消防士採用試験|教養試験の内容と対策について東京消防庁OBが解説

消防士採用試験の教養試験とは?内容や対策を紹介
TOMO LABO

元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営している友口です!

どの自治体の消防士採用試験を受けるときにも、必ず最初に受けることになるのが「教養試験」。

非常に難易度が高く、多くの人が教養試験の時点で不合格となります。 

今回の記事ではそんな教養試験について、概要や試験内容、対策法について詳しく解説。 

第一関門となる教養試験を突破し、消防士になるという夢を叶えるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

そもそも教養試験とはどんな試験?

教養試験とはどんな試験なのか
教養試験に関して知っておきたい基礎知識

教養試験はマークシートの五肢択一方式でおこなわれる最初の試験です。

知能分野(一般知能)と知識分野(一般知識)の2分野から出題され、Ⅰ類試験なら大学卒業程度、Ⅲ類試験なら高校卒業程度の一般的な学力・知識・教養が試されます。

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国語・数学・理科・社会・英語などの基礎科目の他、推理力や判断力を測るための問題もあり、幅広い分野の学習が必要です。

教養試験の基本情報をまとめた記事もありますので、併せてご覧ください。

試験日程

東京消防庁を例にすると、Ⅰ類試験の1回目が5月、2回目が9月、Ⅱ類とⅢ類試験は9月におこなわれます。

各自治体によって試験日はバラバラで、5〜11月の中での実施と幅広いため、自身が受けたい自治体のホームページの確認は必須です。

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試験日から1〜2ヶ月前になるとインターネットからの申込みが可能になるので、締切日とともに確認しましょう。

東京消防庁の各年の合格倍率

各自治体ごとに試験の難易度は異なりますが、東京消防庁の競争率は軍を抜いており、毎年多くの受験者が不合格を言い渡されます。

過去3年分の倍率を以下にまとめました。

令和2年令和3年令和4年
専門系8.57.56.8
Ⅰ類
(1回目)
6.87.29.2
Ⅰ類
(2回目)
6.36.7
Ⅱ類6.618.23.5
Ⅲ類7.720.36.4

その年々で募集人数と受験者数に変動があるため、一概には言えませんが、どの試験区分もほとんどの年で高い倍率となっています。

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倍率を見て萎縮するのではなく、確実に合格ラインに乗るくらいの実力を身につけることが重要です。

知能分野(一般知能)の出題範囲

知能分野の出題範囲

知能分野は、受験者の思考能力や判断力、情報分析能力を問われる分野です。

業務に必要な能力でもあるため、配点が高めに設定されています。

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それぞれどのような問題なのか、詳しく見ていきましょう!

文章理解

文章理解は、国語の現代文・古文のような問題が出されます。

出題形式としては、本の一節を読み、その文章内の内容に合致するものを答えるという形です。

対策として有効なのは日常的に読書をすることで、読解力や想像力が高められます。

古文からの出題は少なめですが、現代文は他の出題範囲と比べ、問題数が多めです。

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本は小説がおすすめで、なるべくジャンルを問わずに読み漁ってみましょう!

英文理解

英文理解は、英文を読んで問題文と一致する回答を選んだり、虫食いになっている箇所に入る英単語を選んだりするような問題が出されます。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:3

これといった特別な対策はなく、英単語を覚えたり、英文法に慣れ親しむほかありません。

英文理解は消防士の業務に必須能力ではないためか、先ほどの古文と同様に問題数が少なめです。

判断推理

判断推理は、パズルクイズや嘘つき問題など、問題文に書かれた条件をもとに答えを推測するような問題が出されます。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:5

論理的思考能力が問われるのですが、実は回答の仕方がある程度パターン化されています。

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この解法のパターンについて詳しく知りたい人は、LINEで「東消塾」の無料相談を受けてみましょう!

空間概念

空間概念は、図形の見えない部分を想像したり、切断面の形を考えたりと、空間把握能力を測るような問題が出されます。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:3

中には解法を覚えれば対応できる問題もありますが、そうでない問題は対策がしづらく、手不得手が大きく分かれます。

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もし本当に苦手でまったく理解できない場合は、思い切って諦めるのも1つの手です!

数的推理

数的推理は、方程式や確率など、数学の知識を測る問題が出されます。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:2

数学とひと口に言っても、出題範囲はかなり広く、得点源にするには相当な勉強が必要です。

答えを覚えるのではなく、しっかりと解法や公式を理解して解く必要があります。

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逆にそれぞれの解法さえ理解できれば、どんな問題が来ても対応可能です!

資料解釈

資料解釈は、表やグラフから構成比・増加率・指数などの情報を読み解き、計算を用いながら回答する問題が出されます。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:5

東京消防庁採用試験では、ここ数年で資料解釈からの出題数が多くなっています。

表やグラフを読み解く問題に多く触れるしか対策法がないため、できるだけ毎日取り組みましょう。

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解くのに時間がかかる問題が多いため、時間配分が大切になります!

一般知識(知識分野)の出題範囲

知識分野の出題範囲
知識分野の出題範囲

知識分野は、地方公務員として最低限必要な学的教養を問われる分野です。

人文科学は国語・歴史・地理・文芸から、社会科学は法学・政治・経済・社会事情から、自然科学は数学・物理・化学・生物の範囲からそれぞれ出題されます。

出題される問題数は多いのですが、その分出題範囲も広いため、どこを重点的に勉強するのか見極めることが重要です。

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それぞれどのような問題なのか、詳しく見ていきましょう!

人文科学

人文科学の出題範囲
  • 【国語】
    四字熟語・慣用句・ことわざなど。
  • 【歴史】
    近代史を中心とした日本史B・西洋史を中心とした世界史B・東洋思想・西洋思想・宗教など。
  • 【地理】
    世界の地形や気候を中心とした地理B
  • 【文芸】
    古典文学・美術・音楽

人文科学は、出題範囲が非常に広い割に出題数が少ない科目もあるため、対策が難しい分野です。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:2

対策法としては、全範囲を無理に網羅しようとせず、ある程度得意な部分に絞って勉強することでしょう。

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高校時代に自分が専攻していた科目を伸ばしたほうが、復習+α程度で済みます!

社会科学

社会科学の出題範囲
  • 【法学】
    法律概論・憲法総論が中心。
  • 【政治】
    各国の政治制度・人権・国会・裁判所関連が中心。
  • 【経済】
    国民所得・金融・財政関連が中心。
  • 【社会事情】
    環境問題・社会保障が中心。

社会科学は一見すると出題範囲が広く感じますが、他の科目よりも限定的なため、意外と得点源になり得る分野です。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:3

専門的な知識が問われるため難易度は高めですが、ニュース等で見覚えのある単語もよく出てくるため、ある程度勉強すれば覚えられないことはありません。

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議員に関する問題や法律は出題率が高い傾向にあります!

自然科学

自然科学の出題範囲
  • 【数学】
    数ⅠAから数と式・図形と計量・2次関数が中心。
  • 【物理】
    力学・電気・波動・原子が中心。
  • 【化学】
    理論化学・無機化学が中心。
  • 【生物】
    細胞・恒常性・代謝・遺伝が中心。

自然科学は、教養試験内の全分野の中でも専門性が特に高く、得点に繋げづらい分野です。

高校時代に文系だった人は物理を習ったことがない人も多く、苦戦を強いられるでしょう。

出題形式
引用:東京消防庁採用情報サイト
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正解:4

東京消防庁採用試験では、この自然科学の配点が高くなっているため、ある程度優先して対策しなければなりません。

出題傾向や出題範囲を過去問から知ることで、効率よく勉強しましょう。

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4科目の中でも「生物」は暗記すれば解けるため、確実に点を取りたいところです。

東京消防庁採用試験の科目別出題数を紹介

科目別の出題数

教養試験は、膨大な分野の知識・知能が問われます。

効率よく試験対策をおこなうためには、どの科目を優先的に勉強するべきかを知らなければなりません。

そこで、東京消防庁採用試験(令和4年度Ⅰ類)の配点データをまとめてみました。

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出題数が多い科目を優先的に勉強しましょう!

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優先するべき科目についてより詳しく知りたい人は、以下の記事も併せてご覧ください。

教養試験で高得点を取るための対策法3選

教養試験の対策法

教養試験でできるだけ高得点を取りたいなら、以下の3つの対策を取りましょう。

上記3つの対策法をせずに合格するのは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。

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難しいことではありませんので、確実にこなしましょう。

とにかく過去問を解く

教養試験対策としてもっとも有効なのが、過去問を解くことです。

出題傾向や頻出問題がわかりますし、自分の苦手な部分を見極めることで、そこに重点を置いて対策できます。

しっかりとデータを取るためにも、最低でも過去5年分は解いておきたいところです。

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加えて、できれば1つの過去問を3週解いてみると良いでしょう!1週目は普通に解いて、2周目でも解けなかった部分には印をつけ、3週目でも解けない問題は苦手分野として後回しにするのが効率的です。

出題数が多い科目を優先して勉強する

なるべく効率的に試験対策をするためにも、出題範囲が狭い割に出題数が多い科目から取り組むのがよいでしょう。

逆に出題範囲が広いのに出題数が少ない科目に取り組んでしまうと、広く浅く知識は付くものの、得点が伸び悩むことになります。

勉強する科目の時間配分を上手に考えられるかどうかが、試験合格への近道です。

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前述した「科目別の出題数」をもとに、どの科目から勉強するかを決めましょう!

本番前には必ず模試を受ける

模試は、実践さながらの試験環境で問題を解く貴重な機会です。

自身の実力がハッキリとわかりますし、時間配分の必要性を感じたり、精神的なプレッシャーを経験したりすることは、本番でパフォーマンスを引き出す助けとなります。

模試は多くの予備校が採用試験直前に実施していますので、必ず受けておきましょう。

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教養試験に関するQ&A

教養試験について、よくある質問とその回答をまとめました。

どのくらい勉強時間を取ればいいの?

もちろん個人差がありますが、公務員試験に合格するために必要な勉強時間は、およそ1,000時間といわれています。

1年で試験合格を目指そうとした場合、1,000時間÷1年(365日)で、1日に必要な勉強時間は約2.7時間。

1日も休まずに勉強するのは難しいため、平日は3時間、休日は5時間、たまに休みの日を入れるくらいがちょうどよいでしょう。

勉強し始めの時期は、勉強を習慣づけるためにも毎日机に向かうことをおすすめします。

何割くらい正解すれば合格できそうなの?

教養試験と同日におこなわれる「論作文試験」でも得点を稼ぐことを考えると、教養試験の正解率は約60%を目安にするとよいでしょう。

もちろんそれ以上の点数が出せるに越したことはありませんが、+5点を取るためにかける勉強時間を考えると、時間効率が悪くなる可能性があります。

論作文試験が上手く行かなかった場合を考えて、60%というボーダーラインは確実に上回れるように勉強しましょう。

文系と理系はどっちが有利?

教養試験の問題は文系・理系問わず広い分野から出題されるため、どちらが有利というのは一概に言えません。

ただし、文系の強みがあるのにそれを伸ばさず、苦手とする理系科目ばかりに気を取られていると、点数が伸びづらくなるため注意が必要です。

教養試験についてのまとめ

教養試験について、知っておきたいことをまとめました。

この記事で覚えておきたいこと
  • 教養試験はマークシートの五肢択一方式
  • 学生時代に学んだ全科目の知識・知能が問われる
  • 試験日程は自治体ごとに異なるため、市や消防本部のホームページ確認が必須
  • 出題数の多い科目から勉強するのが効率的
  • 傾向と対策を知るためにも、過去問は絶対に取り組む

教養試験の難易度は高く、受験者の約2/3は1次試験で落ちてしまいます。

効率的な学習計画が立てられなければ、2次試験に進むのは夢のまた夢。

消防士になるという夢を叶えるためにも、正しい方法で正しい方向への努力をしましょう。

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この記事を書いた人

【生年月日】 1992年6月23日 

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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