消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営しているTOMO LABOです。
「消防士は体育会系の世界で厳しそう」
「体力に自信がある人しかなれなそう」
消防士を目指す段階でこのように考えてしまう人も多いはず。
これから消防士を志す人も上記のようなイメージが頭に浮かび、本当に自分が消防士になれるのか不安になってしまうこともあるでしょう。
今回の記事では、東京消防庁のOBでもあり、かつ消防士になる受験生を何人も見てきた筆者が、消防士に向いている人にはどんな特徴があるのかを解説していきます。
自分に消防士としての適性があるのかどうか知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
\試験に関する無料相談も受付中/
消防士に向いている人の特徴5選
「東消塾」から消防士に合格した受講者や、多くの現役消防士を見てきた中で感じた「消防士に向いている人の特徴」を、5つ紹介します。
すべての特徴に該当しないと消防士に向いていない、というわけではありません。
あくまで自分に適性があるのかを判断するための指標として考えましょう。
規律を重んじられる人
消防士はチームワークが大切な仕事で、規律を守ることがとても重要です。
個人の身勝手な行動は、消防活動時において他の人を危険にさらす行為にもなりえます。
チームスポーツの経験があったり、上下関係の厳しさを経験したことがあったりする人は、すでに規律の大切さを理解している人が多く、そこまで心配はいりません。
規律を重んじることは仲間との信頼関係や協力関係も強くしてくれるため、消防士になりたい人は規律に対して人一倍厳しく考える必要があります。
メンタルが強い人
消防士は緊急事態下での仕事が主となるため、メンタルが強くないと務まりません。
過酷な現場のような、ストレスやプレッシャーがかかる環境でも、平常心でいる必要があります。
真夜中に急な出動を命じられることもあり、そのときは寝ていてもいくら眠くても関係ありません。
人々の生命・身体・財産を守ることには大きな責任がともなうため、消防士になる人にメンタルの強さは必須です。
向上心の強い人
消防士を目指すなら向上心は必ず持ちましょう。
採用試験を受験する段階なら試験の勉強、消防士になった後なら日々の業務など、怠惰でいられる時間はありません。
正直これは消防士以外のどの職業にも当てはまることですが、現状の課題に対してより良い結果を残すためには、向上心が必要不可欠です。
個人の強い向上心が、チーム全体のパフォーマンスを上げる結果にもつながります。
体力があり健康的な人
消防士は危険な環境下で活動することが多いため、安全に業務を遂行するためにも常に万全のコンディションでいなければいけません。
体調面ではもちろんのこと、筋力や体力、敏捷性などあらゆる身体的な健康・強さが必要です。
健康的な身体は一朝一夕で身につくものではありませんし、その人が持つ体質も大いに関係してきます。
「体力面に不安があるけど消防士にはなりたい!」という人は、今のうちからコツコツとトレーニングを始めておきましょう。
土日休みでなくてもいい人
現場に出る消防士の場合、土日に休みが来ることは、そうそうありません。
そのため、友達と休みの日が合わなくても大丈夫な人は、勤務シフトに対する不満を持ちづらいでしょう。
ちなみに、消防士の勤務形態には以下の2種類があります。
- 毎日勤務
土日祝は休みでカレンダーどおりの勤務。本庁の業務に携わる人や、管理職の人がこの勤務形態を取る。 - 交替制勤務
災害対応にあたる消防士の勤務形態。当直→非番→週休を繰り返し、数サイクルに1回日勤が入る「三交替制」、もしくは当直→非番を繰り返し、週2日休日がある「二交替制」がある。
現場に出る消防士は全員交替制勤務となるため、土日が連続で休みになることは少ないでしょう。
2連休にならず休みが飛び飛びになる場合もあるため、「完全週休2日で土日休み」を求める人は勤められません。
消防士に必要・今後身につけるべき5つのスキル
消防士はただ火を消すだけの仕事ではないため、どのような業務を担当するかによっても必要なスキルは変わってきます。
消防士として実際に働き始めたときのギャップを少しでもなくすため、必要になるスキルは知っておきましょう。
事務的なスキル
消防士は出動先で消防活動をする以外にも、署内で事務処理をする時間があります。
パソコン作業ができるスキルであったり、消防に関連する法律や専門的な知識が求められたりすることも。
人々を守るための業務であることに変わりはないため、現場仕事がしたい人でも軽んじてはいけません。
管理職まで昇任(階級が上がった)人や、本部勤めの人など、毎日勤務の職員は必須のスキル!交代制勤務の隊員も書類作成があるため、身に付けておいて損はありません!
冷静な判断能力
現場で仕事をする消防士にとって、冷静に物事を判断できる能力は非常に重要です。
消防士があたふたと慌てながら仕事をしていたら、被救助者が安心できません。
冷静な判断能力があると、過酷な状況下における消防活動全体の安全性を高めるのと同時に、救助者自身や被救助者の安全性も高めてくれます。
初めから冷静さを保てる人はいませんが、いくつもの現場を経験し、徐々に判断能力を鍛えていきましょう。
コミュニケーション能力(チームワーク能力)
消防士はチームで仕事をするため、互いにしっかりとコミュニケーションを取る必要があります。
コミュニケーションと言っても、雑談をしたりおもしろい話をしたりすることではありません。
- 必要なことを、必要なときに、必要な相手へ伝える
- 相手の伝えたいことを理解し、意図を汲み取る
- 相手の状況、声のトーンや身振りなどを見て感情を読みとる
チームの方針や上官の指示に従わない人や、確実に伝達すべき情報が伝達できない人は、チームそのものを危険にさらしたり、救える人を救えなかったりすることも。
そのようなことが起こらないようにするため、消防士は試験に合格後、仲間と集団生活を送る全寮制の「消防学校」に入学します。
もしコミュニケーション能力に心配があっても消防学校で正されるため、現時点ではそこまで心配はいりません。
業務を遂行するだけの体力
消防士には、業務を滞りなく遂行するための体力が必要です。
酸素ボンベや無線機、ロープなど、消防活動時の装備だけでも30kgほどあります。
足場の悪い現場で重い装備を背負って救助にあたるため、日々のトレーニングはかかせません。
そもそも消防士の試験自体に体力試験があるため、合格した人でそこまで体力のない人はいないはずですが、消防士になってからでも体力をつける意識は必要です。
業務時間内に、「体力錬成」と言う自己鍛錬をする人も多くいます!
ツラくてもくじけない強靭なメンタル
消防士はときとして目を覆いたくなるような凄惨な現場に出動することもあります。
あまりに酷いとトラウマになってしまう隊員もいるほどです。
そのため、自分を保っていられるだけの強いメンタルがないと消防士は続けられません。
また消防士は上下関係の厳しい仕事なので、上官から理不尽な叱責等のパワハラを受ける可能性もあります。
それらに負けないためにも、気持ちを切り替えられる心の余裕と強靭なメンタルを身につけていくことが大切です。
そもそも向いていない人は採用試験で落ちる
消防士に向いている人をご紹介してきましたが、そもそも現時点で自分が向いていると思ったとしても、採用試験に合格しない限り消防士として働けません。
試験はとても難しく倍率も高めで、生半可な気持ちで試験に臨む人は間違いなく落ちると思っていいでしょう。
採用試験は、そもそも消防士として必要う最低限の能力を持っているかどうかを確認する試験です。
本記事で紹介した「消防士に向いている人の特徴」に当てはまる人だとしても、試験で落ちる可能性は十分にあります。
まずは試験を突破するために全力を尽くしましょう。
消防士になろうか迷っているなら「東消塾」に相談
消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」では、受験に関しての悩みがある方、自分の学力に関して悩みがある方など、幅広い悩みに対して無料で相談に乗っています。
「消防士になろうかな?どうしよう?」という漠然とした悩みにも親身に対応。
東京消防庁のOBや各試験科目のスペシャリストたちが、消防士になる夢を全力でサポートします。
まずは東消塾の公式LINEで気軽に無料相談をしてみてください。
\どんな悩みでもまずは気軽に相談/
消防士に向いている人の特徴についてのまとめ
消防士に向く人の特徴についてのまとめです。
- 消防士に向いているのは、規律を守れる・メンタルが強い・向上心がある・健康的・休みが平日でも良い人
- 今後身に付けておきたいスキルは、事務スキル・冷静さ・コミュニケーションスキル・強靭な肉体と精神
- 向いていない人はそもそも採用試験で落とされる
消防士はとても大変な仕事です。
本記事で紹介した「消防士に向いている人の特徴」に当てはまっていたとしても、実際に働いてみたら合わなかったという場合もあります。
逆もまた然りで、向いているかどうか最初は心配だったけれども、経験を積んで適性能力が磨かれ、天職になったという人も。
こればかりは実際に働いてみないとわからない部分なので、迷っているならぜひチャレンジしてみましょう。
もし合わなくて辞めたとしても、公務員試験に合格するだけの学力は備わるため、転職も可能ですしね!
\消防に関する情報を定期的に発信中/
コメント