消防士になるためのオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務めるTOMO LABOです。
「東京消防庁の試験って、文系だと合格しづらいの?」
「できる限り理系の問題を避けて合格したいと思っている」
と、思っている人はいませんか?
実は東京消防庁の筆記試験では、試験の配点傾向を分析できれば、ある程度は苦手な分野を避けて合格できます。
そこで本記事では、東京消防庁の教養試験の配点や、文系・理系別の試験対策法について解説していきます。
効率的に勉強を行い、最小限の力で最大限の効果を出したい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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東京消防庁の教養試験の配点について
まず始めに、東京消防庁の1次試験における鬼門「教養試験」の配点についてご紹介します。
教養試験の問題数は全45問ですが、その内訳を以下にまとめました。
東京消防庁採用試験における教養試験の配点(2022年1類1回目) | |||
---|---|---|---|
判断推理 | 6問 | 文章理解 | 5問 |
空間概念 | 0問 | 英文理解 | 3問 |
数的推理 | 4問 | 人文科学 | 5問 |
資料解釈 | 5問 | 社会科学 | 7問 |
自然科学 | 10問 | 合計点:45点 |
東京消防庁採用試験における教養試験の配点(2022年1類2回目) | |||
---|---|---|---|
判断推理 | 4問 | 文章理解 | 5問 |
空間概念 | 2問 | 英文理解 | 3問 |
数的推理 | 4問 | 人文科学 | 5問 |
資料解釈 | 5問 | 社会科学 | 7問 |
自然科学 | 10問 | 合計点:45点 |
上記の出題結果を見て分かるとおり、理系科目から25点分、文系科目から20点分出題されています。
理系科目のほうが配点は多いですが、「理系の方が有利だ!」と決めつけてはいけません。
文系でも解きやすい理系問題がある
理系分野からの出題が多くても、文系出身者が焦る必要はありません。
それは、以下のような文系でも解きやすい理系問題があるからです。
- 「判断推理」
法則性がある問題なので、解法さえ理解できれば誰でも短時間での回答が可能。 - 「資料解釈」
計算問題だが、ザ・理系科目である「数的推理」と比べて簡単な計算ばかり。
理系科目の中でも、上記2科目でしっかりと点数を取れれば、文系であろうと点数の取りこぼしが少なくなります。
どちらの科目も読解力が試される部分もあるため、文系でもそこは有利に働くはず!
逆に理系が解きやすい文系分野もある
「理系出身だから、文系問題は苦手…」という人でも、「社会科学」なら点数を稼ぎやすいことを知っておきましょう。
「社会科学」の問題内容は、法律・政治・経済・社会の4教科です。
しかし各科目ごとの出題範囲は非常に狭く、傾向と対策が練りやすいため、理系科目でも優先的に取り組むことで得点源になります。
7点中5点取ることも全然できますよ!文系科目を毛嫌いしている理系出身者は絶対にチェック!
東京消防庁では自然科学からの出題が多い
他の市町村の消防本部と比べ、東京消防庁の採用試験では、「自然科学」からの出題数が多いのが特徴です。
「自然科学」の問題内容は、数学・物理・化学・生物の4教科で、中でも数学の配点が高く設定されています。
とはいえ出題範囲はそこまで広くないため、得点源にするためにも優先的に勉強しておきましょう。
実は他の消防本部では、「自然科学」からは6点程度しか出ません。
文系・理系がそれぞれ優先するべき科目を紹介
ここでご紹介するおすすめの科目に関しては、各々の得意不得意があることから、一概に全員に当てはまるわけではありません
しかし、勉強する科目の優先順位を決める際の1つの基準として、ぜひ取り入れてみてください。
文系出身者が優先するべき科目
先程の章で少し触れた部分もありますが、文系出身者が優先して勉強したい科目とその理由は以下の4科目です。
- 文章理解
-
文系なら絶対に落としたくない科目。配点が高く、難易度もやや低め。真っ先に取り組みたい。
- 社会科学
-
毎年の出題範囲がほぼ決まっているため、傾向をつかめれば簡単に満点が取れる。全問正解を目指したい科目。
- 判断推理
-
前述のとおり、問題の法則性さえ理解できれば簡単に回答できる。試験対策の前半でマスターしておきたい科目。
- 資料解釈
-
理数系科目の中でも比較的簡単な計算問題が多いため、努力すれば満点が取れる科目。とはいえ解くのに時間がかかるため、試験本番では時間配分に注意したい。
理系出身者が優先するべき科目
- 数的推理
-
文系が1番苦労するであろう科目だが、理系にとっては得点源。文系科目の勉強時間を確保するためにも、試験勉強開始すぐに対策を始めたい。
- 判断推理
-
算数や論理パズルのような問題なので、ロジカルに考えるのが得意な理系にとっては簡単。加えて解放を知れば短時間での回答が可能なため、比較的優先順位は高め。
- 自然科学(数学)
-
数学的な計算の難易度は高めだが、数学の勉強は他の科目である「数的推理」の対策にも繋がるため、理系なら対策する優先度は高め。
- 資料解釈
-
計算問題の難易度が低めなので、理系なら満点が取りやすい。前述のとおり、試験当日の時間配分には注意が必要。
- 文章理解
-
理系にとっては苦手分野になりがちだが、配点が高いため、高得点を狙うなら対策は必須。他の文系科目よりも先に手を付けたい。
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教養試験の配点と文系・理系別の対策法についてのまとめ
教養試験において、文理の違いで知っておきたいことのまとめです。
- 教養試験では理系科目が25点、文系科目が20点の計45問が出題される
- 文系が優先して勉強したいのは「文章理解」「社会科学」「判断推理」「資料解釈」
- 理系が優先して勉強したいのは「数的推理」「判断推理」「資料解釈」「文章理解」
東京消防庁は競争率が高く、特に教養試験はしっかりと対策を練る必要があります。
そこで大切なのは、勉強する優先度。
文系・理系で得手不得手が分かれる教科もありますが、どの教科を優先して対策するのかで、他の受験者に大きく差をつけられます。
今回の記事を読んだことをキッカケに、ぜひ効率的に試験対策をしてみてください。
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