分が受けたい消防本部のホームページを調べ、徹底的にリサーチしましょう。

もし他の消防本部にはあまりないような独自の活動をしていたり、特殊な部隊があったりする場合には、「だからここに勤めたいんです!」というきっかけが見つかるかもしれません。

管轄内の災害情報や出火原因も載っていることがありますので、さまざまな情報を含めて話せるようになると、面接もスムーズに運べるはずです。

「この人はこんなにも消防に興味を持ってくれているんだ」と感心してもらえるでしょう。

志望動機の例文紹介

志望動機を作成するときには、さまざまな受験生の状況や経験、さらには将来のビジョンによって大きく変わることがあるため、いきなり作ると言われても何をしたら良いのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

志望動機の作成が思うようにいかない時には、以下の3つの例を参考にしてみてください。

志望動機の作成例

大学生

私が東京消防庁を志望する理由は、救急機動部隊の隊員として、身体的・精神的苦痛を抱えている傷病者に一番最初に駆けつけて、助けるということを体現できると考えたからです。

私が高校生の時、家族が突然倒れて亡くなってしまうことがありました。

その際に大きな悲しみや不安、そして命の重みを肌で痛感するとともに、駆けつけてくださった救急隊員の方の家族に寄り添いながらも迅速かつ丁寧な救急活動を目の当たりにして、私も同じように人の命を救うことができる仕事をしたいと強く志しました。

このような経験から、私自身の強みを最大限活かし、今まさに助けを求めている方々の一番最初、そして一番辛い瞬間に寄り添い、救急隊員として人命救助に従事したいと強く決意したため志望いたしました。以上です。

浪人生

私は東京消防庁の特別消火中隊員となり、都民の皆様の安心安全を守りたいと考えたため、東京消防庁を志望させていただきました。

私が中学2年生の頃、近所での放火が原因となった火災に遭遇することがあり、その時に一体となって消防活動されていた消防官の方の姿を見たことで消防士という仕事に興味を持つようになりました。

そこから消防官の方の仕事を調べるようになり、凄惨な現場や危険なことがあることを知りましたが、それでも私は現場の最前線で人の命を救いたいという思いが、消防官への憧れから決心に変えることができました。

このような経験から、東京消防庁の特別消化中隊員の一員として、複雑多様化する災害に対応することができる消防官になりたいと考え志望させていただきました。以上です。

社会人(転職者)

私は東京消防庁の消防救助機動部隊員として、多くの人の命を守りたいと思い、東京消防庁を志望させていただきました。

私は東京都の〇〇で生まれ育ち、幼い頃にその近所で火災の現場を見た時に東京消防庁の職員の方が消火活動に従事している姿を見て、消防士という人を助ける仕事に興味を持つようになりました。

大学生の頃には、消防士になるために予備校にも通って東京消防庁を受験したのですが、合格することはできなかったため、その時に合格をいただいた警察官として勤務してまいりました。

警察官として仕事をする中で、多くの災害現場に遭遇することがあり、最前線で活躍している消防官の方々の姿を見て、もっと近くで早く目の前の方の命を救いたいと強く心を動かされたため、再度東京消防庁を志望させていただいております。

警察官として培った、使命感及び協調性を活かし、複雑多様化する災害の中で1人でも多くの人の命を救いたいと考えたため、東京消防庁を志望させていただきました。以上です。

消防士の志望動機についてのまとめ

「志望動機を上手に書いて合格したい!」という人が知っておきたいことのまとめです。

この記事で覚えておきたいこと
  • 志望動機を書くときはPREP法を使えばわかりやすく簡潔にまとまる
  • アピールポイントは業務に関連することに絞って伝える
  • 具体的で独自性のあるエピソードを入れ込む
  • 志望動機が浮かばないときは職場のリサーチや職場見学がおすすめ

強力なライバルたちがひしめく中、合格するためには他の受験生を退け、あなたを採用したいと面接官に思わせる必要があります。

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この記事を書いた人

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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