
消防士になるためのオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務める友口です。
「東京消防庁の試験って、数的とかの問題が多いから文系出身者は合格しづらいのでは?」
「できる限り数学系の問題を避けて合格したいと思っている」
と、思っている人はいませんか?
実は、東京消防庁の筆記試験では、ある程度試験全体の配点傾向があり、何を優先的に勉強すれば良いのかということを分析できれば、ある程度は苦手なことを避けて試験に合格することが可能です。
この記事では「東京消防庁の教養試験の配点から、文系出身者と理系出身者に分けて、優先的に勉強していくべき必須科目について解説」していきます。
効率的に勉強を行い、最小限の力で最大限の効果を出したい人はぜひ最後までご覧ください。
東京消防庁の教養試験の配点について
まず初めに、東京消防庁の1次試験で大きな壁となる教養試験の配点について話をしていきます。
教養試験全体の問題数は「45問」ということがわかっていますが、その内訳について知っていますか?
2022年に実施された試験を元にしてみていきましょう。




といったような配点になっています。
2022年の教養試験から読み取れる傾向と配点
教養試験の対策を最も効率的に行うためには、数年前からの試験データを取得して細分化することが重要になってきます。
無駄な試験勉強をしないためにも、「あなたの強み(理系か文系科)」と「試験傾向と配点」を理解して試験対策を行うことが重要です。
理系科目が25点を締めている
理系科目に関して、こちらは多くの方がご存知のように、半数以上は理系科目によって、埋め尽くされていることがわかるかと思います。
ということは、理系出身者の方に関しては、比較的対策を取りやすい問題配点になっているのではないかと感じます。
しかし、理系科目の落とし穴となるのが、出題範囲が非常に広くなる分野があるということです。
そのため、多くの理系出身者でも、各分野の範囲を絞って的確に正答数を増やしていくという方法がオーソドックスな対策方法になってくるのではないかと思います。
文系科目が20点を締めている
ここまでの配点を見てみて、俺には難しいのかもと感じてしまった文系出身のあなた!
実は、そんなことは一切ありません。
もちろん、理系科目を避けて通ることはできませんが、ある程度難易度を考えた上で対策を行う科目さえ絞って仕舞えば、効率的に理系科目の対策を行うことができ、文系出身のあなたでも合格を勝ち取ることができるのです。
例えば、「判断推理」と「資料解釈」を重点的に選択したとします。
なぜこの2つを選択したのかというと、
「判断推理」は法則性が非常に重要であり、法則さえ理解できれば一瞬で回答することが可能
「資料解釈」の計算問題は、数的推理と比べて比較的簡単であるという特徴を持っている教科
ということから、この2つを選択することにより、高確率で10点近く教養試験の点数を盛ることが可能であると考えています。
配点が高めの科目は細分化してみること
配点が高くなっている分野の多くは、細分化してみるといくつかの科目が一緒になっていることが多くあります。
例えば、
「自然科学」では数学、物理、化学、生物の4教科が一緒になっており、その中でも数学に関しては配点が高く、毎年出題される範囲がそこまで広くないため、優先的に勉強を行うことがおすすめです。
また、
「社会科学」では法律、政治、経済、社会の4教科からできていますが、各科目ごとに出題範囲が非常に狭く傾向と対策を行いやすくなっているため、理系出身の方でも取り組みやすい科目であると考えることができます。
このように、各分野の細分化を行うことによって、得意な分野の対策を効率的に行うことができ、高得点も十分に狙うことが可能となります。
文系出身者でも、合格ラインへ持っていくことは可能
確かに、配点の半分以上は理系科目の教科が埋め尽くしてしまっていますが、その中でも比較的配点が高く簡単な計算や法則性を扱う教科を優先的に対策することによって、試験当日に理系出身者と同じレベルでの高得点を狙うことが十分に可能であるということが言えます。
さらに、1次試験は教養試験だけではありません。
小論文試験という、非常に配点の高いテストも含んでいることから、合格ラインとなりうる教養試験の点数をしっかりと取り、小論文試験でさらにその差を広げる作戦は大いに有効な手段です。
「論(作)文試験」に関して、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


文系出身者と理系出身者の ” 優先するべき科目 “ について解説


ここでご紹介するおすすめの科目に関しては、各々の得意不得意があることから、一概に全員に当てはまるわけではありませんが、一つの案としてあなたの戦略に取り入れてみて理系出身者さい。
文系出身者
- 「文章理解」
-
実は、文系出身者にとっては絶対に落としたくない科目の一つ。配点がとても高く、難易度も比較的低い部類に入る科目であるため、超重点的に初期段階から取り組みたい科目でもあります。
- 「社会科学」
-
毎年の出題範囲がほぼ決まっているため、出題範囲の傾向を絞った上で対策を行うことができれば、超簡単に満点をとることが可能な科目です。こちらも全問正解を目指して勉強しましょう。
- 「判断推理」
-
先ほども紹介したように、問題の法則性さえ理解することができれば一瞬で回答することが可能な科目のため、試験勉強前半でマスターできると良いですね。
- 「資料解釈」
-
理数系科目の中でも、比較的簡単な計算問題を使っているため、時間をかければ確実に満点を取ることができる科目です。実は、意外と点数を盛るのには良い科目ですが、時間がかかるという点において、試験当日の戦略が鍵になってくる科目でもあります。
理系出身者
- 「数的推理」
-
東京消防庁の教養試験で最も多くの人が苦戦するであろう数的推理は、理系出身者にとってはカモ同然です。さくっと網羅して文系科目の勉強時間を取ることができるように試験対策の序盤から勉強を始めることがおすすめです。
- 「判断推理」
-
ここで、なぜ資料解釈にしなかったのかというと、資料解釈は理系出身者の計算能力があれば十分に満点を取ることが可能ではありますが、試験当日の解答時間のことを考えると、判断推理は一瞬で終わることができるので比較的優先順位が高めの科目であるということができます。
- 「自然科学(数学)」
-
自然科学に関しては、数的推理よりも計算の難易度が高くなってしまいますが、数学の対策を行うことによって、数的推理の計算の練習にもなることから、理系出身者にはおすすめの科目であるということができます。
- 「資料解釈」
-
理数系科目の中でも、比較的簡単な計算問題を使っているため、時間をかければ確実に満点を取ることができる科目です。実は、意外と点数を盛るのには良い科目ですが、時間がかかるという点において、試験当日の戦略が鍵になってくる科目でもあります。
- 「文章理解」
-
理系出身者が初期段階から取り組んでおきたい文系科目が、この文章理解です。やはり、文章の難易度が高くないため、理系出身者にとっても教養試験の高得点を狙うのであれば必須科目になりうる分野です。
効率的に勉強するには、分析をすることが大事


以上のように、東京消防庁の過去問をしっかりと調査し、各分野ごとに分析を行い、傾向と対策を練ってから試験当日の戦略を考えていくことが非常に重要な作業となって来ます。
これができるようになれば、あなた自身の勉強に必要な科目の優先順位をつけて効率的に勉強することが可能であるため、「最小限の力で、最大限の結果を掴み取ることが可能」となります。
全ての教科を網羅しようとすると、おそらく1000~2000時間近くの勉強量が必要となるため、本当に勉強しかしないような環境が作れる人のみチャレンジしてみてください。
復習を繰り返すことで、定着率UP


公務員試験対策で超重要なことは、「復習を繰り返すことで、苦手な問題の定着率をUPし、試験当日に時間をかけずに欠けずに解答すること」です。
試験勉強をしていく中で、どんどん新しい問題が出て来てしまうことから、もっと先にもっと先にと進んでしまう受験生も中にはいらっしゃるのですが、実はこれ基本的には間違えです。
その理由は、復習を怠ったがゆえに、試験対策の始めの頃に解くことができた問題が、後々解くことができなってしまうということにあります。
せっかく解答方法を覚えたとしても、忘れてしまっては、試験当日に役立つことがありませんので、常日頃から復習を意識した勉強スタイルをとるようにしていきましょう。
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