消防士になるためのオンラインスクール「東消塾」の講師と代表を務める友口です。
消防士を目指すうえで、どのくらいボーナスがもらえるかは誰もが気になりますよね。
経済面を考えることはとても大事で、キャリア形成や試験勉強に対する動機づけにも繋がります。
本記事ではそんな消防士のボーナスについて、以下のことについてまとめました。
消防士のボーナスがいくらかを理解して、将来に向けての明確なビジョンを持ちましょう。
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消防士のボーナスはだいたいいくら?
消防士のボーナスは、月給のおよそ2.2〜2.3ヶ月分が夏(6月30日)と冬(12月10日)の2回にそれぞれ貰えます。
ボーナスの基準や今後の増加幅の目安となるよう、東京消防庁の令和4年度における平均初任給(地域手当含む)を以下にまとめました。
- Ⅰ類(大卒程度):約259,300円
- Ⅲ類(高卒程度):約221,800円
東京消防庁は消防士のなかで全国トップクラスの給料です。
政令指定都市・都市部の消防本部ならそこまで差はありませんが、田舎の消防署ではさらに給料が低くなります。
東京消防庁の初任給を基準にし、消防士のボーナス支給額をまとめました。
採用区分 | Ⅰ類(大卒程度) | Ⅲ類(高卒程度) |
夏のボーナス(2.2ヶ月) | 約570,460円 | 約487,960円 |
冬のボーナス(2.3ヶ月) | 約593,390円 | 約510,140円 |
ちなみに初めてボーナスを貰えるのは消防学校在学時で、採用されて2ヶ月ほどしか経っていないため満額ではなく、貰えて10万円程度になるでしょう。
もちろん上記は概算で、もっと支給額が低くなる可能性がありますのでご注意ください。
ざっくりの年収にすると、大卒で約420万円、高卒で約370万円くらいですね。何度も言いますが、地方ではもっと低くなります!
基本的な知識をもとに、以下のことについてより詳しく見ていきましょう。
消防士の平均ボーナス支給額(地域分類別)
消防士の平均ボーナス支給額を平均基本給とともに、地域分類別にご紹介します。
- 全地方公共団体
平均基本給月額:337,309円
平均ボーナス額:1,521,164円 - 都道府県
平均基本給月額:391,722円
平均ボーナス額:1,764,100円 - 政令指定都市
平均基本給月額:354,154円
平均ボーナス額:1,575,616円 - 市
平均基本給月額:331,807円
平均ボーナス額:1,511,076円 - 町村
平均基本給月額:303,485円
平均ボーナス額:1,381,397円
上記の値はすべて、総務省が令和4年に実施した「地方公務員給与実態調査」を参考にしました。
ちなみに、平均基本給月額=給料月額+扶養手当+地域手当、ボーナス=期末手当+勤勉手当です。
ボーナスは基本給をベースに算出されるため、扶養家族が多かったり、地域手当の高い地域で勤めていたりすることで高くなっていきます。
一点注意したいのが、平均額は新卒からベテラン職員まで全職員の平均値であるという点です。若手はこんなに貰えません!
他の地方公務員との差は?
消防士は他の地方公務員と比べ、どのくらいボーナスに差があるのかをまとめました。
先ほどと同じく総務省が令和4年に実施した「地方公務員給与実態調査」を参考に、全地方公共団体の値から出しています。
消防士とその他地方公務員の平均ボーナス
- 消防士:1,521,164円
- 警察官:1,638,063円
- 小中学校教職員: 1,686,061円
- 一般行政職:1,559,968円
一般行政職とは、役所で働く一般的な職員のことを指します。
上記の平均値を見ると、消防士はボーナスが低いことにビックリする人も多いのではないでしょうか。
一見すると低いように思いますが、実は消防士は1ヶ月に11日前後しか出勤しないため、労働日数から考えるとむしろよく貰えていると感じます。
消防士の休日や年収に関しては、以下の記事も併せてご覧ください。
消防士が貰えるボーナスを高くする方法
ボーナスを少しでも多く貰いたいと思ったら、以下の2つの方法を取りましょう。
消防士がボーナスを多く貰う方法
お金を含めたキャリア形成を考えたい人は、ボーナスが上がるような働き方を心がけましょう。
都市部の消防本部に勤める
当たり前ですが、通常の市町村よりも人口の多い都市部のほうが事故・災害数は増えるため、仕事も忙しくなります。
そのため、ボーナス・基本給が高くなるのは必然です。(地域手当も増える)
仕事は大変かもしれませんがスキルや知識も身につきやすく、やりがいも見つけやすいでしょう。
ただ、都市部の消防本部は倍率も高くなるため、それ相応の試験対策が必要になります。
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勤続年数を増やして昇任していく
消防士は勤続年数が増えると昇給していきます。
さらに、年に一度ある昇任試験に合格して昇任すればその分給料が増え、ボーナスも上がるでしょう。
学歴を作るのは大変ですが、大卒程度の区分で採用されるのもおすすめです。
まとめ:消防士のボーナスを高いと感じるかどうかは人それぞれ
消防士のボーナスについてのまとめです。
- ボーナスの平均額は、東京消防庁の若手消防士のⅠ類で約570,460円、Ⅲ類で約593,390円
- 田舎と比べて都市部のほうがボーナスは高い
- 他の地方公務員と比べてボーナスが低く感じるが、勤務日数を考えると実は高い
消防士は地方公務員ですので、一般企業の平均給与・ボーナスと比べたら高いほう。
上記のとおり他の地方公務員と比べたら低いですが、仕事内容を含めると、ボーナスを高く感じるか低く感じるかは人それぞれでしょう。
他の人よりも多くボーナスを貰いたいと考えている人は、筆者も以前勤めていた東京消防庁がおすすめです。
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