東消OBが教える|消防士になるには?基礎知識や必要事項を紹介

TOMO LABO

元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営しているTOMO LABOです!

とても人気が高く、憧れの職業の1つでもある消防士。

しかし、いざ消防士を目指そうと思っても、どのようになるのか、試験に合格できるのかなど、不安や疑問は尽きないものです。

そこで今回の記事では、消防士になるための方法や、目指す前に知っておくべき基礎知識、消防士になるために必要な準備事項について解説します。

自分の夢を実現するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

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東京消防庁で働いたこともある僕の経験をもとに、不安や疑問を解消していきます!

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目次

消防士になるには?試験の概要と消防学校について解説

消防士になるには、まずは消防士の採用試験に合格することが必要です。

合格後は消防学校に入学し、約半年間の学校生活を終えて卒業した後、配属先が決まって初めて消防士としての仕事がスタートします。

プロセスとしては非常に簡単なものですが、中身はとても大変なものです。

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どんな試験なのか、消防学校とは何なのか、詳しく解説します!

採用試験に合格する

消防士になるためには、まずは年に一度おこなわれる採用試験に合格しなければいけません。

試験にはⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類のⅢ種類の試験区分があり、それぞれ受験資格が異なります。

試験区分 受験資格
Ⅰ類受験翌年の4月1日時点で29歳以下の人、もしくは22歳以上の大学卒業者および卒業見込み者、また同等の資格を有する人
Ⅱ類受験翌年の4月1日時点で29歳以下の人
Ⅲ類受験年の時点で21歳以下の人

採用試験は区分に関係なく1次と2次に分かれており、1次試験に合格しなければ2次試験へ進めません。

試験内容は受ける消防本部ごとによって異なりますが、基本的には1次試験で筆記試験、2次試験で体力測定や面接がおこなわれることがほとんどです。

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1次試験と2次試験の内容について、東京消防庁採用試験をもとにご紹介していきます!

1次試験

1次試験の内容は、以下の3つです。

1次試験の内容
  • 教養試験
  • 論(作)文試験
  • 適性試験

この中でもっとも配点が高いのは「論(作)文試験」で、しっかりと対策を取らないといけません。

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「論(作)文試験」について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

「教養試験」は2つの出題分野に分かれており、膨大な範囲から出題されます。

2つの出題分野がどんな内容になっているのかを、以下にまとめました。

分野科目
知能分野  文章理解:英語・現代文・古文
英文理解:穴埋め・長文読解
判断推理:論理・条件・集合
空間概念:展開図・軌跡
数的推理:図形・確率
資料解釈:表・グラフ
知識分野人文科学:国語・歴史・地理
社会科学:法学・政治・経済・社会情勢
自然科学:数学・物理・化学・生物

知能分野は、主に国語・英語・数学の中から読解力や計算力が試されます。

対して知識分野は、高校までで学んできた内容からの出題です。

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教養試験についてより詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。

2次試験

2次試験の試験内容は、以下の2つです。

2次試験の内容
  • 体力試験
  • 口述(面接)試験

体力試験は、握力や上体起こし、反復横跳びなど、中学や高校でおこなわれる体力テストのような内容です。

口述試験は消防士としての適性を見るための面接のことで、体力試験よりも重視されます。

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2次試験に関してより詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。

消防学校に入る

消防士になるには、採用試験に合格した後、消防学校に入学する必要があります。

入る期間は約6ヶ月間で、基本的に全員が寮生活を送ります。

消防学校で学ぶことについてまとめました。

消防学校で学ぶこと
  • 消防活動における基礎的な知識・スキル
  • 消防士として必要な心構え
  • 集団行動における規律を守る大切さ

実際の現場に出たときにすぐに動けるよう、消防学校にいる段階で訓練や研修がおこなわれます。

学校といっても学校教育法に基づく通常の学校ではなく、消防組織法に基づいて作られた教育施設です。

一般的な学生という位置づけではないため、給料も支払われます。

消防士を目指す前に知っておきたい基礎知識

ここまでで「消防士になる方法」について解説してきましたが、実際に「消防士になろう」と思ったとき、さまざまな疑問が新しく出てくるはずです。

これらは消防士を目指すなら知っておきたい基礎的な知識なので、本当に目指すかどうかを決めるためにも、必ず確認しておきましょう。

消防士の仕事内容は?

消防士の仕事内容は、主に以下の5つです。

消防士の仕事内容
  • 消火活動
    火災発生時に消火をする業務
  • 【救助活動
    人命救助をするレスキュー業務
  • 救急活動
    けが人や重病人を医療機関に搬送する業務
  • 予防活動】
    火災や災害を未然に防ぐための活動
  • 机上業務
    調査書や報告書を書くデスクワーク業務

火を消す業務や救助業務は一般的にも認知度が高いですが、実はデスクワークや広報活動など、目立たない仕事もおこなっています。

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意外と知られていないのですが、実は救急車に乗っているのも消防士です!

消防士になるには何年かかる?

消防士になるためにかかる年数は、その人の努力次第です。

採用試験に独学で挑む人もいれば、予備校などに約6ヶ月~1年間通う人もいます。

ただし、消防士の試験の難易度・倍率は非常に高い(特に東京消防庁)ことで有名です。

消防士の採用試験に最短で合格しようと思ったら、効率的な学習が重要になってきます。

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「独学だと大変そう…」という人は、僕が運営するオンラインスクール「東消塾」もチェックしてみてください!

消防士になるなら高卒・大卒どちらが有利?

消防士に”なるだけ”なら、どちらが有利ということはありません。

しかし、消防士になった後の昇給や昇任のスピード面でいえば、大卒の方が圧倒的に有利です。

とはいえ、消火作業等の現場仕事においては経験がものをいう世界でもあるので、もし高卒ですぐに働き始めるという人は、大卒よりも経験年数・勤続年数では上になるため、その面では有利になります。

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昇給や出世を考えたら大卒が有利になるのは、どの仕事でも同じですね!

消防士になるには資格が必要?

消防士になるために必要な資格はありません。

ただし、消防車を運転するための「普通自動車免許」や、はしご車や救助車を運転するための「大型自動車免許」、救急車内で応急処置をするための「救急救命士」など、業務に関連する資格を持っていると、業務上や給与の面で有利になります。

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これは消防士になってからでも取得できる資格なので、慌てて取る必要はありません!

消防士の給与や休日数はどのくらい?

消防士は「地方公務員」なので、給与はそこそこ高めです。

さらに、意外と知られていないのですが休日数も多く、非番を休日に含めれば、1年の約2/3が休日となっています。

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給与と休日数について、さらに詳しく解説していきます。

消防士の給与

総務省が令和3年におこなった「地方公務員給与実態調査」の結果によると、消防士の月額の平均基本給は、諸手当込みで約40万円でした。

ここに平均ボーナスを入れると、消防士の平均年収は約635万円になります。

国税庁が令和3年におこなった「民間給与実態統計調査」の結果によると、日本の平均給与は443万円だったため、消防士の給与は日本の平均値よりも高めです。

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やはり公務員というだけあり、年収は比較的高くなっています。

消防士の休日数

消防士は年間で約240日も休み(非番を含む)があります。

ひと月の出勤日数は約11日で、他の仕事だと考えられないような休日数です。

ただし、1日の勤務時間(拘束時間)が長いため、実働時間だけで考えれば、他の職業との違いはそこまでありません。

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とはいえ、僕が消防士として働いていたときも休みは多いと感じていました。

消防士になるために絶対にしておくべきこと3選

消防士になりたいと思ったら、絶対にしておくべきことが3つあります。

試験対策や身体づくりをしておかないと、そもそも採用試験に落ちてしまいますし、適性があるかないかを知っておかないと、消防士として働き始めて「思っていたのと違った」となる可能性もあります。

そうならないためにも、消防士になるなら絶対に上記の3項目はクリアしておきましょう。

消防士として適性があるのか理解しておく

消防士になるなら、実際に働き始めてからのギャップをできるだけなくすためにも、自分が本当に消防士に向いているのかを理解するところから始めましょう。

消防士に向いている人の特徴
  • 規律を重んじられる人
  • メンタルが強い人
  • 向上心の強い人
  • 体力があり健康的な人
  • 土日休みでなくてもいい人

これらを満たしていないと消防士になれないわけではありませんが、続けていくうちに大変さを感じてしまう可能性が高いでしょう。

試験対策は十分すぎるくらいにしておく

試験の区分によっても変わりますが、消防士採用試験の合格率は例年10%前後となっており、かなり高難度です。

令和3年度における「東京消防庁採用試験」では、受験者数の多いⅢ類試験でなんと約20倍という倍率が出ています。

本気で試験対策をしておかないと合格するのは難しいため、少なくとも半年以上は時間をかけて勉強したいところです。

身体づくりをあらかじめしておく

消防士になりたいなら、なるべく早いうちから身体づくりをしておきましょう。

体力試験で点数を稼ごうと思うなら筋力や体力が必要になりますが、身体づくりは一朝一夕ではできません。

必要な地道なトレーニングが必要にはなりますが、少しでも合格の可能性を上げるためにも、消防士になると決めた日から徐々に鍛え始めましょう。

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健康的な身体は試験のためだけではなく、実際に消防士として働き始めてからも業務に必要です!

「東消塾」なら最短で消防士合格が目指せる

僕が運営する「東消塾」は、消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクールです。

本記事内でも何度か触れましたが、消防士の採用試験に合格するのは大変なこと。

どれだけ消防士になりたいと思っても、まずは試験に合格しなければ何も始まりません。

東消塾」は消防士になれるか不安な人を全力でサポートし、最短で合格に近づけます。

受講者1人1人に合わせた徹底的な学習管理

東消塾」は従来の予備校のカリキュラムとは違い、自主学習に重きを置いた学習方法が特徴です。

合格から逆算して受講者に合った学習計画をオーダーメイドで作り、1人1人の悩みを手厚くサポートします。

「東消塾」の学習管理方法
  • 勉強した内容を毎日報告し、進捗のアドバイスをする
  • 学習において生じた疑問に対し、リアルタイムで質問対応する
  • 月に一度、講師による個別のミーティングをおこなう

ただ講義を受けるよりも自主学習をした方が勉強効率が良く、記憶にも定着しやすいため、あくまでも「自力で合格を掴む」というスタイルを採用しました。

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あなたの学習を徹底的に管理する「東消塾」なら、自己管理が大変な自主学習でも、手を抜くことなく続けられます。

元東京消防庁職員だからこそできる具体的なアドバイス

東消塾」には、実際に東京消防庁で勤務していたことのある講師が在籍しています。

OBならではの目線で、実践的で具体的な対策法やアドバイスの提供が可能です。

他の学習塾や予備校では決して教えてもらえない、生きた情報が得られます。

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元塾講師や大学で教鞭をとった経歴のある講師など、他に在籍している講師も経験豊富です。

自分に合った学習プランを選択可能

東消塾」は、受講者の生活サイクルや学習スタイルに合わせて選べる、3つの学習プランがあります。

スクロールできます
プランベーシックコース
アドバンスコース
東消塾チャレンジ
料金26,400円/月
+入会金44,000円
35,200円/月
+入会金44,000円
780,000円
(買い切り)
論文対策2回/月無制限無制限
東京消防庁共通模試有料無料無料
学習計画作成ありあり
1on1学習
ミーティング
1回/月2回/月
東消OBとの
グループワーク
ありあり
個別学習指導あり
オンライン自習室「ovice」一部使用制限あり使い放題使い放題

受講開始前には必ず面談を実施し、どのプランが最適なのかをご提案します。

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入会に悩んでいたり、消防士の採用試験に関する不安や疑問があったりする場合は、無料相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ:消防士になるには徹底した事前準備が必要

消防士になるに真っ先に考えるべきなのは、採用試験に合格するこです。

とても難易度の高い試験なので、徹底した事前準備は欠かせません。

もし独学で受かるかどうかが不安な人は、まずは東消塾」で無料相談をしてみてはいかがでしょうか。

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消防士は直接社会に貢献できる、やりがいに満ちた仕事です!僕たちも、あなたの消防士になりたいという夢を全力でサポートします!

\受験に強くなる情報も発信中!/

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この記事を書いた人

【経歴】
株式会社dcn 代表取締役社長
東消塾 代表 
Mindset Professional Coach
元東京消防庁職員

【目的】
東京消防庁の受験生のために
" 挑戦できる環境づくり "をして
最高な人生を歩むための
" ターニングポイント "となる

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