消防士におすすめの資格10選|資格別の難易度や資格手当の有無などを東京消防庁OBが解説

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東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!

消防士の採用試験を受けるにあたって、何かしらの資格を持っておくべきかどうか気になりますよね。

実際に「採用試験前に資格を取っておけば、面接で有利になる!」と思う人は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、以下のことについて解説していきます。

受験前に資格を取ろうと考えていた人や、消防士になってからどの資格を取ろうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

基本的に消防士になる前に資格を取る必要はない

結論から言えば、消防士になる前に資格を取る必要はありません。

受験前に資格取得しなくていい理由
  • 採用試験で資格はそこまで有利にならないから
  • 採用後に資格を取る人がほとんどだから

資格を取るには時間もお金も必要です。

時間・お金という大切な資源を受験前に使うべきかどうか、1つの判断材料にしてみてください。

資格があっても採用試験でそこまで有利になることはない

確かに試験前の資格取得は、面接官へプラスの印象を与えないわけではありません。

しかし、採用試験に合格するために必要なのは、一定以上の点数を稼げるかどうかだけです。

確かに資格を持っていると面接時の話題にはなりますが、それが加点に繋がるわけではないことを知っておきましょう。

資格以上に面接で重要なこと
  • ハキハキと受け答えができるかどうか
  • 将来性を見せられるかどうか
  • この人と一緒に働きたいと思わせられるかどうか

消防士になってから資格を取得する人がほとんど

採用試験の段階では、多くの人が消防に関連する資格を有していない場合がほとんどです。

資格は消防士になってから取れるものばかりですし、むしろ研修などを受けやすくなるため、採用後のほうが資格が取りやすくなる場合も。

実際に働いてみて、「この部隊でこういう仕事がしたい」という目標が生まれてから、必要な資格を取るほうが効率的です。

みんな無資格で試験に合格しているので、あまり心配はいりません!

消防士におすすめの資格10選

実際に多くの消防士が持っている資格を、取得人数が比較的多い順にご紹介。

10種類と少し多くなるので、以下のリンクをクリック(タップ)して読み飛ばしができるようにしています。

1番上の「大型自動車免許」から4番目の「玉掛け技能講習修了」までは、特に資格保有者が多い資格です。

今後、消防士として活躍していくための参考にしてみてください。

大型自動車免許

【難易度
【重要度

「大型自動車免許」は、救助工作車・はしご車・化学消防車などを運転できる免許です。

21歳以上で、普通自動車免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得しており、かつ運転経歴が通算3年以上ないと取得できません。

「大型自動車免許」があるだけで自身の活動の幅も広がるため、多くの人が取得しています。

多くの部隊を兼任させるタイプの消防本部では、ほとんどの人が持っているそうです。

陸上特殊無線技士

【難易度
【重要度

「陸上特殊無線技士」は、無線で連絡を取るために必要な国家資格です。

第一級・第二級・第三級と分かれており、「第三級陸上特殊無線技士」は消防学校時に取得が義務付けられています。

しかし、多くの消防士が第二級を取得しているため、狙えるなら第二級を狙っていきましょう。

第一級は使える無線設備の範囲が最大になりますが、難易度がグッと高まりますし、仕事上あまり活きません。

移動式クレーン運転士免許

【難易度
【重要度

「移動式クレーン運転士免許」は、救助工作車に搭載されているクレーンを操作するために必要な資格です。

運転技能講習を修了するだけで簡単に取得できます。

救助隊に入る予定のない人にとっては、そこまで必要な資格ではありません。

救助工作車でクレーン作業をするためには、後述の「玉掛け技能講習修了」も取得する必要があります。

玉掛け技能講習修了

【難易度
【重要度

「玉掛け技能講習修了」はクレーン作業時、フックに物を掛ける作業が可能になる資格です。

技術講習を修了するだけで取得が可能で、多くの人は前述の「移動式クレーン運転士免許」と同時に取得します。

救助隊に入りたい人は狙っていきましょう。

クレーンの運転・操作は「移動式クレーン運転士免許」物を吊るすなどの作業は「玉掛け技能講習修了」が必要です!

危険物取扱者

【難易度★★
【重要度

「危険物取扱者」は、消防法で定められている危険物(ガソリン等)を扱うのに必要な国家資格です。

甲種・乙種・丙種の3つの資格区分がありますが、多くの消防士は乙種第4類、通称「乙4」を取得しています。

業務内で資格を使うタイミングはあまりありませんが、資格取得によって得た知識は役に立つはずです。

基本的には消防学校で取得させられます!

潜水士

【難易度★★
【重要度★★

「潜水士」はその名の通り、川や海で潜水作業をするのに必要な国家資格です。

特別救助隊の1つである水難救助隊に入りたい人は狙っていきましょう。

実は実科試験がないため、潜水経験がなくても資格取得が可能です。

逆に言えば、水難救助専門の部隊がない消防本部ではあまり活用する機会がありません。

救急救命士

【難易度★★
【重要度★★

「救急救命士」は、傷病者が病院に着く前の初期対応をするために必要な国家資格です。

救急車には、必ず1名以上の有資格者が乗車する必要があります。

普通の救急隊員にはできない「特定行為」と呼ばれる処置もできるようになるため、救急隊員として成長したい方におすすめです。

資格の取得方法や業務範囲など、詳しいことは以下の記事もご覧ください。

消防設備士

【難易度★★☆☆
【重要度☆☆☆

「消防設備士」は、建物に設置されている消防用設備の点検・整備・工事を行う国家資格です。

注意点として、消防設備士を持っていないとできない業務があるわけではありません。

あくまで知識として知っておいた方が良いことがあるため、余裕のある方や消防士になって予防課で働きたいと考えている方は取得しておくのがおすすめです。

点検業者と仕事をする機会が多いので、知識があることでスムーズに業務を進められます。

酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習

【難易度★★☆☆☆
【重要度★★☆☆☆

「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習」は、酸素欠乏や硫化水素中毒の危険性がある現場で作業する管理監督者を対象とした講習のことです。

災害現場の中には、マンホールや井戸の中など酸素濃度が薄い危険な現場もあります。

中でも救助隊は、そんな現場でも活動しなければならないため、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習を受講しておくのがおすすめです。

自分の身を守るためにも必要な知識です。

ガス溶接作業主任者

【難易度★★☆☆☆
【重要度★☆☆☆☆

「ガス溶接作業主任者」は、アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を用いて金属を溶接、溶断、加熱する国家資格です。

消防本部の中には、簡単な修理であれば自分たちで直すところもあります。

そんな時に、ガス溶接作業主任者の資格を保有していれば便利です。ただ、使用頻度は多くないため、必要な時に取得するのでも問題ありません。

絶対に持っていなければいけない資格ではありません!

消防士におすすめの資格試験勉強のコツ

消防士に役立つ資格を取得する際の試験勉強のコツは、以下の3つです。

消防士におすすめの資格試験勉強のコツ
  • インプットよりアウトプットを増やす
  • 合格ラインを確実に超えるための勉強をする
  • 過去問で出題問題の傾向を掴む

やみくもに勉強しても合格ラインに届かない恐れがあります。コツを抑えて勉強することで、効率よく資格を取得できる可能性が高いため必ず確認しておきましょう。

いかに効率よく合格ラインに乗れるかが資格勉強のコツです!

インプットよりアウトプットを増やす

資格試験勉強を効率的に行うためには、インプットよりアウトプットを増やすことが大切です。なぜなら、人はインプットする時ではなくアウトプットする際に記憶に定着するからです。

細かく言うと「思い出す」という行動をした時に記憶に定着すると言われています。

アウトプットするためには、他人に対して説明するのがおすすめです。説明することで、アウトプットできるだけでなく、さらに深い学びにも繋がります。

一緒に勉強する人がいない場合、1人で誰かに教える気持ちで説明するのでも効果的です!

合格ラインを確実に超えるための勉強をする

資格試験勉強のコツは、合格ラインを確実に超えるための勉強をすることです。学校のテストであれば「満点」を目指すのが目標となります。

しかし、資格は「一定以上の知識」を持っていることを示すものです。そして、資格試験に合格するのに満点は必要ありません。

決められた合格ラインに乗っていれば合格できるものが多いため、重要な部分を優先的に勉強するのがおすすめです。

満点を目指そうとして細かくやりすぎると、合格ラインに届かない恐れがあるため注意しましょう!

過去問で出題問題の傾向を掴む

資格試験の勉強では、過去問を活用して出題問題の傾向を掴むことも大切です。まずは、出題数や範囲、配点などを確認しましょう。

そして、時間がかかりすぎる問題や配点が低い問題などは「捨てる勇気」も必要です。捨て問を作ることで他の重要な問題に割ける時間が増え、得点アップに繋がるでしょう。

また、過去問は最低でも3回、可能なら5回以上解くのがおすすめです。さらに、実際の試験を想定して進めることで、本番でも最大限力を発揮しやすくなります。

過去問をいかに上手く使えるかが資格試験合格への近道です!

消防士におすすめの資格を取得するメリット

消防士になるために資格を取得する必要はありません。ただ、資格取得にメリットはあります。具体的なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

消防士におすすめの資格を取得するメリット
  • 採用試験で熱意をアピールできる
  • 消防士になってからの業務の幅が広がる
  • 資格手当が貰える可能性が高い

資格を取得することで、消防士になる前だけでなく、採用試験合格後でもメリットがあります。資格取得を考えている方は、モチベーションを保つためにも資格を取得するメリットを理解しておきましょう。

消防士として1つ上の段階に行くためには、資格が必ず必要になります!

採用試験で熱意をアピールできる

消防士におすすめの資格を取得することで、熱意をアピールできます。消防士になるためには「消防官採用試験」に合格する必要があり、資格は必要ありません。

そして、資格を取得しているからと言って消防官採用試験で有利に働く可能性も低いです。

ただ、消防士になるためにどれだけの努力をしたのかを資格取得の有無によってアピールすることは可能です。「消防士になるためにたくさん努力してきました」という人より「消防士になって救急隊として働くために救急救命士の資格を取得しました」の方が説得力があります。

そのため、採用試験の勉強に余裕のある方は、資格を取得するのがおすすめです。

資格が無いよりあった方が説得力を高められます!

消防士になってからの業務の幅が広がる

資格を取得することで、消防士になってからの業務の幅が広がるのもメリットです。消防士の仕事は火災現場に出動することだけではありません。

救助隊であれば特殊な機械や車両を使い、救急隊であればより高度な処置をするために救急救命士の資格が必要になります。予防に関しても、危険物取扱者や消防設備士などの資格が役に立つことも多いです。

現役の消防士だけでなく、消防士を目指している方でも就きたい業務がある場合には必要に応じた資格を取得しましょう。

資格があることで様々な経験を積めます!

資格手当が貰える可能性が高い

資格を取得することで、資格手当を貰える可能性が高いです。どの程度受け取れるかは消防本部によって異なります。

東京消防庁の場合、以下のような資格手当を受け取れます。

対象となる事案必要な資格資格手当
出動手当ポンプ車及びこれに準ずる消防用自動車等が火災に出動した場合大型自動車免許一種:700円
二種:650円
三種:600円
四種:220円
救急手当救急隊員のうち、救急救命処置等の活動に従事した救急救命士(機関員を除く。)救急救命士1回
一時間未満:360円
一時間以上:500円
救出救助手当潜水業務に従事した職員潜水士1回:840円
参考:東京消防庁職員の特殊勤務手当に関する条例施行規則


上記はほんの一部であり、資格ごとに様々な資格手当を受け取れます。希望する消防本部に資格手当があるかどうかは事前に確認しておくことが大切です。

様々な経験ができるだけでなく、手当てとして給与が増えるのも大きなメリットです!

消防士におすすめの資格を取得するデメリット

消防士におすすめの資格を取得することには、デメリットもあります。具体的なデメリットは、以下の3つです。

消防士におすすめの資格を取得するデメリット
  • 採用試験の勉強に集中できなくなる
  • 資格取得の費用がかかる
  • 従事したくない業務に就く恐れがある

資格試験の勉強を始める前には、上記のデメリットを理解しておきましょう。理解した上で問題なさそうであれば、資格取得をおすすめします。

事前に知っておくことで、余計な不安を抱かずに勉強に集中できます!

採用試験の勉強に集中できなくなる

資格試験の勉強を行うことで、消防官採用試験の勉強に集中できなくなるのがデメリットです。消防官採用試験合格に必要な勉強時間は約800〜1000時間程度と言われており、簡単ではありません。

資格試験の勉強をするとなると、さらに多くの勉強時間の確保が必要となります。

資格試験の勉強をすることで採用試験の勉強に集中できなくなり、どちらも不合格になってしまう恐れもあります。そのため、採用試験合格後や採用試験に合格できる自信がある方のみ資格取得を目指すのがおすすめです。

まずは消防官採用試験の勉強に専念してから余裕があれば資格試験の勉強を進めましょう!

資格取得の費用がかかる

資格を取得するデメリットは、資格取得のための費用がかかることです。資格取得にかかる費用は受験費用だけではありません。参考書代や交通費なども含まれます。

例えば、大型自動車免許を取得するには約30万円程度必要です。救急救命士の場合、養成学校に通う必要があるため最低でも300万円程度が必要になります。

自分が就きたい業務だけを考えるのではなく、どの程度の費用がかかるのかも事前に確認しておくことが大切です。

筆記試験のみの資格なら数千円から取得可能なものもあります!

従事したくない業務に就く恐れがある

資格を取得することで希望していない業務に就く恐れがあるのも、資格を取得するデメリットです。

例えば、救急隊を希望しているのに潜水士資格を保有している場合、水難救助隊に配属される可能性もあります。

ただ、自分の興味以外の業務を経験することで新たな学びを得られる可能性も高いです。新たに得た学びは、希望の業務でも生かせるケースがあることを理解しておきましょう。

デメリットをメリットとしても捉えられます!

消防士におすすめの資格まとめ

試験前に資格取得をしようかどうか迷っている人が知っておきたいことのまとめです。

この記事で覚えておきたいこと
  • 基本的には試験前に資格は取らなくてよい
  • 資格よりも大事なのは合格ラインまで点数を伸ばすこと
  • 自身の目標に応じた資格のみを取るほうが効率的

何度もお伝えしますが、採用試験合格に大事なのはいかに点数を伸ばすかどうかです。

面接試験は対策なしで臨んでも、間違いなく落とされてしまいます。

1人で志望動機・自己PR・面接対策をすることはなかなか難しいため、不安な人は「東消塾」のLINEを友だち登録して、無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。

さらに入塾していただいた方には、東京消防庁OBや経験豊富なプロ講師が、徹底的に手厚いサポートをいたします!

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この記事を書いた人

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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