自分は消防士になれないと不安になっている人も多いかもしれませんが、実は本当に消防士になれない人はごく一部です。
多くの場合は、正しい対策を取れば合格のチャンスはあります。
そこで本記事では、消防士になれない人の条件を「法律で決まっているケース」「受験資格を満たしていないケース」「身体基準を満たしていないケース」に分けて紹介します。
さらに、消防士に向いていない人の特徴や、試験で落ちる人の共通点までまとめました。
本当になれない条件と、努力で克服できる課題の違いを理解し、合格への第一歩を踏み出しましょう。
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消防士になれない人の条件を3つのカテゴリーで解説


個人の努力による解決が不可能な、規範によって消防士になれない人の条件は、大きく以下の3つのカテゴリーに分類されます。
- 欠格事項:法律により公務員として採用される資格そのものがない
- 受験資格:募集要項を満たしていないため試験自体が受けられない
- 身体基準:職務遂行に必要な身体基準を満たしていないため採用されない
自分がそれぞれの条件に該当するのか、あるいは該当しないのかを把握しておけば、消防士を目指せるかどうかがわかります。



それぞれのカテゴリーについて、どういった条件があるのかを詳しく見ていきましょう。
①法令上の欠格条項に該当する
欠格事項とは、地方公務員法第16条で定められた「公務員になれない条件」のことです。
これに該当する場合、消防士だけでなく、すべての地方公務員になることができません。
法律の原文を簡単にまとめると、以下のような内容になります。
- 拘禁刑以上に処せられ、執行が終わっていない
- 受験先の自治体で懲戒免職の処分を受け2年が経過していない
- 人事委員会の委員として違反行為で罰せられた
- 暴力的な団体を結成または加入している
多くの人は上記に該当することはないため、そこまで心配する必要はありません。
ただし、過去に何らかの罰則・処分を受けた経験のある人は、念のために確認しておきましょう。
ここからは、それぞれの内容について分かりやすく解説していきます。
拘禁刑以上に処せられ、執行が終わっていない
本条項に該当するのは、拘禁刑以上の判決を受け、現在服役中の人や、執行猶予期間中の人が該当します。
拘禁刑とは、刑務所などの刑事施設に収容される刑罰のことです。
以前は「禁錮刑」「懲役刑」と呼ばれていましたが、2025年6月の刑法改正により、「拘禁刑」に一本化されました。
刑の執行が終了した場合や、執行猶予期間が満了した場合は欠格事項に該当しないため、採用試験を受けることができます。
なお、以下の罰則を受けても本条項には該当しません。
- 罰金刑
1万円以上の金銭刑で、重大な交通違反や窃盗など多くの犯罪に科せられ、前科が付く。 - 科料
1,000円以上1万円以内の金銭刑で、公然わいせつ罪や暴行罪など比較的軽微な犯罪に科せられ、裁判で有罪判決を受けると前科が付く。



交通違反による罰金などを心配される人もいますが、それだけでは消防士になれる資格は失われないため、安心してください。
受験先の自治体で懲戒免職の処分を受け2年が経過していない
懲戒免職とは、公務員が重大な非違行為を行った場合に科される最も重い処分です。
この処分を受けた場合、当該自治体(受験先の自治体)では処分から2年間は受験資格がありません。
言い換えれば、A市で懲戒免職を受けた場合でも、B市やC市であれば採用試験を受けることができます。
ただし、懲戒免職の事実は身辺調査で判明する可能性が高く、他の自治体を受験する際にも不利に働くことがあるため注意が必要です。
もしも面接で前職について質問された場合は、正直に答えることが求められるでしょう。



多くの人が該当しない条項ですが、過去に公務員として勤務し、何らかの処分を受けた経験がある場合は、処分の内容と経過年数を確認することをおすすめします。
人事委員会の委員として違反行為で罰せられた
人事委員会とは、地方公務員の採用試験や給与に関する事務を担当する行政委員会のことです。
本条項は、その委員が職務に関連して違反行為を行い、刑事罰を受けた場合に該当します。
人事委員会の委員という立場自体が限られたポジションであり、さらにその職務に関連した刑に処せられるというケースは非常に稀ですので、ほとんどの人は該当しません。



消防士を目指す一般的な受験生にとってはあまり関係のない条項と考えて問題ありませんが、法令で定められている以上、念のため知っておくことは大切です。
暴力的な団体を結成または加入している
日本国憲法や政府自体を暴力で破壊することを主張する団体を結成したり、加入したりしている場合、消防士になることはできません。
具体的には、暴力団やテロ組織、過激派団体などが該当します。
公務員は憲法を遵守し、国民全体の奉仕者として職務を遂行する義務があるため、反社会的な団体に所属している人が採用されないことは当然でしょう。
過去に所属していても、現在は脱退していれば本条項には該当しませんが、身辺調査の対象となり、採用に不利に働く可能性は高めです。
多くの人は該当しないはずですが、知らないうちに関係団体と接点を持っていたというケースもゼロではありません。



自分の交友関係や所属団体については、受験前に一度確認しておくことをおすすめします。
②受験資格を満たしていない
欠格条項に当てはまらなくても、募集要項の受験資格を満たしていないと、その自治体の試験は受けられません。
主な受験資格として挙げられるのは、年齢・学歴・国籍の3点です。
これらの条件は募集要項に明記されているため、事前に確認しておけば自分が受験できるかどうかは簡単に判別できます。
一点注意しておきたいポイントが、自治体ごとに受験資格が異なるという点です。
「希望する自治体の受験資格を満たしていないから消防士になれない」と諦める前に、複数の自治体の募集要項を比較検討することをおすすめします。
それぞれの受験資格について、どのような基準が設けられているのかを見ていきましょう。
年齢制限を超えている
年齢制限は、受験できるかどうかを最初に判断する条件です。
各自治体や採用区分によって年齢制限は異なりますが、大枠として、大卒程度は30歳前後、高卒程度は21歳前後を上限とする自治体が多くなっています。
ただし、近年では年齢上限の引き上げを行っている自治体も多く、大卒程度は35歳や39歳まで受験可能なケースもあります。
以下に、主要な消防本部の年齢制限をまとめました。
| 消防本部 | 採用区分・年齢制限 |
|---|---|
| 東京消防庁 | 大卒程度:22~35歳 高卒程度:18~21歳 |
| 横浜市消防局 | 大卒程度:22~30歳 高卒程度:18~21歳 |
| 大阪市消防局 | 大卒程度:22~30歳 高卒程度:18~21歳 |
| 仙台市消防局 | 大卒程度:29歳まで 高卒程度:18~25歳 |
| 札幌市消防局 | 大卒程度:29歳まで 短大卒程度:29歳まで 高卒程度:29歳まで |
| 広島市消防局 | 大卒程度:27歳まで 高卒程度:23歳まで |
| 名古屋市消防局 | 大卒程度:22~39歳 高卒程度:18~21歳 |
| 福岡市消防局 | 大卒程度:22~29歳 高卒程度:18~24歳 |
このように、年齢制限は各自治体(消防本部)によってバラバラです。
自分の年齢でも受験できるか不安になったときは、一度募集要項を確認してみましょう。



上記の年齢制限は、2025年度試験の募集要項に載っていたものですが、実施年度によっては年齢制限が変更されることもあります。必ず受験するときに自治体のホームページを見るようにしましょう!
学歴を満たしていない
消防士の採用試験では、採用区分を大卒程度・短大(専門)卒程度・高卒程度の3つに分けています。
ただし、必ずしも該当する学歴が必須というわけではありません。
例えば東京消防庁の場合は、高卒の受験生でも年齢制限を満たしていれば、学歴にかかわらずⅠ類(大卒程度)の試験が受けられます。
一方で、学歴を厳密に求める自治体もあるため、募集要項は必ず確認しましょう。



地方は大卒は大卒区分、高卒は高卒区分と、学歴を守るのが一般的です!
【自治体差あり】日本国籍ではない
消防士の採用試験は、多くの自治体が日本国籍であることを条件にしています。
しかし、自治体によっては日本国籍でなくても受験可能なケースもあります。
- 神奈川県 箱根町
- 兵庫県 明石市
- 兵庫県 西宮市
上記の自治体は日本国籍がなくても受験可能ですが、永住権がないと受験ができない点には注意が必要です。



大規模な消防本部の方が、日本国籍でないと受験できない傾向にあります!
③身体基準をクリアできない
受験資格を満たしていても、2次試験で行われる身体検査や健康診断をクリアしなければ不採用になってしまう可能性があります。
なぜなら、消防士は火災・災害現場で活動するため、職務に支障をきたさない身体基準が求められるからです。
一般的に見られる身体基準の項目は、視力・色覚・聴力・健康度(疾患の有無・骨格や関節の状態・身長や体重など)が挙げられます。
身体検査・健康診断で見られる各項目について、どのような基準があるのかを見ていきましょう。
矯正しても職務に必要な視力に届かない
多くの自治体では、矯正視力で両眼0.7以上かつ片眼0.3以上の視力を基準としています。
裸眼視力に関しては基準を設けている自治体は基本的になく、メガネやコンタクトで矯正できれば、いくら眼が悪くても問題ありません。
レーシックなどの視力矯正手術を受けた場合も、術後の視力が基準を満たしていれば受験可能です。



もし不安がある場合は、受験前に眼科で矯正視力を測っておくと安心でしょう。
職務で必要な色の識別ができない
消防の現場では信号や表示、装備品の識別で色を使う場面が多いため、職務に必要な色(赤・青・黄など)が識別できない人は不合格になるケースがあります。
しかし、検査で異常が出た場合でも、「職務遂行に支障のない程度」であれば合格できる可能性はあります。



色覚異常には程度の差が大きくあり、軽度であれば問題なく採用される場合もあるため、心配な場合は事前に眼科を受診しておくのも1つの手です。
職務で必要な音が聞こえない
消防活動では、無線連絡や現場での指示、被救助者の声など、音による情報伝達が不可欠なため、聴力が悪いと不合格になってしまう可能性があります。
基本的に「左右ともに正常な聴力」が求められ、補聴器の使用に関してはどの自治体も募集要項に明記されていません。



補聴器の使用の可否について心配な人は、志望する自治体に直接問い合わせてみましょう。
職務を遂行できる健康状態ではない
消防士は、過酷な現場で重い装備を装着しながら長時間行動しなければなりません。
そのため採用試験では、単なる健康診断ではなく「災害現場でも安全に職務を遂行できるか」という視点で厳しくチェックされます。
東京消防庁では試験中に検査を行いますが、他の自治体では事前に各自で医療機関を受診し、指定の様式で検査表を提出するのが一般的です。
- 胸部X線検査
- 尿検査
- 心電図
- 血液検査
- 血圧
現在では身長・体重・胸囲の数値の基準を撤廃している自治体が増えてきています。
しかし、現在でも基準を設けている自治体もあり、以下のような数値を基準としています。
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 身長 | おおむね160cm以上 | おおむね155cm以上 |
| 体重 | おおむね50kg以上 | おおむね45kg以上 |
| 胸囲 | 身長のおおむね1/2以上 | |
消防士に向いていない人の特徴5選


ここまで解説した「消防士になれない人の条件」は、法令や規範で定められたものでした。
一方で、本章でご紹介する「向いていない人の特徴」は、制度上の問題ではなく適性の問題です。
- 体力に自信がない
- 集団行動やチームワークが苦手
- 上下関係や規律の厳しさに抵抗がある
- 生活リズムの乱れに弱い
- 強いストレス下で冷静さを保ちづらい
向いていない人の特徴に当てはまるからといって、消防士になれないわけではありません。
あくまで入庁後にミスマッチを感じやすい傾向があるというだけで、克服できる可能性もあります。
もしも当てはまる項目がある場合は、改善に取り組んでみましょう。
①体力に自信がない
消防士の仕事は体力勝負ですので、体力に自信がない人は入庁後に苦労する可能性が高いです。
出動時に20kg以上の防火服や装備を身にまとった状態で活動し、被救助者を担いで搬送したり、重いホースを持って放水したりと、日常的に体力を使います。
さらに、消防学校での初任教育では、厳しい体力訓練もあります。
基礎的な体力や筋力がなければ、訓練についていくだけで精一杯になってしまうでしょう。
ただし、体力や筋力は日々の努力次第で向上させられます。
現時点で自信がなくても、少しずつ身体を鍛えれば、十分に消防士として活動できるようになるでしょう。



消防学校でどのような教育がされるのか、気になる人は以下の記事も参考にしてみてください!
②集団行動やチームワークが苦手
消防士の仕事は1人で判断して行動することはなく、チームプレーが基本です。
集団行動やチームワークが苦手な人は、職場環境に馴染みにくい可能性があります。
また、消防署での日常生活もチームでの共同生活が基本です。
交代制勤務の中で、食事の準備や清掃の当番も分担します。
そのため、「自分のペースで行動したい」「1人の時間を大切にしたい」という人は、ストレスを抱えてしまうでしょう。
しかし、学生時代に運動部やサークル活動などの集団行動をしたことがない人でも、入庁後の訓練や業務を通じて、自然とチームで動く感覚が養われていくはずです。
③上下関係や規律の厳しい環境に耐えられない
消防組織は階級制度に基づき、指示系統がハッキリしている縦社会です。
そのため、上下関係の厳しさに強い抵抗感がある人は、職場で苦労する可能性が高いでしょう。
特に新人のうちは、先輩や上司からの厳しい指導が入ります。
- 判断の遅れが命の危険につながるから
- 現場では冷静に意見交換をする時間がないから
- 個人のミスが部隊全体を危険にさらすから
誤解されがちですが、厳しい上下関係は新人に対する洗礼ではありません。
経験の浅い隊員が危険な判断をしないように守り、経験のある隊員が責任を持って決断することで、全員が無事に帰れるようにするためのものです。
ただし、近年はパワハラ防止の観点から、指導方法を見直す消防本部も出てきています。
過剰で理不尽な厳しさは改善されつつありますが、この環境を受け入れられるかどうか、一度よく考えてみましょう。
④生活リズムの乱れに弱い
消防士は24時間勤務や夜勤を含む不規則な勤務体制で働きます。
そのため、生活リズムの乱れに弱い人は、体調管理に苦労する可能性が高いです。
長時間勤務の際は仮眠時間がありますが、出動があれば夜中でも起きて現場に向かわなければなりません。
こうした勤務体制では、規則正しい生活を送ることが難しくなります。
睡眠時間が不規則になるため、自律神経のバランスを崩しやすいという点にも注意が必要です。
入庁前から体調管理のために食事や運動に気を配り、不規則な職務に負けない身体を作っておきましょう。



交代制勤務についてや休日数について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください!
⑤強いストレス下で冷静さを保ちづらい
消防士は命に関わる現場で活動するため、強い緊張やプレッシャーが日常的にかかります。
さらに、最善を尽くしても救えない命に直面することがあり、その現実と向き合い続ける覚悟も求められます。
そのため、感情に流されず冷静であり続ける精神的なタフさは欠かせません。
ただし、最初から強いメンタルを持っている必要はなく、冷静さの保ち方やストレスとの向き合い方は、訓練や現場経験、周囲のサポートを通じて身につけていくことが可能です。
自分なりのストレス解消法を見つけ、相談できる相手を持っておくことが、長く消防士として働き続けるうえで大きな支えになります。
消防士採用試験で落ちてしまう人の共通点


欠格条項に該当せず、身体基準もクリアし、適性的にも問題がなくても、消防士になれない人がいます。
それは、採用試験で不合格になってしまう人です。
不合格になる人は、努力が足りないというよりも、努力の仕方が間違っていることが多いのが特徴です。
逆に言えば、努力の方向性を理解し、効率的に対策ができれば合格の可能性は大きく高まります。
本章では、教養試験(SPI)・論文試験・面接試験のそれぞれについて、落ちてしまう人の共通点を詳しく解説します。
自分に当てはまる部分がないかチェックし、該当する項目があれば今すぐ改善に取り組みましょう。
①教養試験・SPIで落ちる人の共通点
1次試験で行われる教養試験・SPI試験は、努力量よりも勉強の仕方で結果が分かれやすい試験です。
真面目に取り組んでいるにもかかわらず不合格になる人には、共通したパターンがあります。
多くの受験生が陥りがちな、4つの失敗をご紹介します。
- 全科目を均等に勉強している
- 勉強の順序を間違えている
- 過去問を解いていない
- 模試を受けていない
教養試験・SPI試験対策は、試験対策でもっとも時間がかかります。
最短で攻略するためにも、各失敗例について対策法とともに詳しく見ていきましょう。
全科目を均等に勉強している
全科目を均等に勉強することは、一見するとバランスがよく見えますが、これは非効率的な勉強法の典型例です。
消防士の採用試験では、科目によって出題数に大きな差があります。
- 文章理解:現代文・英文
- 数的処理:判断推理・数的推理
- 社会科学:政治・経済・時事問題
上記に加え、東京消防庁では自然科学も出題数が多いため、優先的に勉強しておきたいところです。
出題数が少ない科目や配点が低い分野に時間をかけすぎると、得点源になる科目を勉強する時間が減り、得点が伸び悩んでしまいます。
限られた時間を有効に使うためにも、優先順位を意識した学習計画を立てましょう。



場合によっては苦手な科目や配点が低い科目を「捨て科目」にする判断もしましょう!重要な科目に時間を集中させるのに有効な手段です。
勉強の順序を間違えている
教養試験・SPI試験で苦戦する人の多くは、勉強の順序を間違えているケースが多いです。
参考書を最初から最後まで読み込み、すべてを覚えてから問題を解こうとするパターンがこれに当たります。
効率的に得点を伸ばせる正しい勉強の順序は以下のとおりです。
- 過去問を解く:出題傾向と対策を理解する
- 参考書で確認する:間違えた分野・頻出の分野を重点的に学ぶ
- 問題集で演習する:解法のパターンを定着させたり、応用力をつけたりする
参考書には幅広い知識が網羅されていますが、実際の試験で問われるのはその一部に過ぎません。
試験に出ない内容まで時間をかけて覚えることは非効率的です。
最初から完璧を目指すのではなく、過去問で傾向をつかみ、必要な知識だけを効率よく身につけていきましょう。



最低でも過去3年分、できれば5年分の過去問は解いておきたいところです!
模試を受けていない
独学で勉強を進め、模試を一度も受けずに本番を迎えてしまう受験生がいますが、これは非常にもったいないことです。
模試を受けるメリットを以下にまとめました。
- 本番同様の緊張感で問題が解ける
- 時間配分の感覚がわかる
- 自分の現在地が把握できる
- 弱点が明確になる
自宅で過去問を解くのと、会場で時間を計りながら解くのでは、プレッシャーがまったく違います。
模試で本番の雰囲気に慣れておくことで、試験当日に実力を発揮しやすくなるでしょう。



たとえ模試の結果が悪くても落ち込む必要はなく、本番前に弱点がわかったとプラスに捉え、残りの期間で得点を増やす努力をしましょう。
②論文試験で落ちる人の共通点
論文試験で落ちてしまう人は、単に文章が下手というよりも、試験官が評価しやすい形になっていないことが多いです。
落ちる人がどのような間違いをしているのか、以下にまとめました。
- テーマに対して的外れな内容を書いている
- 構成を考えずに書き始めている
- 第三者に添削してもらっていない
論文試験は、主張の軸が通っていることや、構成の分かりやすさが得点に直結します。
短期間では実力が伸びにくいため、教養試験やSPI試験の勉強と並行して、早めに取り組みましょう。
これからご紹介する「論文試験で落ちる人の共通点」を確認し、自分の論文に同じような問題がないかチェックしてみてください。
テーマに対して的外れな内容を書いている
論文試験で1番してはいけないことが、テーマから外れた内容を書いてしまうことです。
どれだけ文章力があっても、的外れな論述は評価の対象外になります。
テーマに沿った内容で論文を書くためのポイントを、以下にまとめました。
- テーマに書かれたキーワードをそのまま使って論じる
- 何について・どの立場として・何を求められているのかを把握する
- 具体例はテーマに直結するものだけを挙げる
- 今書いている内容がテーマに沿っているかを常に確認する
- 問いに対する明確な答えが書いてあるかを確認する
まずはテーマをよく読み、何が問われているのかを正確に把握することが大切です。
そのうえで、テーマに対する自分の考えを明確にしてから書き始めましょう。



書いている途中でも、テーマから逸脱していないかを定期的に確認するとよいですね。
構成を考えずに書き始めている
構成を考えずにいきなり論文を書き始めてしまうと、話があちこちに飛んでしまい、まとまりのない内容になります。
論文の基本は「序論・本論・結論」の三部構成です。
- 序論:テーマに対する自分の立場・主張を明確にする
- 本論:主張の理由・根拠・具体例を述べる
- 結論:主張のまとめや今後の展望を述べる
構成さえ決まれば、執筆のスピードが上がるだけでなく、内容が脱線しにくくなり、論述の整合性が保てます。
途中で「次に何を書けばいいのか」と迷う時間がなくなるため、制限時間に焦ることなく、心の余裕を持って集中して書けるようになるはずです。
第三者に添削してもらっていない
論文対策を独学でしていると、小さなミスや文章のクセに気づきにくいため、第三者に添削してもらうことが非常に重要です。
自分で書いた文章は客観的に評価しにくく、論理の飛躍や説明不足があっても、書いた本人が頭の中で補完してしまうため、問題に気づけません。
添削を受けることで得られるメリットは以下のとおりです。
- 論理の飛躍や矛盾を指摘してもらえる
- 読みにくい表現や文章のクセを発見できる
- 採点者の視点からフィードバックがもらえる
- 自分では気づけない改善点がわかる
添削は1回受けて終わりではなく、複数回受けることで効果が高まります。
指摘された点を修正し、再度書いて添削を受けるというサイクルを繰り返すことで、論文の質は確実に向上していくでしょう。
「東消塾」ではオンラインで論文添削サービスを行っており、音声付き動画で丁寧にフィードバックをしています。
独学で行き詰まっている方は、ぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか。
③面接試験で落ちる人の共通点
面接で落ちる人は、準備不足が透けて見えたり、印象が悪かったりと、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせられていないケースがほとんどです。
態度や身だしなみ、礼節といった基礎的なことは大前提として、以下の点には特に注意しましょう。
- 志望動機が浅い
- 想定質問への準備が足りていない
- 話が長い・ズレている
上記のような「面接試験で落ちる人の共通点」に当てはまっている場合は、面接本番までに必ず改善しておきましょう。
志望動機が浅い
面接でもっとも重視されるのが志望動機です。
「なぜ消防士なのか」「なぜこの自治体なのか」の2点を具体的に語れなければ、志望動機が浅いと判断され、落とされる可能性が高くなります。
対策としては、以下の順番で志望動機を組み立てるのがおすすめです。
- 消防士になりたいと思ったきっかけを洗い出す
- その出来事で何を感じ、何を学んだかを明確にする
- 感じたこと・学んだことが仕事にどのように活きるかを結びつける
- 入庁後にどのように貢献したいかを語る
ここで大切なのは、話を大きく見せようとしないことです。
感動的な体験や特別な実績がなくても、自分の言葉で筋道立てて説明できていれば、志望動機として十分に評価されます。
面接官は「本気でこの仕事をやりたいのか」を見ています。
表面的な言葉ではなく、自分の経験に基づいた説得力のある志望動機を準備しておきましょう。
想定質問への準備が足りていない
面接で聞かれる質問は、ある程度パターンが決まっています。
それにもかかわらず、想定質問への準備が不足している受験生は少なくありません。
面接でよく聞かれる質問には、以下のようなものがあります。
- 志望動機を教えてください
- なぜこの消防本部を選んだのですか
- 消防士の仕事で大変なことは何だと思いますか
- 体力に自信はありますか
- 集団生活に馴染めますか
- 上司と意見が合わないときはどうしますか
- 最近関心のあるニュースは何ですか
最低限、上記のような質問に対しては、スムーズに回答できるように準備をしておきましょう。
また、回答を丸暗記するのではなく、伝えたいポイントを整理し、自分の言葉で話せるようにしておくことも重要です。
暗記した内容をそのまま話すと、棒読みになったり、想定外の質問に対応できなくなったりします。
模擬面接を実施し、第三者からの適切なフィードバックをもらうことで、自分では気づけない改善点が見えてくるはずです。



「東消塾」では、元東京消防庁職員による模擬面接を実施していますので、本番さながらの緊張感の中で実践的な練習を積むことができます。
話が長い・ズレている
面接で失敗する受験生の多くは、回答が長すぎたり、質問の意図からズレてしまったりしています。
これは、結論から話す習慣が身についていないからです。
いきなり背景から話し始めると話が脱線しやすく、途中で論点がズレたり、何を伝えたいのか忘れてしまったりする危険性があります。
伝わりやすい話し方にするには、PREP法を意識してみましょう。
- Point(結論):質問に対する答えを最初に述べる
- Reason(理由):そう考える理由を説明する
- Example(具体例):具体的なエピソードで補強する
- Point(再結論):最後にもう一度結論をまとめる
回りくどい説明や、要点の分からない回答は、面接官からの印象も良くありません。
コミュニケーション能力が低いという評価を与えないためにも、最初に結論を言うことを心がけ、話を簡潔にまとめられるように訓練しましょう。
まとめ
法令上の欠格条項に該当する「絶対に消防士になれない人」はごく少数です。
受験資格や身体基準についても、自治体によって異なるため、1つの自治体で条件を満たさなくても、別の自治体では受験できる可能性があります。
また、消防士に向いていない人の特徴として、体力面や精神面の課題を挙げましたが、これらは努力次第で克服可能です。
採用試験で落ちてしまう人の共通点についても、正しい対策を取れば改善できるものばかりですね。
とはいえ、独学で正しい対策をするのは簡単ではありません。
何から手をつければいいかわからない、自分の弱点が把握できない、論文や面接の対策に不安があるという方も多いのではないでしょうか。
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