目が悪くても消防士になれる?視力・色覚検査やレーシックについても解説

消防士採用試験の合格に特化したオンラインスクール「東消塾」の代表を務める友口です!

消防士を目指している人の中には、視力や色覚が悪いから自分は消防士になれないのかと悩んでいる人もいることでしょう。

そこで本記事では、以下のことについて詳しく解説していきます。

試験に対する不安をなくして気持ちよく消防士を目指せるよう、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

【結論】視力が悪くても消防士になれる

結論からお伝えすると、視力が悪くても消防士になることは可能です。

視力検査では矯正視力が基準値を満たしていれば問題ありませんし、色覚についても病的なものでなければ業務に支障をきたすことは少ないと考えられています。

事実として、横浜市消防局では2018年以降、試験内での色覚検査が廃止され、採用後の健康診断時にしか色覚検査を行わなくなりました。

とはいえ、色覚検査を実施している消防本部もまだ多くあります。

矯正しても視力が良くならない、あるいは信号の色をまったく区別できない程の色覚異常があった場合は別ですので、注意が必要です。

消防士採用試験の視力検査・色覚検査について

消防士採用試験の視力検査は、一般的な視力検査と同様にランドルト環を用いて行われます。

ちなみにランドルト環とは、アルファベットの「C」のように円の一部に切れ目が入っている、世界共通の視力検査用記号です。

色覚検査では、色覚検査表を用いて円内の数字が判別できるかどうかを検査します。(石原式色覚検査)

消防士になるのに必要な視力・色覚の基準

消防士になるのに必要な視力・色覚の基準を、東京消防庁の「採用試験案内」を例に解説します。

視力・色覚の合格基準
  • 必要な視力
    矯正を含む視力が両目で0.7以上、かつ片目で0.3以上。
  • 色覚検査
    石原式色覚検査・色彩識別検査を実施し、異常があった場合は後日、眼科医による診断を受ける。

視力に関しては目に重大な病気がない限り、ほとんどの人がメガネやコンタクトレンズで1.0以上の視力を得られるので、あまり心配はいりません。

色覚検査においては、石原式色覚検査で異常があった場合のみ、青・赤・黃の色彩識別検査を実施することになります。

検査に引っかかってもすぐに不合格にはならない

採用試験で視力・色覚検査で引っかかったとしても、すぐに不合格になりはしません。

先ほど東京消防庁を例に色覚検査の基準をご紹介しましたが、これは多くの消防本部が同様で、色覚検査で引っかかった場合は後日、眼科医による診断を受けることになっています。

医師の診断を受け、業務に重大な支障をきたさない程度の色覚異常だった場合は、合格基準となるので安心です。

多くは「運転免許が取れるかどうか」が色覚検査の合格基準となっています。

視力で引っかかった場合も同様で、再度矯正した視力で再検査をし、基準を満たしていれば合格です。

レーシックをするメリット・デメリットは?

レーシックも矯正視力に含まれるため、手術をして試験に望むことも可能です。

レーシック手術をしようか悩んでいる人のために、メリット・デメリットをご紹介します。

メリットデメリット
・近視・遠視・乱視のすべてを治せる
・今後メガネ・コンタクトが必要なくなる
・日帰りで手軽に手術ができる
・両目で20万円ほどかかる
・失敗しても復元ができない
・まれに視力の再低下が起こる

実際にレーシック手術を受けている消防士も多数いますが、上記のようなメリット・デメリットがあるため、もし手術を受けようとしている場合は医師としっかり相談して決めましょう。

ちなみに、レーシック手術をした隊員に話を聞いたことがありますが、みんな口を揃えて楽だと言っていました。

メガネ・コンタクトどちらがおすすめ?

消防士として活動する上で、メガネとコンタクトどちらにしようか悩む人も多いでしょう。

正直どちらにしても問題ありませんが、それぞれメリット・デメリットがあるため、実際の業務内でどのような善し悪しがあるのかをご紹介します。

ちなみに、僕が東京消防庁に勤めていたころは、◯◯◯を付けて仕事をしている人の割合のほうが多かった気がします。

メガネで活動するメリット・デメリット

メリットデメリット
・コンタクトと比べて目の負担が少ない
・仮眠中の出動でもすぐに対応できる
・ランニングコストがかからない
・面体(呼吸器)が付けられない
・現場や訓練中にズレることがあり、何度も直さないといけない
・壊れて・割れてしまう場合がある
・現場で曇ってしまう場合がある

「面体が付けられないと仕事ができないのでは?」と思う人も多いでしょうが、確かに消防隊・救助隊は面体が付けられないと困ることになります。

しかし救急隊の場合は面体を付けることがないため、メガネで活動する人も多い印象です。

現場や訓練では不便ですが、普段はメガネで活動したほうが楽でしょう。

コンタクトで活動するメリット・デメリット

メリットデメリット
・面体が付けられる
・激しい動きを気にせずにできる
・突然外れてしまう可能性がある
・目にゴミが入ったときに外さないといけない
・仮眠中の出動時に時間がかかる
・目が疲れやすく乾きやすい
・ランニングコストがかかる

夜間に緊急の出動要請があった場合、コンタクトだとすぐに出動できないため、夜間だけはメガネで活動するという隊員も多くいました。

もしコンタクトで活動しようとしている人は、目薬・メガネも併せて持っておくと便利です。

メガネよりもコンタクトのほうが活動のしやすさはありますが、デメリットが多い感じがします。

消防士の視力・色覚に関するまとめ

目が悪いけれど消防士を目指したい、という人が知っておきたいことのまとめです。

この記事で覚えておきたいこと
  • 矯正を含む視力が0.7以上、片目で0.3以上あれば合格できる
  • 色覚異常があった場合も、医師の診断で問題ないと判断されれば合格できる
  • メガネは楽だが面体(呼吸器)が付けられないという大きなデメリットが有る
  • 現場ではコンタクトが動きやすくておすすめだが、負担が大きいためレーシックもおすすめ

消防士になるのは非常に難しく、毎年多くの人が夢半ばで不合格となってしまいます。

視力や色覚が心配なのはわかりますが、まずは試験合格のための準備をしなければいけません。

東消塾」ではLINEで試験に関する無料相談も受けていますので、本気で消防士に受かりたいという強い気持ちがある人は、ぜひ友だち登録をしてみてください。

視力・色覚検査よりも筆記試験・面接試験に受かることを優先して考えましょう!

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この記事を書いた人

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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