「東京消防庁の消防士になりたい!」
「救助隊に入って多くの人の命を救いたい!」
だけど
「どんなことを勉強したらいいの?」
「どうしたら東京消防庁に合格することができるの?」
そんなことを思っていらっしゃいませんか?
そんな方に向けて、この記事では
「東京消防庁の教養試験に関する基本的な情報と傾向」について話をしていきます。
・これから東京消防庁の消防士になることを一瞬でも考えた方
・すでに消防士になるための勉強を始めている方
・昨年も受験はしていたけど、惜しくも1次試験で不合格だった方
には絶対に見て欲しい内容となっていますので、一度は最後までご覧ください。
この記事を読んで、第一関門である教養試験の攻略方法を見出していきましょう。
東京消防庁の教養試験基本情報(2022年実施の試験)
教養試験:消防官として、必要な一般教養について、1類は大卒程度の筆記試験を行います
試験内容:出題分野の内容は概ね次の通りです。
「知能分野」→文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的推理、資料解釈
「知識分野」→人文科学(国語、歴史、地理)、社会科学(法学、政治、経済、社会情勢)、自然科学(数学、物理、化学、生物)
解答方式:五指択一 45問
時間:2時間
これらは、東京消防庁のHPより参考にしたものとなります。
では、みなさんが一番気になるであろう、各分野の試験内容を細かく見ていきましょう。
知能分野
文章理解

文章理解の試験では、高校生や中学生の頃に国語の教科書で、「物語やエッセイを読んで、筆者の感情を答えなさい。」なんて問題が出たことはありませんか?
まさに、あの形に近い内容の試験を行うことになります。
試験の方式としては「文章中から抜き出して書きなさい」というものではありませんが、5つの選択肢の中から文章の内容と一致しているものや、一致していないものを選択しな際というような形になっています。
また、毎年の試験傾向として約5問の出題があることから、比較的重要度の高い分野でもあることが言えます。
できる限り、文章理解での点数を落とさないように勉強することが、合格への鍵となってきますね。
英文理解

英文理解は、出題傾向に2つのパターンが存在します。
1つ目は、文章理解のように、英文がずらっと並んでおり、読解をしながら一致する選択肢や、一致しない選択肢を選択しなさいという内容のものです。
2つ目は、英単語が虫食いになっている箇所に対して当てはまる選択肢を選択するものや、単語を並べ替えて虫食い部分の文章を完成させていくものになります。
英語の文章自体は、比較的優しめの問題が多いように感じますが、普段から英語に慣れていない人にとっては難易度の高い試験科目に感じることもあるかもしれません。
問題数としては、毎年3〜5問程度の出題となっており、比較的配点の高い部分ではありますが、その他の試験科目を対策することで、カバーすることができますので、試験勉強の時間を十分にとることができる方はしっかりと取り組み、試験勉強の時間を確保することが難しい人は優先順位を落として勉強するのが良いかもしれません。
判断推理

判断推理では、大きく分けて「形式論理、文章条件、数量条件、暗号と規則性」の4項目に分かれることとなります。
また、細かく分けてしまうと10パターン以上の問題が存在するため、数字の多さから難易度の高い科目だと思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
だけど、ちょっと待って!
この科目に関して、基本的に数学を用いたり、文章の解釈を変えていくことで問題を解いていくものになるのですが、比較的特徴的な問題が多く、解法パターンを覚えて多くことでかなり応用が効きやすい科目でもありますので、得点を稼ぎやすい科目となります。
また、毎年の問題数の傾向としても比較的多い科目となってくることから、たくさんの問題数を解き、理解しておくことで十分対策することが可能となっています。
この科目はしっかり押さえていた方が良いですね。
ただし、何年かに一度、非常に難易度の高い問題が出てくることがありますので、その際はしっかりと見極めて、捨てる判断ができると良さそうですね。
空間概念

空間概念では、サイコロの展開図を答えていく問題や図形の面積など、主に図形を用いた問題がメインの科目となっています。
図形に関しては、非常に苦手意識を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、図形問題に関しては空間把握能力や、図形をイメージする力が必要になりますので、難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、問題の出題形式が判断推理の時のように幅広いわけではないので、図形に慣れてしまうことができれば比較的難易度の低い科目となることもあります。
そのため、図形に慣れていくことが大事になってきますので、難易度の低い平面図の問題から少しづつ図形の問題に慣れていくのが良いです。
いきなり難しい問題を解いてしまうと
「図形とかマジでどれでも良いじゃんっ!」
みたいに投げやりになってしまいますので、あくまでも難易度の低い問題から慣れることが重要です。
数的推理

数的推理は、公務員試験を受験される方にとっては最も頭を悩ませる科目の一つと言っても過言はありません。
なぜかというと、知能分野の中でも出題範囲が非常に広く、数学の方程式や距離を求めるような問題、物理のようにニュートンを使用する問題、化学のように濃度を計算する問題など世間一般的に嫌われるような問題が集約されているからなんですね。
しかも、東京消防庁の場合、出題範囲が非常に広く問題数も比較的多い科目となっていますので、この科目に関しては ” 絶対に ” 押さえておきたいところです。
傾向としては、「方程式」「不等式」「図形」「場合の数」「確率」に関しては頻出になるのでしっかり勉強しておくことをお勧めします。
この科目でしっかり得点を稼ぐことができるかが勝負どころです。
資料解釈

資料解釈では、表やグラフを用いて、その内容を読み取らせてから一致する選択肢、一致しない選択肢を選択させる問題となっています。
東京消防庁の試験では、不定期的に試験全体の傾向が変わることがあるのですが、ここ数年は比較的問題数が多くなっている傾向にあります。
まずは、表やグラフを読み解くことに慣れることが重要になりますので、後回しにはせず少しづつ取り組む時間を作りましょう。
慣れが必要な問題に関しては、1日あたりの問題数は少なくて良いので、できるだけ毎日取り組むのがおすすめです。
得点に結びつけるには重要な科目ではあるのですが、問題によっては時間がかかることがあるので、試験時間内での時間配分をいかに行うのかが重要になります。
知識分野
人文科学(国語、歴史、地理)

人文科学では、国語の中でも言葉の意味を問う問題、歴史においては日本史と世界史、地理では気候や河川に関しての問題を出す分野になっています。
これらの科目に関して、実は非常に出題範囲が広いんです。
国語に関しては文学やことわざであったり、日本史も世界史も年代を問わず出題されること、さらには地理では気候や産業など、正直全てカバーするのは非常に難しいと言っても過言ではありません。
そのため、多くの受験生はある程度勉強の範囲を決めて、暗記を行っている方が多いように感じます。
試験の問題数としても多くは出題されない科目になっていますので、勉強時間と範囲を考えて対策していくことがおすすめです。
社会科学(法学、政治、経済、社会情勢)

社会科学では、簡単な法律や政治の仕組み、さらには需要供給が取り上げられる経済、時事問題など、社会的に必要とされる内容が試験問題として出題されています。
「ここでも出題範囲が広いのか」
と感じてしまった方もいると思うのですが、社会科学の出題範囲は他の科目と比較しても非常に限定されていることから、得点を稼ぐには非常に良い科目となっています。
特に、この後に出てくる自然科学が苦手な人は、この分野をしっかりと暗記し、得点につなげることで、一次試験の合格が見えてくるのではないかと感じます。
傾向としては、議員に関する問題やそこに付随する法律などは出題率が高いです。
自然科学(数学、物理、化学、生物)

自然科学は、東京消防庁を受験する方がもっとも難しいと感じる科目の一つです。
なんと言っても、数的推理より専門的で複雑な問題が多いことで、なかなか正答数が上がらないと感じている方が多いかと思います。
しかも、東京消防庁の試験ではこの範囲だけで約10問を出題されることから、多くの受験生が苦戦を強いられています。
だたし、傾向をしっかりと読み解くことで、範囲を絞った対策をすることが可能だと思いますので、数年分の試験を洗い出し、出題傾向と出題範囲を知って、効率よく対策を行っていきましょう。
数学に関しては場合の数や三角比など、物理に関しては電気や波動など、化学に関しては物質特性や基本事項、生物は細胞や恒常性などが出題傾向としては高くなっていますので、必ず各自で必要な情報を取得していきましょう。
教養試験の点数が第一関門
東京消防庁の消防士になるためには、教養試験の点数をしっかりと取ることが第一関門となります。
なんと言っても、教養試験での点数を取れていなければ、第二関門である「小論文試験」の点数を評価されることなく、その年の試験が終わってしまうことになります。
まずは、しっかりと教養試験での点数を取るために勉強をしていきましょう。
勉強の進捗に個人差は必ず出てくるかと思いますが、 ” 絶対にあきらめない気持ち ” を持って勉強に取り組むことが合格への第一歩です。
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