東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!
消防士の採用試験に合格した後、全員が入ることになる消防学校。
約6ヶ月間の全寮制生活を通して、消防士として最低限必要な知識・経験を学びます。
今回の記事では、そんな消防学校生活の中でもらえる給料についてや、貯金は可能かどうかなど、新人消防士のお金事情について解説していきます。
消防学校にまつわる不安をなくして、気持ちよく消防士を目指せるようになりましょう。
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消防学校在校中でも給料がもらえる
消防学校は、学校教育法に基づく「学校」ではなく、消防組織法に基づいて作られた「教育施設」です。
一般社会でいえば、入社後にある新人研修のような立ち位置ですね。
消防学校で受ける座学や訓練は仕事の一環となるため、当然ながら給料も支払われます。
実際にはどの程度の給料がもらえるのか、詳しく見ていきましょう。
人々の命を預かる仕事に就くわけですから、指導はとても厳し目です!もちろん学生気分は一切通用しませんので、覚悟を持って臨みましょう!
消防学校でもらえる給与額
消防学校でもらえる給与は、各消防局や市の募集要項に記載されている初任給のとおりです。
令和6年度の情報をもとに、消防士の初任給はどの程度もらえるのか、いくつかの消防局を例にご紹介します。
- Ⅰ類(大卒程度):約269,500円
- Ⅲ類(高卒程度):約232,000円
- 第1類(大卒程度):約230,805円
- 第2類(高卒程度):約198,720円
- 消防吏員A(大卒程度):約228,404円
- 消防吏員B(高卒程度):約199,056円
上記の金額はすべて、給料月額に地域手当を加えた金額です。
給与からは所得税や共済組合掛金(保険料)が引かれるため、東京消防庁のⅠ類合格者でいえば、手取りは大体22万円程度でしょう。
地域手当が入る分もあり、都市部の給与は比較的高めに設定されていますが、地方の消防本部や市では、先程ご紹介した給与額よりも少なくなります。
消防学校の時点でもらえる給与と考えると、けっこう高めですよね!
ボーナスも支給される
消防学校在校中には、実はボーナス(賞与)も支給されます。
消防士のボーナスは年に2回(6月と12月)支給されるため、消防学校時にもらえるのは6月分です。
東京消防庁を例に挙げると、6月のボーナス(3ヶ月分)は20万円程度はもらえるため、6月の給与から税金を差し引いたとしても、6月の収入は40万円程度となります。
ちなみに、2022年に産労総合研究所がおこなった「決定初任給調査」によると、一般企業の夏季賞与は、大学卒で平均89,334円、高校卒で平均73,848円が支給されたそうです。
さすが地方公務員なだけあり、一般的な会社員と比べてもらえるボーナスは多めです!
消防学校在校中にお金は貯まるのか
これはもちろん人によるのですが、個人的な意見としては、消防学校にいる間はお金が貯まる人のほうが多いのではないでしょうか。
消防学校は全寮制であるため、家賃・水道代・光熱費・通勤にかかる費用など、一切必要ありません。
毎日かかるのが食費だけなのですが、これも食堂で安く済ませられるため、そこまでの出費にはならないでしょう。
在校中はほどほどに忙しく、そこまで散財する暇もないため、ほとんどの人は消防学校卒業時にはある程度の貯金が貯まっているはずです。
ストレス発散のために毎週飲みに行くことはあっても、たかが数千円程度で済むため、大きな出費はほとんどありませんでした。
消防学校卒業後の給料はどう変わるのか
消防学校を卒業した後は、もらえる給料の額は大きく増加します。
これは、災害や事故が起きたときに緊急出動するからです。
出動回数・時間によって手当が加算されるため、出動要請が多い都市部では、より多くの給料アップが望めます。
もちろんその分忙しくはなりますが、消防学校在校中と比べると、プラス8万円/月程度はもらえるようになるでしょう。
忙しいと言っても、休みなく働いているわけではなく、意外にも時間に余裕を持った生活を送れていました。消防士にどのくらい休みがあるのか、年収はどのくらいなのか、以下の記事でも詳しく解説しています。
消防士の昇給方法について
消防士は、年に1回昇給がおこなわれます。
加えて、勤務成績が良い場合や、階級が上がることでも昇給してもらえます。
階級を上げるには「昇任試験」を受ける必要があるのですが、受験するのに必要な勤続年数を満たさなければならないため、すぐに誰でも昇任できるわけではありません。
将来、消防士としてどんどん昇給していきたいと考えている人は、上の階級を目指すための努力をしてみましょう。
昇任する方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
めったにないことですが、勤務成績が著しく悪い場合は当然ながら減給されてしまうため、年に1回昇給してもらえるからといって、仕事の手を抜くことは絶対にやめましょう。
消防士学校在校中の給料についてのまとめ
消防学校でもらえる給料についてのまとめです。
- 消防学校在校中にも給料・ボーナスは支給される
- 東京消防庁なら、在校中の手取りはⅠ類合格者で22万円程度で、6月にもらえるボーナスは20万円程度
- 在校中はほとんどお金を使う機会や対象がないため、比較的貯金しやすい
少しでも給料を多くもらいたいと考えている人は、東京消防庁など、都市部で消防士になるのがおすすめです。
毎年競争率が激しくなりがちですが、しっかりと対策をすれば、合格する可能性は飛躍的に高まります。
もし東京消防庁をはじめとする都市部の消防に「本気で受かりたい」と考えている人は、ぜひ「東消塾」の無料相談も受けてみてください。
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