東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!
これから消防士を目指すうえで、「コネがないと試験合格に不利なのでは?」と感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、採用試験におけるコネ採用の有無について、東京消防庁OBである筆者が詳しく解説していきます。
受験の不安を減らし、消防士になるという夢を叶えたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
特に知っておいてほしいのは、「人と人とのつながりの重要性」の章ですね!採用試験で少しでも有利になりたいなら必見!
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結論:消防士採用試験にコネ採用は“ほぼ”ない
消防士採用試験におけるコネについてですが、結論から言えばコネ採用は“ほぼ”ありえません。
なぜ“ほぼ”ないとお伝えしたかというと、証拠もないことを証明するのは不可能だからです。
コネ採用が99%ないと考えられる理由をまとめました。
- コネ採用は地方公務員法違反になるから
- 実際にコネ採用をして逮捕された事例があるから
- コネ採用があると公務員の信頼が失墜するから
「口裏を合わせてコネについて言わないようにすれば、バレないんじゃないの?」と思う人も多いでしょうが、採用側のバレたときのリスクを考えれば、メリットよりもはるかにデメリットのほうが大きいはず。
加えて、採用担当は1人ではなく複数人いるため、1人がコネ採用をしようと思ったところで、全体をはね退けるのは不可能です。
たしかに、過去に公務員試験の結果を改ざんして捕まった人がいましたが、改ざんや金品授受は基本的にバレてしまうため、大掛かりなコネ採用があるとはほぼ考えられません。
コネ採用があると噂される原因について解説
ネットでコネ採用について調べると、消防士や人事部、決定権のある市長でもない人が「コネ採用は絶対にある!」と豪語しているのをよく見ます。
なぜ一般の人でもコネ採用があると言えるくらいに噂が立つのか、いくつか原因を推察してまとめました。
- 受験者の親が消防士として働いているから
- 受験者と面接官と顔見知りだから
- 不合格者が合格者をひがんでいるから
具体的にどのような原因でコネ採用が疑われるのか、詳しく説明していきます。
親が消防士として働いているから
消防署や消防本部である程度力を持っている親がいて、その子どもが合格したともなれば、コネ採用を疑う声が聞こえてくるのも当然でしょう。
しかし前述のとおり、筆記試験等で点数を改ざんする等の大々的な不正はすぐにバレるため、1次試験を通過したのは間違いなく本人の実力です。
逆にコネが働くとすれば面接試験時ですが、面接官に対する対応があまりにヒドいにもかかわらず合格していた場合はコネを疑うかもしれません。
しかし、親と同じ仕事に就きたいということは熱量が人並み以上でしょうし、面接のコツを教えてもらっていて、他の受験者以上に人当たりが良くなっている可能性もあります。
おそらく親が消防士で合格している人は皆、面接対策が効率的にできているだけで、コネを使っているわけではありません。
仮に1人しかない採用枠を親のコネで取る場合、わざわざ人員や資金をかけて試験をする意味がそもそもありませんよね。
受験者と受験者の面接官と顔見知りだから
面接試験時、一緒に受けた受験生が、面接官と顔見知りなことがあります。
「なんでもう知り合いになっているの?」と、コネを疑ってしまうかもしれませんね。
しかしこれは、消防本部が開催している受験説明会や職業体験会などに出席して、そのときに顔見知りになった可能性が高く、コネであることはあまり考えられません。
面接官と顔見知りだからとコネを疑ってしまうのは、現職の人と関わりを持とうとしなかった不出来な自分を認めたくないがために、言い訳をしているケースが多い印象です。
説明会・体験会は面接時のエピソードにもなりますし、絶対に行くことをおすすめします!
不合格者が合格者をひがんでいるから
ネット上で「他人が受かって自分が落ちたのは、その受験者にコネがあったからだ!」という意見は、合格者をひがむ心理から生まれている場合があります。
この場合、試験に落ちたという自分の努力不足・実力不足を認められず、他人を責めることで正当化しようとしているだけです。
もしあなたがネット上で上記のような意見を目にしたときは、噂に惑わされず、今できることを全力で取り組むことをおすすめします。
人の成功を恨んで貶めようとする性格は、面接時に見抜かれてしまうため、絶対に自分はそうならないようにしましょう!
コネではないが人と人との”つながり”は採用に有利に働く
どの仕事に対しても言えるのですが、人と人とのつながりは非常に重要です。
面接官も人ですから、「一緒に仕事をしたい」と思わせるような受験者でないと、なかなか合格は出せません。
少しでも有利なつながりを持ちたければ、前述のとおり、定期的に消防本部で開催されている受験説明会や職業体験会などに申し込んで、積極的に質問や交流をしましょう。
消防士になりたいという熱意が伝わりますし、熱意のある人に対しては力になってあげたいと思うものです。
もしかしたら有益な情報が得られるかもしれませんし、体験会にいた消防士が実は試験の面接官だったともなれば、好印象を持たれるに違いありません。
少しでも採用試験を有利に進めたければ、人とのつながりや信頼が重要だと理解し、つながりを生み出すための行動をすることを心が重要です。
コネを気にするよりも試験対策に全力を注ぐことが重要
採用試験に向かっていく中で、もしかしたらコネがある人に枠が取られてしまうのではないかと、不安に思うこともわかります。
しかし、不確かなコネという要素に悩むよりも、今自分ができることに全力で取り組むほうが生産的です。
少しでも時間を有効活用するためにも、各試験内容の効率的な対策法をご紹介していきます。
1次試験の効率的な対策法
1次試験でおこなわれる教養試験(SPI3)と論(作)文試験は、対策するのに特に時間がかかる部分です。
効率的に対策できるかどうかで合否が決まってしまうため、確実にポイントを抑えるようにしましょう。
過去問の頻出問題を解くことなど、当たり前の対策法をおこなっていることを前提に解説します!
教養試験(SPI3)の対策法
まず、不得意分野を対策するよりも、得意分野で確実に得点を伸ばすことを目標にしましょう。
不得意分野で+3点稼ぐのは3日かかるかもしれませんが、得意分野で+3点稼ぐのは1日で済む可能性が高いからです。
上記の考え方を理解したら、次は比較的誰でも得点源にしやすい問題に取り組むのがおすすめです。
解法のパターンが存在する判断推理や、学習範囲の狭い社会科学は、できるだけ優先的に対策しましょう。
教科ごとに優先順位を付けることが重要ですので、傾向と対策は必ず意識してください。
論(作)文試験の対策法
対策に取り組む前に、論(作)文試験は加点方式ではなく減点方式だと理解しましょう。
100点を目指すのではなく、どれだけ減点を抑えられるかが重要です。
減点されるポイントをまとめました。
- 誤字脱字がある
- 記述内容がテーマから外れている
- 言いたいことが伝わらない
基本的なシステムが理解できたら、次は小論文の書き方をマスターすることに意識を置きましょう。
小論文には特有の“正しい書き方”があるため、まずは書き方に慣れ、そこから添削を受けて1つのテーマをブラッシュアップしていくのが効率的です。
ブラッシュアップなしに次のテーマに取り組んでも応用力が身につかないため、できればプロに添削してもらいましょう。
2次試験の効率的な対策法
1次試験に合格してから2次試験対策を始める人が多いと思いますが、試験まで10日程度しか時間がないため、2次試験対策はより効率の良さが求められます。
体力試験の対策法
ただがむしゃらに筋力・体力トレーニングをするよりも、実際に体力試験で実施される種目を、そのままトレーニングとしておこなうのが効率的です。
試験に必要な筋肉のみが鍛えられ、最短・最速で十分なトレーニングができます。
各消防本部で種目が異なったり、独自の実施方法をしていたりする場合があるため、自分の受ける消防本部の情報は必ずチェックしましょう。
面接試験の対策法
大前提として抑えておきたいポイントは「とにかく面接官の印象を良くする」ということです。
面接官に一緒に仕事がしたいと思わせるためにも、清潔感のある見た目や、ハキハキとした気持ちの良い受け答えは、当然のように持ち合わせておきましょう。
次に大切なのは、徹底的に自己分析をしておくことです。
自己分析ができていれば、どんな質問が来ても対応できます。
そのうえで、頻出の質問に対しては誰よりも完璧に、自分らしい受け答えができるように練習しておきましょう。
消防士採用試験のコネについてのまとめ
今回の記事で覚えておきたいことを以下にまとめました。
- 消防士にコネ採用は“ほぼ”存在しない
- 少しでも採用に有利になるつながりを持つために、試験の説明会や職場体験会などには積極的に参加するべき
- コネを気にしている時間を試験対策に使うべき
コネの存在が気になるのは、自分が試験に対して不安を持っている証拠です。
他のどの受験生よりも努力し、確実に合格を掴めるラインに立っている自信があれば、結果も必ず付いてきます。
コネを気にするのは後ろ向きで生産性がないため、その時間を少しでも有意義な時間に変えるよう心がけましょう。
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